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あっけなく
キルヒアイスは、ボーンドラゴンの進行方向へ先回りする。尻尾と脚を掻い潜り、前方に出ると、槍を薙ぎ払う。ボーンドラゴンには少しのダメージも無い。
当然だ、狙ったのは、ボーンドラゴンの足下だからだ。左脚を踏み出したボーンドラゴンは、あるべき地面が無かった事で、バランスを崩す。落とし穴に片脚突っ込んで、倒れる人間のように、ズシンッと音を立てて倒れる骨の竜。
そこに間髪入れずに魔法が放たれる。
「紅蓮炎獄」
思わず厨二の様な魔法名を呟いてしまったキルヒアイス。
肉の焼ける匂いも無ければ、鳴き叫ぶ声帯も無いボーンドラゴンだが、炎を消したいのか、地面を転がりはじめる。
それぐらいで炎は消えないのだが。
特製インスタントラーメンにお湯を注ぎ待つ事3分。
キルヒアイスの目の前に、大量の灰の山。
それは風に吹かれて、帝国の方に飛ばされていった。
ボーンドラゴンの能力の1つに、3分の再生といのが有る事を、この世界の人間達は知らなかった。
もちろんキルヒアイスも。




