オッサンの帰還
帝国の将軍は、気分良く戦場を眺めた。
味方兵の1人も居ない戦場。
だが、そこには敵兵が数を減らす光景が広がる。
「金はかかったが、効果は絶大だな。」
将軍は思わず口にした。
大金で魔物使いを大量に雇い、魔物で敵兵を蹂躙する案を聞いた時、イケると思い直ぐに行動に移した。
部下には金を持って、魔物使いの元走らせ、100人以上雇った。これは帝国の魔物使いの8割を超えているだろう。
中にはワイバーンなどの凶暴な魔物まで使役する、上級魔物使いも参加してくれた。
まあ、金はかなり取られたが。
順調に敵が減った所で、魔物を下がらせ、帝国軍でトドメを刺せば、皇帝から表彰され、爵位を上げて貰えるかも、いや、爵位は確定だろう!もしかしたら、皇女殿下の内、誰が1人降嫁して貰えるかもしれない、そうなれば、地位の安定どころか、多くの利権も転がり込むかもしれない。
「楽しみだな。」
妄想に皮算用甚だしいが、思わず口から漏れた言葉がそれであった。
「報告!順調に敵兵を倒しつつ、現在敵の2割は減らせたようであります!」
報告を聞き、
「敵兵が半分になったら、報告しに来い。」
そう言い、報告に来た兵を下がらせる。
ワイバーンの爪が王国兵の頭を鷲掴みにしようとした時、一本の槍が、ワイバーンの脚を切り裂いた。
ギィィイィッッ!!
ワイバーンが痛みに鳴き声をあげた。
今にも頭を潰されそうだった兵は、思わず槍の持ち主を見て、
「ブッチャー団長!」
「ワシはもう団長ではないぞ。」
ニヤリと笑って立つ1人のオッサン。
元騎士団の団長が、少し笑いながら、
「次が来るぞ、早く立ちあがれ!」
倒れた兵達の手を取り、頼もしく笑うのであった。
いつも短くてすいません




