裏ギルド
秋も深まり、日が暮れると肌寒いこの頃。
夜のラーメン屋には、昼の疲れをラーメンで回復させる冒険者でごった返していた。
そこに人相の悪いチンピラが1人入店する。
「おい!この店はこれから、《紅蓮の牙》の管轄に入る!これは命令だ!毎月売上の3割納入するように!」
チンピラが、訳の解らない事を言い出した。
「おい、紅蓮の牙って、この街の裏ギルドの大御所だよな?かなりの店が被害を受けてるっていう・・・」
冒険者の1人が呟く。
なるほど、そんな連中が居たのかと納得し、チンピラの頭に向けて、出汁をとった後のオークの骨を投げつけた。
「うげっ」
呻き一つ残して、チンピラが倒れる。
「ロープで縛って、猿轡して、裏に放り出しとけ!」
俺はそう言い、茹で上がった麺のお湯をきる。
「はーい」
従業員の声が聞こえる。
「大将!大丈夫か?紅蓮の牙って、かなりの大人数で、かなり強いみたいだが?」
カウンターの冒険者が、心配そうにこちらを見て聞く。
「問題ない、明日には分かるよ。」
笑顔で答えておく。
その夜、一つの裏ギルドが、1人のエルフによって壊滅した。
なかなか更新できず申し訳ない。
この作品は、ラーメン屋もオープンしたので、話が思いついたら更新というペースになると思います。
ブクマ挟んで、のんびり待って貰えたら嬉しいです。




