コブラ退治
西の郊外の廃屋、その前に立つ俺。
確かに何かの気配がする。
ていうか、臭い。
おそらく排泄物の匂いだろう。
ここが根城で間違いないだろう。
そう思っていると、壁の穴から何かが這い出てきた。
何かとは勿論、蛇だ。
確かに形はコブラだな。
色は真っ赤だけど。
槍を構えて対峙する。
コブラは鎌首もたげて臨戦態勢だ。
気をつけるべきは、牙と毒。
コブラは、頭を前後に揺らしながら間合いを図っているのだろう。
少しづつ距離を詰めてくる。
しかしデカイな。頭の位置は、俺の目線と同じである。
首のあたりを広げて威嚇する姿はまさしくコブラ。
が、俺にすれば的がデカくなっただけだ。コブラが前後に揺らす頭を前から後ろに引く一瞬、俺は槍で広げた首に突き出す。コブラは、左に首を動かし、紙一重で槍を避けた。
なかなか素早い。
槍を引く時にコブラが頭を突き出してきた。後方に飛び、攻撃を避けてから、着地と同時に前に飛び、コブラの尻尾を素手で掴む。コブラは、首を反転させ、俺に牙を向けてきたが、俺はコブラをジャイアントスイングで振り回す。
そして、コブラの頭を廃屋の壁に打ち付ける。
脳震盪を起こしたのか、コブラが痙攣する。そのまま、コブラの首に槍を突き刺す。
コブラの身体が、槍と俺に巻きつくが、大した力でもなく、ピクピク痙攣したかと思えば、ダランと力が抜けた。




