オーガと戦闘
洞窟に向かう最中に、話を聞くと、ローラでは無い女剣士、名をセーラと言うが、その子の両親が事業に失敗。
このままでは、セーラが奴隷として売られてしまう。
冒険者など、所詮、その日暮らしのようなもので、蓄えなど微々たるもの。とても借金を返せない。
だから、身の丈に合わないオーガ討伐で、一攫千金を企んだらしい。
オーガは、1匹、金貨1枚だ。
冒険者には大金なのに、その依頼が残っていた理由は、やはりオーガの強さだ。普通の冒険者にとって、オーガに出会ったら、即逃げろ!と言われている魔物である。誰でも命は惜しい。
借金の金額は、金貨4枚。5匹として金貨5枚、山分けして、4人分で返せる計算。
なんか取らぬ狸のなんとやら気配が漂う。
まあ、手伝うと言ったからには、なんとかしてやろう。
着きました洞窟。
なんか奥から異臭がする。臭いなんてもんじゃ無い。
魔術士が先制攻撃で、洞窟の奥に火球を投げつける。
ちなみにこの魔術士、今の火球で、魔力の半分消費したらしい。おいおい大丈夫か?このパーティ。
奥から爆発音がして、その直後、多少の火傷をしたオーガが出て来た。
数は、10。
「ヒッ!10匹もっ!」
誰かが叫んだ。
5匹でもヤバイと思って俺に協力依頼したのに、その倍だからな〜
仕方ない、一瞬で片付けよう。
俺は一瞬で、オーガの前まで移動し、槍を一周振り回す。
これで5匹のオーガの首が飛んだ。
残り5匹は、焦ったのか、頭悪いのか、俺に向かって飛びかかる。
1匹出足の遅かったオーガ以外、一振りで倒すと、残っていたオーガが後ずさる。
「1匹ぐらいなら、4人で倒せるだろう?やってみろ。」
俺が言うと、4人はオーガに向かって走り出した。




