港着
翌日、川沿いに到着し、また歩きだす。
蛙の猛アタックにも慣れてきた。
川幅も広くなりそろそろ河口かなと思う。
ようやく港を発見する。
漁船が停泊している。小舟だが。
近くの漁師に市場はないのかと聞くと、
「この道真っ直ぐ行けばあるよ!」
と、教えてくれた。
数軒の店が並んでいた。小さいが活気のある良い市場だ。
眺めていくと、アジやイワシ、クロダイやアイナメ、ヒラメやコチと色々並んでる。
加工してあるのは、開いて一夜干ししたアジが多い。サバは塩漬けされている。
ここで良い物を見つけた。
魚醤だ!
これはラーメンに使えるかも。
店の主人に話を聞く。
「味見させてもらえないかな?」
「いいよ!ちょっと待ってね」
小さなサジに盛って渡された。
うん!良い味だ。使えそうだ。
「コレ、樽で欲しい。」
「え?!樽?マジで?!」
「ああ、店を開きたいので、樽ぐらい必要なんだ。」
「なるほど。それはありがたいけど、持って帰れないだろう?届けようか?家どこ?」
家の場所を伝えると、送料サービスで届けてくれると言う。なんでも定期的に魚を売りに行くらしく、ついでに持ってきてくれると言う。手付金を払い、残りは商品と交換という事にした。
ついでにカツオは無いのかと聞くと、まだ時期では無いらしい。だか、獲れる時は大量に獲れるとの事。時期を教えて貰って、取れたら持ってきてと伝えた。




