プロローグ
よろしくお願いします
えっと、どこから説明しようか。
ん?最初から?
めんどくさいけど、まあいい。
「誠に申し訳ございません」
1人の女性がそう言った。
俺はどうやら死んだらしい。
先ほど謝っていた女神とやらの手違いで。
「手違いなら、生き返らせろよ。」
そう言ったのだが、
「私が気がつくのが遅く、既に荼毘に付されておりまして、生き返らせると俗にいう幽霊になってしまいます。」
軽く目眩を覚える。
どうやら死んでから1週間以上気がつかなかったらしい。
身寄りもなく、ラーメン屋に勤務していたのだが、帰道にトラックが居眠りで、俺をチャリごと跳ね飛ばしたらしい。
「じゃあどうするの?」
聞くと、
「別の世界で生きるというのはどうでしょう?」
疑問形なのね。
「あー、それでいいや。その世界ってどんなの?」
「剣と魔法で、魔物や魔王がウヨウヨの世界ですが、人が不自然に1人増えても大丈夫な世界です。」
自信満々で言う女神。
「魔王倒せとか嫌だし、面倒だからやらないぞ?」
「え?チートでハーレム目指さないの?」
何言ってやがるんだこの女神。
「そんな事して死ぬのヤダ」
「じゃあ、どんなことしたいです?こちらのミスなので、ある程度融通効きますよ。」
女神が聞いてくる。
俺にできる事、ラーメン作る事と、おねいちゃんの尻追いかける事くらいだな。
「その世界で、ラーメン屋するから店の開店資金や土地、あとはその世界の言葉とかわかるようにしてもらって、あ、赤ちゃんからスタートとかマジ勘弁な。材料調達できる能力と、あとは何かな?あ、長生きできる健康な身体!これだな。」
「ふむふむ、健康な身体と。」
メモを取りながら女神が言う。
「あ、記憶は残しておいてくれよ。行ってラーメン作る記憶無いとか、シャレにならんから。」
「了解でーす。では行ってらっしゃーい」
女神が言うと、俺の身体は光に包まれた。
ぼちぼち更新します。