表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/14

3

 



「おい、ボー人間。早く来い」

 

 

 

鋭く飛んできたその声で僕は自分の世界から引き剥がされた。

 

 

いけないいけない。

自分の世界に浸っている場合じゃなかった。

 



「すみません、今向かいます」

 

 

僕は鞄をほぼ引きずりながら眼帯の男の子の所へ足を速めた。

追いつくと眼帯の男の子の前には一つのドアがあった。

 

 


「ここが、お前の……ボー人間の部屋だ」

 

 

そう言うが早いか音を立ててドアを開け放った。

 

 

思わず中を覗くと、そこは――……

 

 

 

「うわぁ……」

 

 

全てが白で統一された、美しい部屋だった。

  

 

 

「こんな部屋に、僕なんかが住んでいいんですか!?」

 


勢いよく後ろを振り返ると、そこで眼帯の男の子はまじまじとこちらを見ていた。

 

 

 

「な、なんですか……?」

 

「いや……、」

 

   

男の子は戸惑ったような色を見せ、慌てて目を逸らした。

その瞳には哀しい黒い影ができていた。

 

 

 

「夕食まで時間があるから、屋敷の中でも探検しとけ。じゃあな」

 

   

話を切り上げるようにそう言うと、そのまま何処かへ行ってしまった。

 



「…………?」




どうしたんだろう、と首を傾げつつも僕は着替えるためにドアを閉めた。


 

 

そして再び廊下に出た時は、僕の服装はガラリと変わっていた。

 

 

 

慣れないネクタイを締め、上に黒いチョッキのようなものを羽織り、

長い黒色のズボンを履いて。

 

 

 

「に、似合うかなこれ……」

 

 

 

非常に不安な気持ちを抱き、

ドアの前で突っ立っております。

 

 

サイズはピッタリなんだけれど、

果たして似合うかどうか心配です。

 

 

 

(――でも、)

 

 

 

取り敢えず、お屋敷の中は把握しておきたいから

何処か行ってみようかな。

 

 

夕食の時間までには戻って準備しないといけないみたいだし。

 

 

他の執事さんたちも居ると思うし。

 

 

 

「執事も歩けば羊に当たる……かな」

 

 

 

 

僕はどちらに行くか迷って、

左の方へと進むことにした。

 

 


 

( しかし彼……いや彼女が当たったのは、たくさんのご主人様でした )

 

 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ