表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

( ご主人様、はじめまして。 )



 

 

○*.

 

 

 

「おいしょ、と」

 

 

 

 

生活用品の入った大きな鞄を引きずり終えると、

僕は目の前に立ちはだかる“城”を見上げて感嘆の声を漏らした。

 



「ほわぁ、おっきい……」

 


 白いレンガのような壁、 洋風な形の窓枠、 

 それから巨人が通れるくらいの重そうな扉。

 

 


(すっごい手入れされてるなぁ……もしかしてこれなら僕いらないんじゃ?)

 

 

 

今日からここの“お屋敷”で、

僕……七瀬千秋(ナナセチアキ)は執事として働きます。

 

 


僕のお母さんもお父さんも僕が小さいときに亡くなって、

僕は幼いながら一人になってしまったから

 

そんな僕が可哀想に映ったのか親戚のオジサンが引き取ってくれた。

 


オジサンの家は貧乏というほどではないけど。

だけど決して裕福でもなかった。

 

そこに僕が住むとオジサンの生活は

苦しくなったように幼少期の僕の目には映った。

 

オジサンは一切そういう事を僕の前では言わない、

優しい人だったけれど僕にはそれが逆に心苦しかった。

 

 

だから僕は自立する決心をした。

もうこれ以上オジサンに迷惑をかけたくなかったんだ。

 

 

 

執事として雇ってもらった今、 僕はオジサンの力を借りることはできない。

……いや、借りてはいけない。

 

 

 

寧ろここまで育ててくれたお礼として、

お金を返していかねばならない。

 

オジサンは今も僕を男だと思っているみたいだから、

騙したことへの謝罪の意も込めて、ね。  

 

 

 

「よっし、頑張ろう」

 

 

拳を硬くし、決意を露わにしていると。

はぁっというため息が背中に掛かるのを感じた。

 

 

 

「頼むから、道をあけてくれよ」

 

 

 

え――――……?

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ