第八話 装備
テスト期間で投稿が遅れました。相変わらずの文章力ですがよろしくお願いします。
改稿済み
こうして長い説明会を終えた俺達は、装備他雑貨を買いにいくため、宿を出ることにした。 その前にマコットさんに挨拶でもしていこう。
「マコットさーん?ちょっと出かけてきます♪」
「ん?君たちが旦那が言っていた新米か?」
話しかけてきた人物は、背が小さく茶髪で少し眉間に皺を寄せながらカウンターに佇んでいた。
「ああ、そうだが?つーことはあんたがナズーさん…?若くないか!?」
「確かにお若い。20台後半いや、十代に見えなくもないな♪」
頭に獣耳ってことはそういう種族だからそうみえるのかー?
「ははは、私のことは放っておいて君たち、装備を買いに行くのなら私達夫婦の知り合いの店に行くといい?ほら、地図をあげよう。」
結局、いくつなんだ?いや…これ以上聞くのは紳士としては失礼だな。
「はい、助かりました。それでは」
こうして俺達は、宿を出て地図を頼りにまずは防具屋に向かった。途中、赤髪の好みの女性とすれ違い、
「あら?こんにちは。」
挨拶もしてくれた、あの娘マント羽織っていたから、多分冒険者だろう。ん?幽平が何か言いたそうだな。
「今のひとが、さっき話した先輩。Lv62の…」
「マジで?俺達とタメか少し下くらいだったぞ?」
「そこまでは知らん…。あ、見えてきた。防具屋。」
一見すると、くたびれていてボロいが店の周りがちゃんと整備されていて看板だけは新品同様だ。
「失礼するぞ。」
店内は、隅から隅まで掃除されていて、埃が有るとするならば窓枠くらいなものだ。
「随分、中と外の印象が違うな…おい!誰かいないのか!!」
綱貴が怒鳴り声を挙げた、数分後明らかに寝起きの褐色の若いチャラ男が奥から出てきた。
「この馬鹿が不快な声を挙げてすいません♪もしかして店主の方ですか?」
まさか~こんな若いはずないよな♪
「こんな寂れた店に朝っぱらから来るってこたぁナズーの紹介してもらったか?ああ、俺が店主のケンという…まぁ呼び方は何でもいいけどな。」
「店主。予算は銀貨20枚ほどで防具を身繕ってくれ。」
「あいよ。そこのあんちゃんは革の鎧と革の手甲だな。多分、後衛だろう?
次は気楽な兄ちゃんだが…そこまで、ここら辺は魔物が強くねぇから革の鎧だけでいいだろう。 最後はごついお前だが…スチルアーマーもとい鉄の鎧がいいだろう。」
スゲー…チャラ男そうなのに俺等のいいところを見抜いて薦めるとは、腐っても商売する人間じゃないか…商売か…奥が深いな。
「革の鎧が2点で銀貨6枚、手甲は1点で銀貨1枚。鉄の鎧は銀貨10枚。合計銀貨17枚。全て友情料金だ、ナズーに感謝しな。まぁ…俺から後、フード付マント位はサービスだ。お前らに限らず新米にはな。」
綱「おお、あんがとな!」そうお礼を言い、綱貴達は次の武器屋へと行くため防具屋を後にした。
「ここだ…」
防具屋を出てかれこれ15分歩いた、路地裏にその店はぽつん、と建っていた。
外装は、苔がびっしり生えていて廃屋のような雰囲気を感じさせるも…煙突から煙が出ていて、鉄を打つ音が路地に響いている。
「失礼しまーす…。」
「お♪何の用だ。って武器買うのに決まってるかww」
こんな路地裏に店を構えてて、鉄を打つということはよほどの偏屈な人かと予想してたが…こんなコミカルな人なんてな~
「武器を買いたい。どんなのがある?」
「一通りあるけど~、どうするぅ?」
「じゃあ~俺はこの刀っぽい剣で♪」
「俺は、この鋼の斧で。」
「…安めの杖か弓で。」
「そこの明るい兄ちゃんのは試作品ということもあるから銀貨15枚でいいだろう。鋼の斧は値札の通り、銀貨10枚だ。最後に…安め?なんだとフザケンじゃねぇ!!自分の命賭ける道具に金遣わなくてどうする!」
…身に締まる言葉だ。明人や綱貴に守ってもらう気満々だったかもしれない…
いや、この世界を楽観視してたかもしれない…。
「すまねぇな…怒鳴っちまって……坊主にはライト・ボウなんてどうだ?体格にも合ってるしよ。銀貨12枚で木の矢30本はただでやるから。」
「それでいい。ちなみに、鉄の矢は一本いくらだ?」
「ん?それなら一本銀貨1枚だ。まぁ…なんだ(照)お前らこれからもこの店を御贔屓に(笑)あ、ナズーによろしくいっといてくれ。」
最初はやたらテンションの高いおっさんかとおもったが俺達の為に親身になって幽平を叱ってくれたな…感謝しよう…。
俺達はそのまま宿へと帰りナズーさんやマコットさんにお礼を言い、明日に備えてさっさと寝た。
お金の計算ムズいっすね… これなら普通に通貨にした方が良かったかな?