第六話 宿屋
誤字訂正と内容を深くして改稿しました。
無事に素材と盗品もとい教頭からの贈り物?を売り払ったが…これからどうしよっかなぁ〜。ローさんにお金を返しに行くか、それともなんか別のことをやってみるか…う〜む。
「お前ら朗報だぞ。」
「お?どうしたのかな?幽平君♪」
むっちゃ顔を顰めながら俺らの背後にいつの間にかいた幽平君。ちょっと君鼻敏感すぎない?あ、もしかして高校一年のころにあった牧場見学の授業いなかったのって…そういうことだったの⁉
「宿屋行こう。お前らが盗品売ってる時、そこらの飲んだくれ共にオススメの場所は聞いておいた。」
流石、幽平君♪仕事が早い!でも一つ言いたいことがあるとすれば盗品じゃないよ〜。ちょっと興味本位で手に取って、そのまま返しそびれちゃっただけだよん♪
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「おい、幽平。ここで本当にあってんだろうな?」
[春風の妖精亭]
なんか和やかでいい名前だな〜。複数の宿を教えて貰ったようだけどここはギルドからもほぼ真っ直ぐでそこまで遠くないし、外観はさっぱりとした三階立てで清潔感が中に入る前から感じることが出来て好印象だ。
「入らないのか?」
考察くらいさせてくれよ。この脳筋野郎が。
中に入って内観を見渡すと、また外観とは違った雰囲気で全体的に薄い黄色を基調としており何だかリラックス出来そうな感じ。ここ一階は酒場と食堂が合体してるみたいだから人が多少いる。
「いらっしゃい。飯と宿どっちだ?」
「宿泊の方でお願いしやす。あ、あといい匂いですねー。」
「ふんっ。料理は期待しておけ…元々そちらが本業だ。今は家内が出かけていてこうして受付をしている。それと名簿に名前を書いてくれ。」
道理で恐い顔をして受付してるわけだ…。普段は厨房に籠って黙々と料理を作ってるわけか。気難しそうだけど何だかいい人っぽいなこの人。えっと?ミント・フジイと。
「ふむ、よしよし。朝晩の飯込みで一部屋一泊銅貨55枚だ。新米には良心的だと思うぞ?」
いやよくわからないです。何か銅貨、銀貨言われてもよー分からん。
「とりあえず5泊で。一部屋ってことは貸し切りですか?俺達。一人一人じゃなくてもいいんですか?俺達的には困りますけど…。」
「それじゃ銀貨2枚と銅貨75枚と言いたいところだが…サービスで銀貨2枚と銅貨50枚でいい。あと、料金についてだが、ただ単に面倒なだけだ。どうせ仲間同士何だから一緒でもいいだろ?あとくつろげるように少し広い部屋の値段だ。通常なら銅貨30枚だがそっちにするか?」
「いや結構です。ありがとうございます。」
ローさんから貰った袋から銀貨、銅貨を取りだし支払いを済ますと部屋の鍵を受けとる。
「部屋は二階にある209号室だ。それと飯はよほど遅く来なければ食わせてやる。」
「そんじゃ部屋に行くとするか!あ、そうだ。お名前を伺ってもいいですか?」
「俺か?…マコットだ。そして今はここにいないが妻はナーズと言う。普段はここで受付や食堂で給仕をしている。妻が帰ってきたらお前らのことは話しておこう。驚くといけないからな。」
顎鬚を触りながら、簡単に自己紹介をしてくれた。それにしてもざっくりとしてるな♪でも、いきなりなのにしてくれたってことはやっぱりいい人なのかな?
マコットさんにお礼をしてから、二階に上がり自分達の部屋にはいる。入った途端、幽平君がベッドに靴を脱がないまま寝転がった。ああーシーツが汚れちゃう…。
「よしとりあえず宿は確保できたな。
そこで少し話したいことがあるんだが。」
ん?何だろ?幽平君の方から話があるなんて天地がひっくり返るよりも珍しいかも…。ま、とりあえず聞いてみますかね?
特に話すことはないですけど、改稿前よりはキャラのブレがなくなりました。