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第五十八話 竜退治③

大学とバイトのせいで小説書く時間がどんどん減っていく(´・ω・`)


その代わり、少し文章力はつきました。地の文は上手くなったかな?って自負してます…。

西門に向かうことにしたって言っても、西門通りなんだからよくよく考えるとすぐそこが西門だった。


門の前には冒険者の一団が数多くいて、ある一団は近くに建てられた休憩所で疲れを癒し、またある一団は依頼に出る前に荷物の最終確認を行ってた。


「たくさんいますけど~マークさんの上司さんとかは何処にいるんですかね?」


「二人とも人が多いところは避けるから、人が集まってない場所を探せば…ほら、いたよ。」


マークさんが指を指した先に、壁にもたれ掛かってる女性が二人いた。


一人は、腕を組んで瞑想をしているようで背負ってる武器はどうやら弓のようだ。だけどすごくデカい。身長と同じくらい?あの女性自体、ざっと見た感じ綱貴より背が高いかもしれんし身長に合ったサイズなのかな?外見は右目に眼帯をつけていて、髪の色は黒だ。何よりグラマーですねぇ…。


もう一人の女性はまたまたグラマー。茶髪のメガネをかけた理知的な人っぽいな。今も眺めた限りじゃ難しそうな本を読んどるし、武器は今んところ見えないけど多分、杖かな?魔法使いっぽい感じだし。


「隊長、ただいま件の冒険者を連れてきました。行く準備は既に整っているでしょうか?あと、すいません。トリスさん遅れてしまいまして…。」


「今は私的な用事だろう。隊長はよせ。そこの冒険者たちも困ってるだろう。」


「そうですよ、マーク。今は騎士団の任務ではありませんからね。それと、同僚なのですからさん付けは止めてほしいといつも言ってますよね?」


平謝りするマークさんを苦笑しつつ眺め、そのあと俺らは簡単に自己紹介をして、マークさんが隊長と言った女性がシエルさん。同僚の女性がベアトリスさん、トリスで通ってるのでそう呼んでほしいと言われたのでそう呼ぶことにした。


そして、幌付きの馬車を借りて、王都の西門を出発した。御者はマークさんがやってくれるみたい。



「あの…。」


「どした?ニーバス。」


「ジュドの森沿いに行けば、着くって言ったが…そもそもジュドの森って何なんだ?」


「俺が知るか、アホ。俺も明人もこの世界に来たばかりだからよく知らん。」


あー、ニーバスの意見はごもっともだな。話の流れを乱さないために何となく聞かなかったが、ジュドの森ってなんだろな?


俺たちの会話が耳に入ったのか、本を読んでいたトリスさんが俺ら三人をまじまじと見つめてきた。


「へぇ…貴方達、異世界人なんですね。出身はニホンですか?それともインド?あとはウガンダ?」


「日本だ。トリスさんは俺らの世界のこと、どこで知ったんだ?」


「王国騎士団第五師団団長、マタロー・アラウィ。この人が異世界のニホン出身で、学生時代少しの間師事していました。」


はぁ…マタローさんねぇ。異世界風に名前とか変換されてるっぽいから俺が推理したところ、新井 またろうさんかな?いやはや偉くなったものですな…。


―てかスルーしようとしたけどやっぱできないから心の中で突っ込もう。ウガンダって何だよ、と。


「でもニーバス君は、どちらかと言うとこの世界の人間に見えますね。」


「この世界につい最近生まれたようなものだから、綱貴達と同じ出身とは言えないな。それこそ歳だけとった赤ん坊だからな、自分は。」


トリスさんが首をかしげて、ニーバスの言った言葉を上手く理解できていない様子だったのでちゃちゃっとニーバス君誕生の話を教えた。


「ほぅ!興味深いですね。魂の分割とそれを根こそぎ奪った本来の人格。儀式は成功したのに起こってはいけないことが起きた。…本当に興味深い。」


ニヤついて俺らの話を興味津々に聞いてくるトリスさん。視界の端に写った本の題名は―


【魔法技術による起こる危険】


まさにニーバスのことは、その通りとしか思えないな。もう俺と綱貴には用がないようで、断片的に話すニーバスの話を目を輝かせながら聞いていた。


「で?結局、ジュドの森って何なんだ?ニーバスが言ったけど俺まで気になってきやがった。」


「完璧じゃない答えでもいいのなら、私が教えてあげるけど…。」


「おお、頼む。あんまり小難しい説明されたって俺たちには理解不能だからな。」


それからヒイロが説明したのはジュドの森というのはいわゆる渾名みたいなもんで、正式名称はジューク・ドラニグル森林らしい。んで開拓した人の名前をそのまま付けたんだが、それがいつのまにか縮められてジュドの森となったらしい。


「あそこの森はやたらスライムが湧く…。定期的に冒険者ギルドから依頼が出されて駆除されたり、新米騎士の実践練習の為に駆除させたりしても、すぐに増殖する。かといって放っておくと街道にまで溢れるから厄介この上ない。」


馬車に乗った途端、睡眠を取り始めたから寝てるもんだと思っていたシエルさんが呟く。なるほど、どの世界でも生物には悩まされるもんなんだな。


「さて目的の場所まであと半分ほどだけど、なにぶん森のなかに入るからこれから馬車が激しく振動する。だから皆さん、気を付け…うわぁっ!?」


マークさんが丁寧にアナウンスしてくれたと思ったら、急に馬車に衝撃が走り車体が横に傾いていく。さっきまでスライムの話をしてたからフラグが立った?…んなわけないな。恐る恐る様子を窺うと…。


グロいゾンビが3体いた。どうやら一際でかいのが馬車に向かって突進したようだった。この馬車が頑丈じゃなかったらお陀仏だな俺ら。


突進してきた個体はよくみると、胸と肩に顔のようなものがついていて白目を剥いている。本来頭がある場所は半壊した顔が付いていて、他は何か胞子に覆われていた。

他の2体も同様に白目を剥いて、装甲として胞子が付いているように見えた。…ん?どうやら1体は女の子みたいでパイオツが丸見えだ。もう1体はメガネかけてるようだけど両目からキノコが生えてる。


「あれ?この気味悪い奴等、もしかして…?

ほら、私が昨晩話した行方不明の新米5人じゃ…。私ったらお手柄なのか不運なのか分からないわね♪」


「笑ってる場合じゃねえぞ…ラヴィ。どうやらあのガチムチ君は元気が有り余ってるようだぞ?明人…一緒に殺るぞ!」


「ふむ、では私は援護にまわるとしよう。マーク、お前は女を頼む。他の面子は周囲の警戒と残りを頼む。」


「了解しました。隊長!」


早速、シエルさんが弓を引き絞り、メガネゾンビの脳天めがけて連続して矢を放った。


「アンデッドの弱点を突いても死なんとは、変異種か…それともアンデッドではないのか?」


三本放ったらしい矢は全て狙い通り脳天へ突き刺さっていたが、気にもとめず馬車の方へ近づいてきている。


「俺達も逃げ回るだけじゃなく反撃しないとね♪とりあえず胞子ついてるし燃やしてみよっか。」


ポケットから色が薄くなっている火の魔石を取り出し、巨大ゾンビに向けて魔力をこめて投げる。


当たったはものの、火は胸のあたりを少し燃やしたあと風圧により鎮火された。燃やしたと思った箇所も胞子がグチュグチュと動くとすぐに再生された。


「えー!再生能力まで付いてるとか手に負えないなぁ。綱貴、俺が援護するから火魔法をぶちこんでくれ。お前、確か火属性だったよな?」


おいかけっこを辞めて立ち止まった明人は、案の定追い付いたゾンビに攻撃されるも咄嗟にしゃがんで回避した。続いて繰り出された左足による蹴りも足の間を潜り抜けることにより躱した。

攻撃対象が視界に入った綱貴に移りかけるが、背後から太刀で背中を切り裂かれると腕を振り回し、明人を執念的に追い始めた。


「くそ!魔法なんて特に使わねぇから、火魔法たって…。そういや、スキルのなかにそんなのがあったような気がするな。

確か…?

小活火山(インスタント・ヴォルケーノ)》?」


すると後方から激しい音が鳴り響き、振り返ると先程の巨大ゾンビの背中が大炎上していた。少し疲れたような態度をして明人が駆け寄ってきて説明を求めた。


「綱貴!お前、一体何をしたんだ?このでかいのの後ろの地面が盛り上がって何か発射したぞ?モロに浴びたこいつは言うまでないけどさ、周囲も少なからず燃えてるんだけど。」


「そりゃお前…《小活火山(インスタント・ヴォルケーノ)》なんだから溶岩じゃね?はは、これなら俺でも使えそうだな《小活火山(インスタント・ヴォルケーノ)》。」


明人と話していると連続して激しい音がすると巨大ゾンビのすぐ真下から溶岩が吹き出し、激しく燃やし始めた。眼鏡のゾンビの方にも出現し、溶岩らしきモノをかけた。こちらは距離が遠く、大して燃え広がらず片腕を焼いた程度だった。


「お前のそれ…言葉に出したら即発動の上、自動照準かよ。流石に効果範囲は狭いみたいだけどね♪」


「精々、俺の周り4mくらいか?」


一回目の発動による炎上に加え、更なる追撃として二回目の溶岩を喰らった巨漢のゾンビは地面に倒れ付し、そのまま動かなかった。


「そうだ!他の皆は無事かな?」


すぐさま周りを見ると、眼鏡のゾンビはほとんど原型をとどめず灰と化していた。溶けかけた眼鏡が残っていたから辛うじて分かったくらいだ。


「ふぅ、大変でしたけどドルチェさんが何とか時間を稼いでくれたお陰で、大技をぶちこめました。」


綱貴による片腕を焦がした攻撃もあまり意味はなさず、あのときはもうフィニッシュだったらしい。


「僕の方も粗方終わったよ。ただ、止めは刺していないけどね。誰か彼女を燃やしてあげてくれ。」


マークさんは女ゾンビを頭を細切れ、胴体をまた細切れ、手足をまたまた細切れとまるでキャベツの千切りみたくなっていた。それでもその物体は動いていて何とかくっつこうとしている。


「では、私がやろう。ろくに弓で射抜けず、役にたたなかったからな。これくらいはお手のものだ。

炎の精よ、こやつを燃やせ。

『スパーク』」


強い火花が飛び散ると、動く肉片を燃やし始めて本格的に燃えるといつのまにか動かなくなった。


ふと辺りを見回したら地形が抉れていたり、所々燃えていたりと凄惨な光景へと変貌していたが、シエルさんの話によれば先程話したスライムが焦げ跡を食べたり地面を慣らしてくれるらしく、それもあってかいくら増えすぎても全滅はさせないらしい。


タックルされた馬車の損傷具合をみたら、そのまま走行する分には問題ないが次、またこのような事態が発生したら馬車は倒壊するかもしれないらしい。


…ルルル


「綱貴、さっき飯食ったばかりだろ?もう腹の音鳴ってんぞ?」


「知るか。どっかで狼でも吠えてんだろ?」


「君たち、危ない!

炎精、燃やして!『フレイム』」


二人の横をトリスが放ったメラメラ燃える火の玉が飛んでいった。何事かと思い二人してその方角を向くと、先程倒した筈のデカブツが起き上がっていた。


全身から肉が焼ける音をさせながらも、トリスが放った火の玉を腕を交差させて防いだ。その時に肉が大きく弾け飛ぶが、最早その事は関係ないようにこちらの方へ向かってくる。


「魔法は効き目なしか~。なら、物理だね♪俺がさっき斬ったときは何か変な感触?だったけど何とかなるでしょ。」


「いや、君たちは下がっていてくれ。僕がやろう。」


マークさんは、1m半ばある大剣を片手で持ち上げると、そのままデカブツの方へ走っていく。


度重なる攻撃で理性が完全になくなり、リミッターがなくなったかのように先程よりも強くそして速く腕を振り回すデカブツ。その際に肉や胞子が風圧で飛んでいってるが、もうそれすらも分からなくなっているようだった。


デカブツの振り回す右の腕をまず大剣で正面から受け止め、左腕の一撃は体を傾けることによりすぐ横に着弾した。受け止めていた大剣を反り返し、右腕を切断し更に地面に深く埋まる左腕も切断。


そしてその勢いのまま大きく跳躍し、首を切り裂き

、肩を切り裂き…最後に懐からレイピアを取り出すと、デカブツの胸を刺し剣を貫通させる。その剣先には激しく蠢く謎のキノコのような物体があった。


「これが原因か…。」


「んん?このキノコのせいであんな化物に人間がなっていたんすか?」


「寄生キノコに限らず、他の生物を依代にする魔に属する生命体は、その生き物を内部から殺し、外部を強固にして支配するものさ。時たまに意識が残ったままの悲しい個体もいるが…。

それとミントくん。何時だって化け物というものは人間から生まれるものだよ?具体的な例を挙げると魔族がいい見本だ。今は絶滅したものの、昔は数を減らせば減らすほど仲間の敵討ちの想いを継いだのか強くなっていったらしい。また、実験的に飼われていた魔族の女性は特異体、全盛期の魔族に近いものを人との混血にも関わらず立て続けに産んだらしい。すぐに母子共に殺処分されたけど。」


マークは悲しそうに顔を落とすと、先程自分がたった今、斬り殺したかつての冒険者に黙祷を捧げる。


「マークはああなったら暫く感傷の時間に入ります。魔族の話は…この国、いえ違いますね。この大陸では悪いものとして認識されていて、 魔族を擁護・同情したりすると問答無用に牢屋行きとなります。…実のところ魔族は生き残ってるとつい先日発覚しまして、現にこの間ポロローズが町中に突如現れたアンデッドの群れに襲われて少なくない死者と町の設備・防壁が倒壊して、今町には夜間外出禁止令が出されてるみたいです。」


え?…ポロローズの町が襲われた?嘘でしょと思ったけど詳細を聞く前にラヴィがトリスさんに胸ぐらを掴む勢いで詰め寄った。


「パパは!?ポロローズの警備隊長は?」


「お、落ち着いて下さい!その事なんですが、アンデッドは7割近く警備隊長が退治したらしく、夜間の倒壊した門の防衛も警備隊長がやっているらしいです。流石ともいえる手腕で、魔物が町に近づいても全て事前に防いでいるそうです。」


人は見かけによらないっていうけど、まさかローさんそんなに強かったんだなぁ。てかラヴィもローさんの心配だけ?父だから大事にしてるってのも分かるけど…母親とか町の心配とかしないのかな?


「お前さ、町とか他の家族の心配もしろよな。」


「別に生まれ故郷でもないし、あと私にはパパしかいないのよ。」


綱貴の野郎もお節介なことばかり聞くもんだ。それにしてもラヴィの一言気になるな…。まぁ、そんなことよりさっさと竜退治に行かなきゃね♪


「さっさと竜退治に行きましょーよ?」


「ああ、悪いね。」


何だかんだあったけど、馬車の体勢も立て直して、また発進させ、いよいよ件の場所に向かうことに。


「じゃ、わたし着くまでもう少し寝てるね。少しでもコーキの力になりたいから。」



ソルはジュレドラゴンとの戦闘で重要な役割を担うため、今現在何の役にも立てなかったことを悔やみつつ、睡眠をとって来たるべき時を待つこととした。

「はい、前回からまたまた遠く時間が離れましたが、今回のゲストは主人公の明人と作者の夜中のテンションを無事回収してくれるタケヒトさんです!」


「よろぴく♪」

「ここって喫煙可?」


「OKですよ。」


「それじゃ、遠慮なく。」


「なんと二人に質問が来ております!」


「それだったら、前みたいにQ&Aにした方が良くない?」


「どうせ、俺らに関することだからこの形式にしたんだよ明人くん。安雄君は基本的に適当だからね。」


「ははは。それではまず、明人への質問から。ラヴィとヤったのか?」


「んー。ヤったみたいな描写になってるけど、まだ本番はしてないよ。」


「ありがとうございます。次はタケヒトさんに、タケヒトとはどういう漢字ですか?という質問です。」


「ふむ。いずれ他の話で出そうかと思ったが、別に今でも構わないか…。武人でタケヒトだ。」


「どうもご丁寧にありがとうございます。えー次回は華やかな女子を呼びたいと思います。」


それでは、またいつの日か~。

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