第五十七話 竜退治②
色々忙しくて投稿が遅れました。ここ最近、投稿が遅れることがかなーりあるので、更新速度は気が向いたときにします!
といっても月イチくらいでは絶対出すので、一年に最低12回は更新します。勿論、もっと出しますけどね!
あれ?おかしいなぁ…。みんなが驚く衝撃の事実を言った筈なのに視線が冷ややかだ。綱貴とニーバスだけは何がどうだか分かってないのは。…俺もこんなに目で責められるのは良く分かんないけどさ。
「却下ね。」
「わたしも反対~。」
「却下♪」
「何でさ?話はまだ続くんだよ~せめて最後まで聞いてから判断してちょ!」
俺だっていきなり考えなしに、ドラゴン狩り行くど、とか言われたらそりゃ反対もするよ。だけど俺のお話には続きがあるのですよ!それを聞いたらヒイロ達だって考えが変わるはず!
「まずドラゴンと行ってもデカくない。せいぜい5m行くかどうかだよ。あと種類も厳密に言うとドラゴンじゃなくてスライムなんだ。」
「もしかしてジュレドラゴンかしら?でもそれだけなら騎士が騒ぐほどでもないような…?」
「ところがどっこい、何とそのジュレドラちゃん、曰く付きらしいよ?」
俺も聞いたときは、異世界の凄さってか厳しさ?を垣間見たよ~。何か自然界って何処に行っても厳しいんだな、って。
「元々第六師団のとある小隊が違法に飼育されてた生物を摘発したらしいんだけど、その中にジュレドラちゃんもいて、しかも少し品種改良ってのかな?他の子よりも食いしん坊で生後数ヵ月の幼竜に加え、同種のジュレドラちゃん達と火の魔石を数個取り込んで食べたらしくて他の生物に気をとられてて、奇襲された小隊は重傷者続出。…死者は居なかったみたいだけどね♪それの後始末の手柄を取るべく、その小隊の副隊長の弟の嫁さんの姉の部下である騎士さんが俺に協力するよう言ってきたんだ。」
「余計却下よ。勝てる算段でもあるのかしら?」
「何か小隊の隊長が命懸けで追っ払ったらしくて、ジュレドラちゃんもかなり手負いになって逃げたらしくて、それが二日前…。その小隊長さんがいなかったら死者が確実に出てたみたいよ?」
「報酬次第だな。」
綱貴は何か乗り気みたいだな。ま、報酬を聞いたらヒイロ達もビックリするでしょ。
「何と金貨2枚です!証明書発行の為に一回ギルドに話通して俺らに指名依頼してくれるみたいだから1割減っても金貨1枚と銀貨40枚だよ?」
「その口ぶりだともう依頼受諾したも一緒ね♪ヒイロ、しょーがないからやりましょ?何だかんだで連携して戦う訓練になるかもよ?」
「ミント…覚えておきなさい。」
はは、ヒイロさん。顔が恐いですよ…。仮にも宿の備品何だからそんなに毛布を握ったら駄目でしょ。今、そんなことは口が裂けてもヒイロの前では言えないけどね♪
「連携って言ってもな…。どんな感じだ?俺と明人が前衛か?そんでソルが後衛。ラヴィとヒイロ、それにニーバスはどういう位置だ?」
「私は得物が大剣だから、前衛ね。それも最前線。ラヴィは中衛ってところかしらね。敵のことを撹乱するような。それでニーバスも…中衛かしらね?なかなか動きが俊敏みたいだから、そこら辺はラヴィと話を合わせて頂戴?」
「とりあえず~もう寝ない?わたし眠い…。お掃除って意外と大変なんだね…。」
「明日の戦闘は魔法を使うソルが要になってくると思うからソルの精神的にもとりあえず寝ましょう。
…お休みなさい。」
お休み~、って言ってからはザ・無言タイムに突入して皆黙々と寝る準備をしてさっさとベッドに入ってったけど敢えて言おう。魔法って精神に凄い影響したんだね!それじゃ俺のステータスって精神だけやたら高いから俺は魔法タイプってことか。
…まあ、ぶっちゃけいつも決め手は魔砲騎士だもんな。とりあえず寝るとしますかね。タケヒトさんもきちんと寝たほうがいい的なことを言ってたような気するし。
「ん…くぅぅぅ~!良く寝たな…。ってあれれ?皆もう起きてる感じ?」
「ええ。今起こそうと思ってたところよ。ミントあなた…昨日大分魔力を使わなかった?大掛かりな魔法や己の魔力を使えば使うほど睡眠時間に関わってくるわよ。それと夢にも。魘されてはいなかったようだから枯渇寸前までは行ってなかったようね。」
いや、バンバン使ったわ~魔法。枯渇寸前にもなりかけたんだけど何故か端からみると平気そうだったみたい。今日は色々と頑張らなきゃね♪
「飯はどーすんだ?」
「あ、その事なら騎士の人が奢ってくれるらしいよ?えっと…王都西門通りで待ってるってさ。」
「…メモ持ってたのね、ミント。色々と言いたいこともあるけれど、まずひとつ言わせてもらうとその騎士は随分と字が汚いわね。何処の所属って言ってた?」
所属?ああ…そういえばなんか言ってたな。確か…戦うことが仕事みたいな…?これでも腕っぷしには自身はあるとかなんだの。
「第四師団…特殊部隊、竜の…何だったかな?でもエリートっぽくない?特殊っていうくらいだし。」
「わたしの記憶だとその師団自体、戦闘専門って感じだよ?魔物とかばしばしやっつけちゃうし。でも冒険者からはすごく嫌われてる筈で向こうも下に見てることがあるって聞いたけど…?」
「細かいことはなしだ。腹も減ってるしさっさと待ち合わせの場所に行こうぜ?」
西門通りに着いたはいいものの…凄く人が行き交ってるな…。冒険者ならまだ分かるけど、商人が続々と王都に入ってきてる。馬車とすれ違ったときに何台か荷が見えたけど野菜とか穀物、それに武器だったかな?
字が汚すぎて店名と場所が分からない為、綱貴とヒイロ、ニーバスが店を探しに行った。全員でいっても仕方がないことだし。待ってる間暇なので疑問に思ってた商人らの行動についてラヴィに尋ねた。
「あはは、ミント。それは国による武闘大会のせいね♪」
案外簡単に答えは返ってきた。どうやら武闘大会という催しが行われるらしい。二日後にある第一、その次の日の第二予選を勝ち抜いた猛者がトーナメント形式で戦うらしいけど騎士3名や去年の準優勝者、ギルド推薦の冒険者1人が予選免除で行われるということみたい。
「何で準優勝者なの?優勝者なら分かるけどさ?」
「王様の方針でね~一度頂点に立ったのだから、その時の戦いで負けたものを優先するべき、って言ったらしくて優勝者は今後五年間は出場停止。副団長と名のある冒険者の何人かはその期間だから、今年の大会は色々と商人たちも気合い入ってるみたい。」
「わたしのお姉ちゃんの仲間も去年挑んだけど、本選三回戦で負けちゃったの。相手の名前は忘れたけど。なんか髪がモジャモジャしてたわ。」
綱貴なら出たがりそうだが、どう考えても予選落ちが目に見えてるからそんなことよりは俺はあいつに依頼を勧めて魔物と戦ってもらおう。
「おーい!見つかったぞ~。」
「お?早かったな。もっと時間がかかるもんかと思ってたよ。」
「まあ、な。思ってた店と大分違ったから探すのに手間取っただけだ。ヒイロとニーバスが先に騎士と打合せしてるから案内する。」
思ってたのと違う…ということは洒落おつなカフェはないということか。まあ若いときから高級品ってのも良くないし小汚ない大衆食堂くらいかな?
ワオ♪これは驚きですね~。小汚ないどころじゃない。なんと言えばいいか分からんが建設現場って表現が正しいかな?木材が積まれてるし。地面には人が8人座れそうな大きな布が敷かれている。
「あ、驚かせちゃったかな、ミントくん?ホントはカフェでも用意したかったんだけど、どこも貸切約状態でね。これでも僕…男爵家当主でね、ここの土地は敷地なんだ!…まぁ家は解体したけど。それに領地もないし…。」
「…貴族も大変なんだな。ヒイロも似たようなもんだろう?」
「え?私の家はちゃんと領地はあるわよ?山間部にあって昔から仕えてくれた使用人たちが移住してくれて経営してるわ。」
「…やっぱり僕、貴族失格だよね。家を解体した時点で没落どころじゃない、もう平民以下だ。いや、でも地域の皆さんを馬鹿にしてる訳じゃなくて僕自身の過ちなのに…ぁぁブツブツ…。」
…孤児院に立ち寄ってくれたときは酒に酔っていって泣き上戸になってるだけかとおもってたけど素の性格がネガティブってるのか~。ここは俺の出番だ!
「爵位が違うんだし、そんな気にするようなことでもないでしょ~。もっと人生楽観的にいきましょ?マークさん、元気出して!まずは自己紹介お願いしまーす♪」
「ありがとう、少しは元気が出てきたかも。オリビア男爵家当主、マーク・オリビアだ。所属は騎士団第四師団特殊小隊【竜の胃袋】の隊員だ。仕事は補給と友軍の支援活動を行っている。」
マークさんのあとに俺たちも続けて自己紹介をした。そこまで大層な肩書きは俺と綱貴、ニーバスにはないから長々しいのはヒイロとラヴィだったけど。
「今回のジュレドラゴン討伐も箔つけといったところですか?補給の人ってよくパシリにされる傾向があるってお兄様から聞いたことあります。」
「ま、まぁ…少しは待遇が改善すると思うし…。28にもなって新人にも舐められたり、昇進も一切ないからね…。見習いから卒業してからすぐ17歳の頃、小隊に配属されて早11年…。ホントに何をやってたんだろう?僕は…?」
皆が困った顔で俺を見てくる。うーん確かにめんどくさいけど今までにあった依頼人に比べたらユノさんに次ぐほどのいい人だと思うよ俺は?
「別に見返してあげればいいんじゃないとわたしは思いますよ~♪今こそマークさんの腕のみせどころ!」
ラヴィ、凄い乗り気だな…。何でだろ?ローさんより歳いってるし何か同情できるとこあったとは思えないけど。単に俺と同じく力になってあげたいって思っただけかな?
「ところでマークさんよ?コレ食っていいのか?」
「ああ、構わないよ。材料費も安く済んでたくさん作ったから是非どんどん食べてくれ。話は食べながらでもいいかい?」
元々そのつもりだったから、すぐ了承するとサンドイッチを手渡してくれた。具沢山なのにパンがそれに合っていて旨い。補給部隊って物資を届けるだけじゃなくて料理も上手い人が多いのかな?
「それじゃ話をするけど、問題のジュレドラゴンは西門から出て馬車でジュドの森沿いに行けば問題の集落に着く。…何でこんな情報を知ってるかというと僕は所詮二番煎じだからさ。第三師団の魔術師部隊の馬車の御者をやらされたんだ。その場所までね…。」
「んじゃ、もう討伐されてるだろ?」
「いや、その部隊は戻ってきてないから結果は失敗したのだと思う。何というか誇りを持った人が大半でね、失敗しても帰れないんだ。馬鹿にされるからね。こっそり尾行していた魔術師仲間も戻ってないようだし…。」
「…あなたには悪いが、それはもう俺たちが敵うべき相手ではないんじゃないか?」
「ニーバス君。それは違う。ここにいる僕を含めた七人だけじゃないよ。僕の上司と同僚が出発する頃には合流する予定だから9人で行う。だから今はちゃんと栄養を取らなきゃね。」
ほー。確かにそれだけいたらジュレドラちゃんも簡単とはいかないかも知れないけど倒せそうかもね。ただでさえ手負いな上に魔術師の皆さんが与えたダメージもあるかもしれないからジュレドラよりも潜伏してると思われる魔術師達に気を付けた方がいいみたいだ。誇りの為に最悪、俺らを殺して手柄を横取りするかもしれないということだ。
深刻な顔をしながら言うマークさんに、今まで黙ってサンドイッチを頬張っていたラヴィがふとこんな質問をした。
「11年勤務しててなんか配置変えの話とかも出なかったんですか~?」
「いや、僕の上司はもう15回変わってるよ。今の上司が今までで一番良いと思う。僕の意見を最後まで聞いてくれるし作戦にも取り入れてくれて、自分の手柄にしないで僕の意見として提出したし…。それに同僚だってもう何人も、その…亡くなってしまったけど、入隊して5年経った頃に入ってきたのが合流する予定の同僚さ。
はは、こうして振り返ってみると僕が入隊したときにいた人はすっかりいなくなってしまったな。」
「マークさんは何を使うんだ?見た感じ武器は見えねえけどよ。」
「物騒だから今は仕舞ってあるよ。…ほらコレだよ。」
マークさんに見せられたのは二つの長さが違う細身の剣とナイフ、それにソルの身長くらいある剣だった。こんなに持ってて使い分けられてるのかな?
「実戦で使うのは、このソルちゃんの身長くらいあるこの剣とレイピアくらいさ。」
はは~これレイピアってのか。名前は聞いたことはあるけど実物を見るのは初めてだったから最初に見たときは何か分からなかった。確か…このデカイ剣も何かしら名前あったような気もするけど、地球とは名称が違うかもしれないから言うのはやめとこっと。この世界やたら地球と似てるものが多いけど何もかもが一緒なわけでもないし、ことわざがあるのはビックリしたけどさ。
「おや、コーキくんがあまりにも食べるものだからもうふたつ、三つしかないね。残りは歩きながら食べないかい?二人とも待ち合わせの時間には早く来てることが多いからもしかしたら既に待たせてるかもしれない。」
「待たした経験あるんですか?ま、男同士酒飲みに行ったりしますよね確かに。上司と仕事のことでうんだかんだとか…。」
「あはは、二人は女性さ。僕より年下なのだけど、一人は上司。もう一人は僕より高収入。なかなか世知辛いものだよ。…さて行く前に布を畳むのを手伝ってくれるかな?なかなか理解されないけど僕の仕事道具なんでね。」
マークさんに言われて布の両端を持ち、マークさんと端と端を合わせあった。全て畳み終わるまで時間はかかったけど、マークさんのふくろに布を収納し終え、いよいよ西門へと向かうことにした。
前回に次回って言ったまま早一ヶ月くらい…だいぶ間がありましたが茶番劇をお楽しみください。
「今回のゲストはナルセール王国騎士団長のジキさんです!」
「よろしく。」
「えっとジキさんは完全に作者が失敗させてしまったキャラです。元にした人物が関西の人だったのでそのまま行ったけどやっぱり無謀でした。」
「アホやな~。ってことで読者の皆さん、ほんま悲しいことにワイの出番は今後一切無くなるで!」
「名前だけならたくさん出します!」
「まー早く一人しかいない質問者が帰ってくれることを願うしかないなぁ。次回もこんな茶番かもな。予定としては誰なん?」
「ふふふ、よく聞いてくれました!次回はなんと、作者的に扱いやすいキャラたちです!」
まあ、次回もお楽しみに~♪




