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第五十五話 依頼⑤

ニーバスとソルの合同な話。ぶっちゃけるとニーバスの話が思い付きませんでした( ノ;_ _)ノ


長らくお待たせしましたがどうぞ!

「すいませんっ!本当にすいません!せっかく来て貰ったのに…。」


「いや、別に構わない。急用が出来たのなら仕方ないさ。」


依頼人と待ち合わせしたはいいものの、どうやら急に例のお師匠様に別の用件を頼まれたらしい。一応、どんなことを頼まれたか聞いてみたけど…懇意にしてる貴族への訪問販売に行くらしい。そこまで急を要するとは思えないが、何かしら事情はあるのかもしれない。深く聞くのはやめよう。


「…はい。書けました。依頼をキャンセルしてしまった旨を依頼書に書いたので、わたしはここで失礼します。」


「さよなら。」


やや急ぎ足で帰ってくフィズさんの背中を見つつ、この後どうするか考えてみる。

はっきりいって時間は一時間も経ってない。当然ながら他のみんなはまだ依頼だろう。いっそのこと誰かの依頼を手伝いにいこうかな?


「だとしたら…ミントかソルかの二択だな。んー。先ずはソルのほうに行ってみよう。」


王城の位置は流石の俺でも覚えてるし、この王都の象徴とも言える建造物だ。

まだソルの作業が終わってないことを祈りつつとりあえず向かうことにした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「おーおー。頑張ってるなぁ?頑張る子は好きやで?ほら、クッキー食べるか?」


「むぅー。そこまで子供じゃないんですけどぉ。」


コーキ達と別れた後、王城に着くとわたし以外の依頼を受けた冒険者は集まってたみたいで、わたしが来たのを見ると、近くにいた騎士の人が簡単に清掃の仕方を説明して、説明が終わると箒を渡された。


「騎士団長さんは何でこんなところで清掃なんてしてるの?」


「そりゃーあれやで。王城と言えば王都の中心と言える場所や!そこが汚かったらあかんやろ?常識的に考えてな。」


「そーいうものなのかなぁ?何か違うと思うんだけ ど…?」


そんな感じに団長さんと話しながら、他の冒険者の人とも楽しく話ながら掃除してたら視界の端っこにニーバスが映った。


冒険者さんたちに少し話してきていいか聞いてみたら笑顔でOKされて頭をがしがし撫でられた。わたしやっぱり、そんな子供に見えるのかなぁ?


「あれれ?ニーバス?護衛の依頼はどうしたの?」


「ああ、実はな…」


話を聞いてみると、確かに急用が出来たんなら仕方ないけど…確かに理由がおかしいかも?


「あー。それはアレや。その…ソルちゃんの前では言いにくいんやけど自分の体を使ってでも商品を売りに行くってことや。そういうことは法律上は問題ないことになってるんやけど気持ち的にそういう慣習はワイら的に辛いわな。」


いつの間にか側に来てた団長さんが苦々しい表情で説明してくれる。


「…つまり、どうやって売るんだ?」


団長さんの話を聞いて顔が多分真っ赤になってるであろうわたしの横でニーバスが平然とした表情で詳細を聞いてる。何だか自分が恥ずかしくなってきた。


「…ミント君に聞いてみたらどうや?多分、包み隠さず教えてくれるで?」


「…ぜひそうしてみます。」


「せっかくだから君にも手伝ってもらうわ。そやね~君はこの魔道具で壁の汚れでも落としてもらおう。」


ニーバスに渡されたのは、水色の細長い蛇のような道具だった。すごく細長く、ニーバスに手渡されたのは先端らしき部分だが元となる部分は王城内にまで伸びていた。


「それはホーシュっていってな。異世界人のドナートさんが作成したものや。便利やで~井戸の水を魔力を注ぐだけでここまで運んでくれて更に威力調整まで可能や。」


ためしに使ってみると、人が届かないであろう上のほうにまで水が届いて、見た感じ汚れを落とせていた。


「…便利だな、ホーシュ。」


「すごいなぁ~。ホーシュ。」


周りの冒険者もその性能にあるものは驚愕し、あるものは感心していた。





そうして清掃を続けてると辺りはすっかり綺麗になり、巡回をしていた騎士も足を止めて清掃された王城前に心を清める。


「おー!随分と綺麗になったなぁ、よしよし。じゃあ、依頼紙にサインしていこか。」


依頼紙を全員分集めると、一分も経たずに全員分のサインを書き終えてしまった。ニーバスは途中参加といえども、ソルと同じPTなので書類的には依頼は達成している。ソルが持ってきた依頼紙があるからだ。


「カンペキや…これで暫くは大丈夫そうや。あ、でももしかしたら式典とかの前にもう一度頼むかもしれんけどもし良かったらやってくれへん?」


「うーん。都合がいい時ならいいよー!でもこの依頼そんなに人気無いの?」


「無いなぁ〜。つい3ヶ月くらい前にやった時もここにいるおっさん達だったしなぁ〜。基本的に固定やね。労働時間と報酬を考えたら薬草の採取でもやったほうがよっぽど儲けられんで?この仕事ほぼ慈善事業や。でも同じ面子とはいえ集まってくれるのは嬉しいなぁ。」


そうしてジキは嘆きつつも、自分の手伝いをしてくれるおっさんもとい冒険者たちに改めて感謝の意を示していた。そんなジキに冒険者の一人が自分らを崇めるようにとからかうと、微笑みながら冒険者の内腿を蹴った。


「お前らこれでもワイ、騎士団長やでー!少しは敬意でも持ったらどうや!」


「あの人達、子供よりもよっぽど子供みたいだな…。あんなはしゃぎ倒して。俺はもう疲れたから宿に帰りたいんだが、ソルはどうする?」


「わたしも帰るよ〜。依頼終わったあと少し寄り道しようとも思ったけどさ、わたしも疲れちゃってもう無理!」


未だに城の前でみっともなく口喧嘩と内腿の蹴り合いをしてる大人達を背景に俺とソルは宿に帰ることにした。そういや、ソルとこうして話すのは初めてだな。ミントやコーキはあっちの方から話題を振ってくれて話しやすいし、ヒイロとも簡単な計算方法を教わったりとなんだかんだで話してる。

だけどラヴィやソルとはあまりじっくりは話したことがない。おはようだのお休みとかは言うけど世間話なんてしたことはない。あーどうしよう…なに話そう?これがミントの言ってたコミュリョクとかいう技能なのか?


悩みながら何の会話もなく歩いていると、意外?にもソルから話題を振ってきてくれた。


「んーニーバスは好きな植物はある?わたしはフォグ草かな?あ、フォグ草っていうのはね汚れた空気を綺麗にする習性があってしかもより汚れた空気の方が美味しく育つの!あと他の植物と違って自らそういう環境に行って適応して生きてるから…なんだか凄い逞しいからわたしは好き。ちなみに花言葉は夢の開拓とか今を生きる姿ね。」


なるほどな。随分とすごい植物がいたものだ。俺たち人間よりもずっと立派かもしれん。少なくとも俺みたいな半端者より遥かにすごい。


「俺はあまり知らないけど、ポロローズの孤児院の屋根の上に何故か生えてた花は気になったな。花が緑で葉が紫だったから思わず作業する手を止めて数分眺めたしな」


「あー!わたしもその花は独特で好きなんだけど、この国の多くの人たちに凄く嫌われてるの。アイロニックっていう花なんだけど…通称、嘲笑華。高所でしか生育しないのとまるで見下すかのように下向きに咲くし、花言葉もあなたに心の傷をあげましょう、よ。」


「随分と嫌われものなんだな。でも俺は綺麗だと思うし、普通の花とは違った感じがして好きだな。」


「わたしもニーバスと同感よ。何だか不思議な魅力があるし~。」


ソルは魔法に関して、凄く詳しいってミントが言ってたけど植物に関してもすごい物知りなんだな…。


「ずいぶん植物に詳しいが、もしかして依頼に出される薬草とかも全部分かってたりするのか?それならソルがいれば、依頼に行く前にわざわざ図鑑で調べなくても平気そうだな。」


「んー。それはどうかな?基本的な薬草ならともかくあんまり細かいのは自信ないな…。薬草とかはヒイロの方が詳しいと思うよ?わたしは飽くまで花が好きなだけだから。」


それでも立派なもんは立派だ。俺はヒイロに計算式や薬草学とか教えて貰ったのに、殆んどをその日のうちに忘れて本当に基礎の部分しか記憶にない。ちゃんと自分の身になってるソルは立派だよ。


話しているうちに宿の側にまで歩いてきてたようで、いつの間にか陽も沈む準備をしていた。誰か自分達の他に帰ってきてないのかを知るために空腹のせいもあってか少し早足になりながら部屋のドアを開けた。


「あ、おかえり♪どしたのよ?二人一緒に帰ってきて…コーキ、浮気されてるわよ?」


「腹が減ってるからってソルをからかうんじゃねえよ。見た目通り、食い意地張ってんな?てめぇは。」


「だんだん私とミントの扱いが一緒になってきたわね…。まあ、変に堅苦しくされるのよりもそっちの方が大歓迎よ。」


どうやらラヴィとコーキ、それに奥のベットにはヒイロが寝ている。どうやら疲れているのか熟睡しているみたいだ。


「俺の方の依頼がキャンセルになったからソルの方を手伝いに行ったんだ。だから一緒に帰ってきた。…ミントはまだ帰ってきてないのか?」


「ん?あいつなら便所だ。孤児達とままごとしてる時に泥団子食って腹壊したらしい。真性の馬鹿だからな。奴は。」


「人数も揃ったしご飯貰いに行きましょ?この宿屋四人以上でなきゃ食堂で食べれませんって言うのよ?ミントはウ○コだし、ヒイロはお寝んねだから、早くあなた達が来るのを待ってたんだから♪」


あんまり女性がウ○コ言うのもどうかと俺は思うんだが、ラヴィはそういうの気にしない性格だからな…。実際、直接話したことはないにしろPTで下品なことを言うのはミント>ラヴィ>コーキ、だからな。俺が直すよう注意したところで聞き入れてくれるかも微妙だし。


「そんじゃ、さっさと行こーぜ?」


コーキとラヴィは本当にお腹が限界だったようで、俺の返事を待つこともなくすたこらと食堂の方に向かっていった。


「わたしたちも行こっか。ニーバス。」


「ああ、そうだな。」


ミントが帰ってきたときの為に、一応書き置きを残しておこう。


◇◇◇


“ミント。先いってるよ。なんか宿のルールで人数に制限があるみたいたがらヒイロとふたりでごはんまってて。持ってかえるから”


◇◇◇


「…これでよし。」


ソルを少し待たせちゃったけど、これで安心して食堂に迎えるな。


コーキとラヴィにもあまり遅くなると悪いから早く行かなきゃな?


ここら辺で皆さんが疑問に思われてるであろう箇所を先んじて話しましょう。いきなり?かと思うかもしれませんが、ただ一人いた質問者が仕事により忙殺されました。


なので疑問を解消しましょう。タケヒトさんお願いします!


「安雄くんが言う疑問と言うのはだな…何故異世界なのに漢字や平仮名があるのか、ということだ。

それは…正確に言うと漢字とかじゃない。みんな別の文字を書いているけど表記上、漢字とかにしてるだけなんだよ。」


どうもありがとうございました。質疑応答コーナーは質問が来たらまたQ&Aに戻ります。ですが暫くの間、作者と登場キャラの絡みという茶番に付き合ってください!

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