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第五十四話 依頼④

そろそろ個人の依頼パートは終了させて、次の段階にでも移りましょうかねぇ…。あ、後お知らせですが近々第一話から第十話まで改稿したいと思います。内容を少し増量と誤字修正及び名前表示を消す、などを行います♪

「お前が依頼を受けた冒険者か?…ふーん。何か弱そうだな。本当に僕の相手が務まるかどうか甚だ疑問だね。」


ギルドでもらった地図を見ながら王都を歩いて依頼場所の古い練兵場まで行ったら開口一番そう言われちった。


「そっちこそ年上には敬意を見せるべきじゃないかな?んー?」


アホなことを言ってきた相手を見ると、まだ俺の身長の半分程度しか背丈がない子供が木剣を構えながら睨み付けていた。赤い髪に赤い瞳をしていて、まだ幼いながらも成長すればイケメンになるだろう。


「うるさい!僕を誰だと思っている!」


「誰だよ(笑)」


「王立ウルイーブカ学園、初等部Cクラス在籍!ぺぺ・ランティーだ!」


ウルイーブカ学園、ねぇ~。どっかで聞いたことある名かと思ったらあのキチガイ令嬢の出身校とヒイロが入ろうとしたところだったっけな?


確か魔法と商売を学ぶ場所って言ってたような気がするんだけど…?じゃあ何でこいつ木剣なんて持ってんの?あれかな?魔法も出来て剣も使える優等生になりたいのかな?


「おー♪入学試験受かったんだね♪おめでとー。んじゃ、お兄さんも忙しいからさっさと手合わせして帰ることにするよ?依頼紙の通りなら勝てたらすぐ帰っていいんでしょ?」


顔の前に右手を持っていき親指を下にしながら、満面の笑みで賛辞の言葉と依頼の概要を言ったら斬りかかられちった♪


身長の差を生かして下から斬りかかってくるけど、後ろに跳んでかわす。あれ?何か踏んだ?粘着テープみたいな罠が仕掛けられてる!?そのせいで体勢を崩して力が籠ってるであろう上段からの攻撃に対して体勢を戻すのは間に合わないな~。


このままじゃ、モロ当たっちゃうから足首に付けてた剥ぎ取りナイフで鞘を付けたまま防ぐ。てかさ~俺まだ準備さえ整ってないんですが…。


「ちょっと待って。俺も木剣取るからさ。」


ガムテープ?をバリバリと足から剥がして立て掛けてあった木剣を手に取ろうとぺぺ君に背を向けると…腰に重い衝撃を喰らった。


「ははは!この程度か!」


イテテ…。もし俺の親友であるゴリラ君がこの依頼受けてたら君、今頃顔がアン○ンマン顔負けになってるよ?所詮子供のやることだけど、俺は大人げないことを自覚しているから…ここからは本気でぶちのめそう♪

仮にも一人の戦士として後ろから狙うなんてやっていいことじゃないし、魔法使いだろうが関係無い。そんなことが許されるのは依頼とか暗殺とか戦争の本当の殺し合いの場、だけだね。


「君はさ、騎士を目指してるの?それなら卑怯にも罠を仕掛けたり不意打ちは良くないね♪それとも魔法使い?」


顔を後ろに向けながら、ぺぺ君に向かって問いを投げ掛ける。ついでに攻撃されたところを触る。イテテ…!痣できたかも。


「商人だ!お前らのような無能共をわざわざ雇わなくとも自ら商品を護衛できるようにな!」


「無能かどうかは是非俺の実力をお試ししてから考えてね♪お兄さんだって修行して強くなったと思いたいしー?んじゃ行くよ~?」


振り向き様に木剣を横凪ぎに払ったが、イマイチ距離が届いてなかったようであっさり避けられる。

だけど、ちょっとバランスを崩したみたいだからそこを更に追撃してぺぺ君の右肩目掛けて木剣を降り下ろした。


「うわぁ!」


マトモに入ったようで右肩を押さえて、呻いている。あのキチガイ令嬢の一件のことから踏まえるにこれから起こることは…。


「クソ!クソクソ!剣で勝てないんだったら…!」


「ちょっと待ちなって?まだ少し打ち合っただけじゃん?そのくらいで諦めるのもどうかな~?」


「うるさい!これでどうだ!」


ぺぺ君が近くにあった埃かかった布を剥がすと、大きな赤い岩が出てきた。それと同時にあたりがとても熱く感じる。まるで石油ストーブに当たってるような感じ。


「炎よ。炎よ、炎よ!こいつを痛い目に合わせろ!

いでよ!

『カルブンクルス』!」


ぺぺ君が詠唱し終えると赤いストーブ石?がこれまた光りだし熱気が高まっていき、辺りには煙が充満したが数分後何かの咆哮と共に煙が晴れた。


「おー。これは俗にいうあれかな?」


俺の眼前に映るのは、全身が常に炎で燃え盛っている黒いゴーレムがいた。真ん中に紅玉があることから普通に考えてあれが弱点っぽい。


「…ふむ。よく見てみると、何か黄色い石みたいなのがちょこちょこ関節部分にあるな。装甲付きか~。」


「どうだ!これは叶わんだろう!」


あー?確かにきついな~。魔砲騎士(メイガスナイト)使っても勝てるかどうか微妙だなぁ。幾つかルーナさんに教えて貰った魔法もあるけど、効くかどうか微妙…。


よし!決めた。


「んじゃ、帰るね♪」


「は?…ま、待て!依頼を放棄するのか!」


「いや~だってさ?君に勝てたら帰っていいんでしょ?実際俺勝ったし?それともあれ含めて?それは割に合わないんだなぁ。」


あのデカブツを置いてさっさと帰ろうとしたけど、ぺぺ君が俺の足を掴み離そうとしない。何とか離そうとするけどあっちも譲ろうとしない。


そうこうしてる間にゴーレムが俺に向かって、腕を横凪ぎにして攻撃してきたんで腰を低くし、しゃがんで躱す。その際、ぺぺ君はゴーレムの紅玉の中に収納された。…操縦席みたいだな~。


逃げようとしたけど唯一の出口である扉はゴーレムの謎ビームによって燃えちゃった♪


「あんまり近づくのはやめた方がいいなぁ…。燃やされたら叶わんし。」


操縦席?の紅玉からぺぺ君が睨んで、ゴーレムに恐らく攻撃するように言ってるけど、ゴーレムは動かないで整然と俺を見ている。


どうしようか悩みながら隙を見せないように後ろに素早く目線を向けると、壁が欠けて出来た穴から見える一つの目と視線があった。とりあえず、距離も取りたかったからその謎の視線の近くに後退する。


「…そこの君。大丈夫か?」


「大丈夫だ。問題ない、って言いたいとこだけど、すごく…危ないです。」


ぺぺ君に感づかれないように小声で振り向かずに呟く。視線の人もそこを汲んでくれたようでギリギリ聞こえるような声量で話してくれた。


「王国騎士団第七師団、治安維持部隊の者だ。何とか突入したいから隙を作ってくれ。…全く、近隣住民から焦げ臭いと通報を受けて来たが、とんだ大捕物になりそうだな。」


「ぺぺ君に怪我させるかもしれないけど、それでいいのなら魔法ぶっぱする。」


ぶっちゃけ魔砲騎士(メイガスナイト)さえ使えれば、何とかなると思う。


「構わんよ。こんな町中でのゴーレム召喚だ。本来なら即殺されても文句は言えん。それと魔法を使用して何か損壊させても修理代はあの子の親が払ってくれるだろう。」


なら話は早いね♪ルーナさんと修行して進化した必殺技を見せるべき時が来た!


「水よ。目の前にいる敵を洗い流せ

『ハード・シャワー』!」


先制攻撃としてゴーレムの体を纏う炎を消そうとするけど、所詮強めのシャワーみたいなもんだから余り効果はない。ここでやっとゴーレムが攻撃体制に移り、大きく腕を降り下ろしてきて、太刀で受け流そうとしたけどマトモに受けてしまって、咄嗟に引いた。あと一歩遅かったらミンチになってたな~。


「まあ後ろに回り込めたから重畳だな。ここでオイラの必殺☆技の発動!

水よ。我が魔法と交われ…!

魔砲騎士(メイガスナイト)♪」


明人の後方に光線が出現したが、いつもの魔力で出来た光線と違って光線の周囲に幾多もの水の大玉が浮かび、そして―大玉がゴーレムを攻撃し始めた。絶え間なく襲ってくる大玉に炎は再生せず、腕や足、胴には次第に欠損が出来てきていた。だが、大玉も百発百中というわけにもいかず所々あらぬ方向に行っていた。


「全自動ってわけじゃないのか…。しっかりあいつに当てるってイメージしないと外れるなぁ…。ま、とりあえずそろそろ本命をぶつけよう。」


大玉による攻撃の最中もずっと後方に待機させていた光線…さながら魔力の矢とも言えるかもしれないが明人が右手で投げるように紅玉に向けて手を振ると、真っ直ぐにその矢は飛んでいき


―中にいるぺぺごと吹っ飛ばし、背後にあった壁ごとむしりとった。


「…ぺぺ君、生きてるかな?」


土煙が少なからず舞っていたが、いてもたってもいられずに爆心地?に近づくと、ぺぺの様子を窺った。


「あ、がぁ…!ひゅーひゅー…。」


ゴーレムの瓦礫に下半身を焼き潰され、胸には紅玉の破片が刺さるぺぺの姿があった。よく見てみると衝撃で左目の目玉が飛び出し、顔が焼け爛れている


「我ながらエグいな♪こんなとこラヴィに見られたら…ああ最悪だ~!」


自己嫌悪に陥っていると、突如体の奥底からくる感覚。


バチバチバチッ!


「ウホッ!」


(…ああ。レベルアップしたのね。)


*********


藤居 明人:LV.10


生命力:990(/1312)

魔力:340(/946)

筋力:41

体力:61

敏捷:43

器用さ:29

賢さ:21

精神:70


*********


精神がダントツなのは相変わらずだけど、体力も追い付いて来たの、かな?器用さと賢さについては泣きそうになるけど…。それにしても、随分と魔力持ってかれたな…。


「そろそろいいかい?隙どころか、まさか倒してしまうとはね…。周辺の片付けをしなきゃいけないからね。」


ステータスに集中してたせいで周りが見えなかったけど、いつのまにか騎士の皆さんがいて片付けを始めていた。あ、ぺぺ君も担架で運ばれてる。


「えっと、君は…」


「明人です。ミント・フジイ」


「それじゃあ、フジー君。軽く事情聴取をするけどいいか?」


軽く頷くと、目の前の騎士は本当に軽い質問をしてきた。どーいう経緯でここに来たか、とかぺぺ君との関係は?、とか。


依頼で来て、ぺぺ君とは今日が初対面と伝えた。証拠になるかどうか分かんないけど依頼紙も見した。


「ふむ、了解した。それじゃあ、依頼主のサインが必要だな。…ギルドには治安維持隊の方で伝えておく。それと俺が代わりに報酬をやろう。」


そうして手渡されたのは銅貨20枚。思わず文句を言いたくなったけど、この人に言っても仕方ないし…。はぁ~。やっぱり割に合わない依頼だ。


「…俺はもう行きます。さいならっす。」


「ん、お勤めご苦労!フジー君にズンホース神のご導きがあるように。」


「どうもデース。」


次の依頼で子供たちに癒されよう。是非そうしなければ!…やってられん。



その後、イヴェット孤児院についた俺は、まだ出立する前だった院長さんに挨拶して、子供たちと思いきり遊んだ。

子供たちが遊び疲れて寝た後も、遠慮されたが洗濯や掃除、はたまた薪割りなど色々行い、食事をご馳走になって…目が覚めた子供達とまた遊んで―


とことん癒しを求めたのだった。

明人はつくづく運がない設定でいきます


投稿が度々遅れますけど、前書きでも言った通り改稿はちゃんと行います。これからも、もしかすると別の話も改稿したりするかもしれませんが…前にも書いた通り死んだ人間は復活しませんからね!



Q.騎士団何とか師団ってさ多くない?分担したいのは分かるけどまとめるか、設定に書け。

後ナルセール王国のことをもっと書け。

ネタバレでも何でもいいから設定を更新しろ。





A.自分でも多くしすぎたとは思いますけど、色々と理由はあるんですぅ。後、王国のことって…難易度高いですねー。たくさん盛り込みすぎて。

ネタバレするのはあまり良くないんで、やり過ぎない程度にして更新します。まあ、ペースは速めたいと思いますが。

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