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第五十三話 依頼③

前回はつい間違えて連続投稿しちゃったけど、

今回は何日かあけて投稿となります。


今回はラヴィ編です!てかまた登場人物が悪どい…。どうも上手くいかないなぁ~。


本当は9時に出そうと思ったんですけど時間の関係上この時間に。明日にするのもこの小説を読んでくださってる人の為にも悪いですし…。

ナルセール王国南地区にある大通りは冒険者ギルドが近くにあるだけあり多くの冒険者が行き交い、また王都の住人達も冒険者向きの品物を売っている。


例えば武器と防具。競争が激しく職人達がよりいい武器や防具を作り競っているので冒険者たちは常にいい品物を買うことができる。競争に負けたものも新米や住民の護身に買ってもらえるのであぶれることはあまりない。


その多くの品々の中でも常に需要と供給があるのは道具である。道具と一言で言っても、その種類は果てしなく多い。回復薬や砥石。野営の為の火種となる火属性の魔石、他にも冒険者としてだけじゃなく日々の生活で必要な日用品も様々だ。


どうしてこんな話をしてるかと言うと今現在、大通りから路地を一つ入った場所に店を構える冒険者用魔法薬店『クリスマス』の店内にてラヴィは来客用の椅子に座らされていた。


「…喫茶店かと思ったのになぁ。まさか薬品店とは…。ソルが行きたがらなかった理由はそれね。」


周りを見渡すと澄んだ緑色をした薬品や桃色で妖精でも浸かってるんじゃないかと思えるほど、どこか幻想的な品もある。

先ほど依頼主に出迎えられ、ここで待つように言われた時に出された紅茶も何処か不思議な匂いをしている。


「とりあえず飲んでみよっかな…?んっ。コク」


何だろ?いやホントに何なんでしょうね?コレ。普通のベリティーの味なんだけど舌にヌメり?がまとわりつく。そういえば私猫舌なのに、特に冷ますことなく飲めてる…?いや、このヌメリが舌を保護してるのかしら?


「ふふふっ!どう!私の作ったベリティーinスライムは?美味し…熱うぅぅ!」


戻ってきた依頼主が不吉なことをのたうちまわったので顔面に紅茶?を吹き出す。


「え?不味かった?」


「味は普通よ。だけどスライムは無いでしょ。スライムは?」


「でも猫舌なのに飲みやすかった、でしょ?貴女の思ってる通りスライムの粘膜が舌を保護して熱いものを飲みやすくして、普通のよりも三倍冷めにくい。それにそのままスライムを入れてるわけじゃないわ。特殊な方法で粘膜を乾燥させて粉にしたものを入れれば出来上がるってだけ。男の人は気にしないんだけど女の子は貴女みたいな反応するのよね。気にしない私は女としておかしいのかしらね?」


それは確かに時間に追われる仕事をしている人にとっては重要ね。短時間で温かいものを食べられるってのは画期的なアイデアだわ。そういえばパパも警備隊長だけあって朝は忙しそうにしていてパンだけ食べて仕事に行ってたわね…。ポロローズに帰ったらコレお土産にしようかしら?


「是非そうして頂戴?ポロローズの警備隊長のパパの為にもね?」


ちょっと待って。私、今口に出してた?何でこの人に返答返されたの?そういえばさっきも貴女の思ってる通りとか…。


「貴女は口に出してないわ。そう警戒しないで?これは私のスキルで貴女の心が読めるだけ。」


「便利なスキルね。ネタばらしがなかったらここから逃げて依頼放棄してたわ。はぁ、ビックリした」


「ははっ。ゴメンゴメン!商売上このスキルを使って人柄を見定めるのよ。気に入った人はオマケあげたり値引きしたりするけど、気に入らない奴は値引きなし。むしろ値段増し増し!」


私はどうかしら?


「んー気に入った!あたしのスキルを聞いた後気味悪がらず、心で話しかけてくる…。いい!とってもサイコー!!」


それは光栄ね。それよりも試作品とやらはまだかしら?何だか小腹がすいてきちゃったんだけど?


「今、クッキーは焼いてる途中だよ。ケーキは出来上がってるから是非食べて!」


店主はガハハと笑い、厨房に入っていきクリームがふんだんに塗られたケーキを持ってきた。二段構造のホールケーキでベリの実がケーキの一段目二段目と等間隔に盛り付けられている。


「このケーキも何かあるのかしら?二段のケーキなんてパパが警備隊の部下達を呼んで開いたパーティー以来だわ♪」


「ああ、このケーキは…そうだな。とりあえず食べてみるといい。」


店主が切り分けてくれて皿に盛ってくれたが上にベリの実が乗っていない。私は思わず文句を言った。


「肝心なものが乗っていないんだけど…?分かった、分かったわよ。食べればいいんでしょ?依頼だものね。」


文句をつけても、仏頂面のままで私が食べるまで話す気はなさそうね。仕方ないわ…食べるとしましょうかね。


いつのまにか机の上に置いてあった銀のフォークをケーキに突き刺し、口に運んだ。口に入れた瞬間、見た目とは違って苦味が口の中に広がった。確かに美味しいけど何か口の中がピリピリするわ…。


悪いけど、私は一口で十分って感じね。それで?どんなネタばらしをしてくれるのかしら?


「…すまん。口で言ってくれ。あたしのスキルは一日20回が限度なのさ。この後も営業するから残しておきたいんだ。」


「なら言うけど、全然ダメね。見た目と味の落差が激しいし、なに入れたのか知らないけど口がピリピリするわ。何か飲み物頂戴。」


店主はふと手を顎の下に置いて考える素振りをしていたが私から味の感想と飲み物の要望を聞くと、棚に置いてあった濁った緑色の薬品を渡してきた。


「…その薬品は解毒薬だ。ケーキにふんだんに使ったジョクラトルワイバーンの毒の、ね。」


私は店主から解毒薬を強引に奪いとり、封を開けて一気に飲み干した。まだ少し舌の根本が痺れてたけどすぐもとに戻った。薬がいいのか、毒が微量だったのか分からないけど。


「何てもん飲ますのよ!最悪!」


「悪かったわよ。これは暗殺用に販売しようと思ってて服用者は依存性が高い遅効性の毒で殺せるし、何より味が苦いのはもう1つの毒のため。ベリの実に仕込んだのは反転毒っていう毒でね、味覚やひどい場合だと感覚まで反対にする。私のはかなり重いやつさ。」


「魔法薬だけじゃ儲からないのね?あなたの店の経営手段ってのが分かったわ。まあ、アイデアとしてはどれも目を見張るものばかりだから素晴らしいわ♪せいぜい豚箱にぶちこまれないようにしなきゃね?」


クッキーはまだ食べてなかったけど、この分だとまた毒入りかもしれないからさっさと依頼完了させて帰ろっと。腰に着けてるポーチから依頼紙を出すと店主の目に見えるように机上に置いた。


「もう帰っていい?」


「構わないわ。クッキーは実のところ柄の悪い新米冒険者PTに食べさしたんだけど、泡吹いてたわ。採取依頼でいっしょに薬草探しに行って~男4人女1人仲良く泡吹いちゃって邪魔したら悪いかな?と思って森に放置してきたけど…あの子たち無事に帰ったかな?あそこらへん寄生キノコの分布エリアだし…良かったらギルドに戻ったとき聞いておいてくれない?」


机の上に置いた依頼紙を耳に挟んでいた羽ペンを取りだしスラスラとサインを書くと私に依頼紙を返却してきた。


「んじゃ、お仕事頑張って。」


「貴女も死なないようにね?」


こうして私は店を後にして冒険者達が常に行き交っている大通りに行き、前方に大きく見える冒険者ギルドへと帰っていった。まだ時間は一時間たったかどうかくらいだ。


~~~~~~~~~~~~~~~


冒険者ギルドに戻ってきたけど。昼時は過ぎたけどロビーはすいていて三人いる受付の職員が暇そうにしていた。


私は一番右にいた女の職員に依頼票とギルドカードを渡して依頼の処理をしてもらうのだけど、その間暇だから他の職員と話すことにした。


「ねえねえ。この時間帯に帰ってくるのって珍しいの?」


「ああ、君はさっき出てったばかりだから依頼失敗したのかと思ってヒヤヒヤしたけど無事に依頼完了できて良かったね。」


すぐ隣にいた男性職員に話しかけると、やっぱり昼時に依頼を受けにくるのは変わってるらしく目についたようね。しばらく談笑してると処理が終わったみたいで報酬の銀貨を受け取った。


「ラヴィちゃん、いいな~試作品の試食って。どうだった!?美味しかった?」


「それを聞くのは野暮でしょう先輩。確かこの店って魔法薬の店ですよ?全くいくら客がこないからって菓子はないな…。それとこれは別問題。」


ギルドカードを渡したから名前は知られただろうけどちゃん付けは少し恥ずかしいわね。まあ、この年齢の女性からしたら私は子供くらいだろうけど。


「スライム入りのべリティー飲まされたり、ジョク何たらワイバーンの毒入りケーキ食べさせられたりしたけどね。直後に解毒薬渡されて飲んだけど、それも店主に気に入られてなかったらそのまま帰らされてズンホース神の御前に召されるところだったわ。暗殺用って言ってたけど店を経営するのって大変なのね…。」



「え?」

「…は?」


受付の二人の反応がおかしい。口を開けて呆然としている。私たちの会話が聞こえたらしいもう1人の受付は完全にその場で固まり、床に羽ペンを落としていた。どうやら普通に考えてあの店主がやったことはあり得ないみたいね…。


「全く、ありえ、ないわ!来るのが新人だからってこんな暴挙!既に新人5人が亡くなってるのに上は何も対応しようとしないなんておかしいわ!」


「そこら辺の事情はそちらに任せて、私はもう宿に帰るわ。それじゃね♪」


さっさとその場を離れようとしたけど、ずっと黙っていた一番左の職員に腕を掴まれて動けない。どんな馬鹿力よ!


「連絡するのも面倒だ。この植物紙を数枚渡すから詳細を書き込んでくれ。」


私の腕を掴んだまま、もう片方の手で紙を渡してきた。てかこの体の向きじゃ受け取れないわよ!


受け取らないのを訝しげに見ている掴んでる職員は女性職員に腕を離すように言われるとすぐ気がついたように離した。急に離されたからバランスを崩して転びそうになったけど何とか立て直して紙を受け取った。


「何これ?すごく…綺麗!こんな真っ白な紙見たことないわ!」


「まだ生産が安定してなくて騎士団や国にしか流通してないけど植物系の魔物から作ったとされる紙で先程も言ったけど生産が安定してない、と同時に製造法も公開されてないから余計に出回らない。」


「ま、ありがたく受けとることにするわ♪提出はまた今度でいいのよね?」


構わない、という声が後ろからするのを聞きながら冒険者ギルドを出て宿屋に戻ることにした。多分私が一番乗りだろうし、ミントは2件終わらせてくるから相当遅くなるだろうから、せっかく帰ってきたとき皆寝てたらあれだから今のうちに寝て出迎えてあげよっと♪

はい。リトルリバーってモロ日本人ですよね…。

なんか依頼パートで日本人とか出したかったんで安直な名字でかつ英語にしやすいものにしました。

多分、今後は出ない…かな?


Q.おい、ステータスはどうした?後この国の軍事は全部騎士なのか?


A.ええ、分かってます。自分も近々出したいとは思ってますが機会が来ません。気長に待っていて下さい。

それと騎士ですがぶっちゃけほぼそうです。騎士によってナルセール王国は平和を維持しています。例外としてポロローズなど一部の町は町の住民や元冒険者による警備(治安維持)部隊を作っています。

他にも貴族は私兵を所持していて、館の警備や領地の巡回などを行っています。グッサの外伝で騎士になるのはむずいみたいなことを書きましたが、

騎士はエリートで余程のことがない限り、ずっとこれです。俗にいう国家公務員です。残業や休日出勤はありますが。私兵は会社員のようなもの。待遇はそこ次第。

冒険者?実力主義の世界なので低ランクはほぼフリーターです。自分の技量や腕で食べていくのでスポーツ選手に似てるかもしれませんね~。(適当)怪我したらおしまいで新人の指導をしたり別の仕事したり…あれ?案外理にかなってる?

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