第三十八話 交流
久しぶりにあの人が登場させることが出来ました。
40話近くまで行ったのに…まだ明人達が全く成長してません…。
あと、今回もちょいと過激な表現がありますが、そういったのが苦手な方は…頑張って読んでください。
「あー。やっと着いたよ…ポロローズに…。教会とここ遠すぎでしょ!だから、騎士団とか町の兵が教会に助けに来れないんじゃないかなって俺、思ったんだけど♪」
「…普段は、起こり得ないことなの。だから、教会自体を一つの城下町のようにして普段は過ごしているのだけれど…こうも事件が続くことは極めて珍しいことなのよね…。でも、そこらの調査は国や騎士団がすると思うから私たちの出る幕ではないわ。…それより私はミントとコーキが異世界から来たということの方がびっくりしたわよ…。」
あれからまた山道を下り、ポロローズに到着した俺達は馬車を降りて町へと入り…取り合えず、ギルドに向かいある程度の事情を話した後に、ニーバス達と合流するということにした。
「ふぅ…。あの堅苦しい教会とは違って、こういう町中の方が俺は落ち着くな。…ん?あそこにいんのコアさんじゃねーか?」
ヒイロと今後のことを少し話しながら歩いてたら、綱貴がそんなことを言い出した。…そりゃ、ポロローズに拠点を置いてんだから、町中にもいるだろうな。ましてや、ここギルドの近辺だし…。
だが、コアさんは俺達に気付くと凄い勢いで駆け寄ってきて…綱貴に詰め寄った。
「コーキ!教会で何があったか話して!!…ソル。無事でよかった…心配したのよ?あ、ミント君やヒイロちゃんもお疲れさま♪えっと、そこの女の子ももし良かったら…お話し聞かせてもらっていいかな?」
「…なんか、俺だけ扱い酷くね!?それにアンタ、この前の堅い口調はどうしたんだ?やたら、です・ます付けて話してたじゃねえか?」
「あれは、仕事用の話し方ね。…誰が何処で聞いてるか分からないしね。この仕事は信用と腕前が大事なことなのよ?…今、親しげに話してるのは、貴方を信頼してるから。」
流石、コアさん…すごくタメになることを言ってくれるな♪そんなら俺らも状況を話すかな?綱貴に任せていたら、明日になっちまうし♪
依頼を受けて馬車に乗って教会に行ったら、伯爵が裏切り…たくさんの賊を呼んだことや、俺とラヴィさんが戦った謎のやる気なしの男、教会の見習いが拉致されてしまったことなどを詳しく説明し…その間にコアさんは、紙にメモを取りながら俺とヒイロの話を聞いてくれていた。…だが、綱貴とソルードちゃんはいつの間にか消えていて、ラヴィは暇そうに欠伸をしていた。
「ラヴィ。綱貴とソルードちゃんは?」
「ん。先にギルド行くって。」
「…状況は理解したわ。あなた達、もう行っていいわよ?…これで辻褄が合ったわ…だからいきなり…。」
何か考え事をしてブツブツ言いながら、町の中央へと向かっていった。…多分、俺達が思ってる以上に大事なんだろうな。
「ま、取り合えず♪綱貴の後でも追いますかね?」
「賛成♪私もお腹すいたし…何かギルドで食べちゃいましょ♪どーせ、コーキは飯でも食ってる、で当たってる?ミント。」
「おお♪俺の今言おうとした事を当てるとは…俺達、想いあってる証拠かな?…ラヴィ♪」
ラヴィとイチャつこうとした瞬間、呆れた目をしたヒイロがそそくさとギルドへと歩いていった。ラヴィは俺に向かって上目遣いで、お預け♪って言ってヒイロの隣へ駆け寄りガールズトークをしはじめた。
…なんだろ?俺、軽く尻に敷かれはじめてないかな?
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「あー…好きなだけ食え。頑張った褒美だ。ただし、酒はよせ…まだ昼間だ。」
「ゴチになるぜ!タケヒトさん。」
「太っ腹~!でも、ちょっと煙くさい…。」
ガールズトークに参加できずに寂しく二人の後ろで、歩いてギルドに着くと…タケヒトさんが二人に料理を奢っていた。…酒を飲むなって…おれら未成年ですよ…タケヒトさん。
「どうしたんすか♪いきなりこんな豪勢に奢ってくれちゃったりして。…そりゃ、俺達頑張って来ましたけど…。」
「ああ…。そのことなら、君らエスコーク伯爵をぶちのめしたらしいじゃないか。俺も前々からあいつのことは気に入らなかったんだよ。報酬の支払いは良かったんだが、依頼内容がギリ犯罪だったりそれの責任は俺だし~依頼で見付けた品は、相場以下の金しか渡さないで、引き取るし…はっきりいて嫌な野郎だった。俺は立場上、殴れなかったが明人君や綱貴君がやってくれたって話を綱貴君から聞いてね…俺も清々したんだ。
…最も俺もその場にいたら、右フック喰らわせただろうけどな♪」
「じゃあ、私たちも席に着かせてもらいましょ?ミント。」
「…いました。」
ん?何か後ろから声がしたから振り向いてみたらアイさんとニーバスが立っていた。
「…真っ先に来ると思っていましたのに、ニーバスのいうとおり本当にギルドで食事をしているとは…。」
「だから、言っただろ?ミントはともかく、コーキは食い意地はってんだから。それより、俺らも御馳走になろうぜ?アイ。」
「ええ…そうしましょう。」
…やっぱり、男女二人きりになると仲良くなるんだな。あの固い口調のアイさんが…ニーバスにはどこか柔らかい声色だし、少し微笑んでるようにも見えるし。
「ん?二人増えようが…俺の財布にダメージはないも同然だ。さっき、岩竜を二匹仕留めてきたからな。君らに余裕で奢ることは可能だ。何…俺が特別強い訳じゃないぞ?D2ランクくらいなら2、3人で倒せるからね。…俺のいつも組んでる奴が三人いるんだが、あと、数ヵ月しないと別の仕事から帰ってこなくてな。俺もすごく暇していたところだったんだ。あ、全員男だから。」
「じゃあ遠慮なく。…あと出来れば煙草、別の方向いて吸ってくださいませんか?」
「あ、すまん。…殆ど無意識の動作だからな。そこまで気が回らなかった。」
ヒイロに注意されて、すぐ俺達に背を向けて吸い始めた。…異世界でも煙草ってあんだな。
「ところで、今後の予定はどうするのですか?しばらく休息をとるのか、また依頼を請けるのか、宿でニーバスと話してるときに話題にしてたので…。」
「そうね…。暫くは、休息をとったり準備をしましょうか。私とソルは教会で睡眠をとったけどミントとコーキは、馬車に乗ってる時も警戒したりしてて寝てないんだから、たっぷり休んだ方が良いと思うわ。」
確かに…ドタバタしたり変に警戒しちゃってて、あんまり休んでないけど~そんなにダルい感じはしないし、眠くもないんだけどなぁ~♪…見た感じ綱貴も、あんなに飯をガツガツ食って疲れてるように見えないし~♪
「俺の経験上、休めるときにしっかり休んでおいた方が賢明だ。…俺が前、一緒に組んだ冒険者が、不眠のままドラゴンと戦ってまどろんだ瞬間、パクリっ!…さ。お陰で俺一人で戦う羽目になっちまった。…奴とは、その依頼で初めて会って、すぐ意気投合したからな…今でもあいつの死に様が夢に出てくる…。」
「分かりました♪まだ俺死にたくないんで~宿帰って歯磨いて寝ます!…行くぞ!綱貴。」
「んあ?そんなすぐじゃなくていいだろ?寝るのもタケヒトさんのいうとおり大事だがな、飯だって食えるときに食っておくんだ!」
「物は言い様ね。」
明人と綱貴がいつも通り口喧嘩を始め、煽るようにラヴィも加わり…疲れていることを感じさせない程賑やかな食事風景になっていた。
タケヒトは、暫しの間それを喫煙をしながら微笑ましく見ていたが…何かギルドの柱の影に気配を感じたので…卓上にあったナイフを投げた。
「っ!危な!?…柱に隠れて様子を窺ってた俺も確かに悪ぃが、そんな威力込めて投げなくていんじゃねーか?…柱にナイフ貫通してっぞ?」
柱の影から出てきたのは、頭にフードを付けている鎧姿の男だった。フードで顔を見ることは出来ないが…見たところ帯剣はしていないが、拳に包帯をしている。
「…嫌~な視線を感じたから、つい投げてしまったよ。まぁ、別にいいよな?紳士的な騎士様なんだから♪…でも知らなかったな。先の事件で騎士団が忙しいはずなのに、人の食事風景をこそこそ見る余裕があるなんてな…。……なぁ?副団長さん?」
「ちっ!ばらすなよ…。」
そうして、フードを取ると…瞬く間に犬耳が飛び出した。
「…よぅ。久しぶりだなタケヒト。こうして会うのは三年振りか?…お前の快進撃の噂は騎士団にも届いてるぞ?お前に憧れて、槍を持ち出す見習いもいるくらいだ。二つ名が確か…?《白煙の竜殺し》だったな(笑)」
「ああ…。確か最後に会ったのが火星龍の調査に行ったときだよな?…ジキは元気にしてるか?あとその二つ名は酒の席でのノリで決まったもんだから忘れろ。」
グッサとタケヒトが再会したついでに昔話をしているなか、明人達は突然の副団長登場についていけないでいて、周りの冒険者達もどよめいている。…綱貴とソルだけは、タダ飯を喰らっていたが。
「お久しぶりです。グッサさん。…お兄様は真面目に仕事していますか?それに…スノウは無事ですか?」
「…ジキは、相変わらず書類仕事はやる気なさげにだらだらやってるが、訓練や遠征等の体を動かす仕事は真面目だ。…スノウは、危うく国境を越えられそうになったが俺率いる騎士達が寸前で食い止めた。見習い達は全員無事だ。…今、帰ってきたところでまた国から任務が来たから、こうして来たんだよ…。」
そうして改めて良くグッサを観察すると、鎧に何かを拭った後と更に赤黒く変色をした“何か”がこびりついている。
「…任務って何ですか?」
…何か嫌な予感がしたので赤黒いものについてはスルーし、ここに来た任務について明人は尋ねた。…綱貴が聞こうとしたものの…ラヴィに冷水を股間にかけられて、悶絶しそれどころでなかった。
「ミント。件の教会での出来事のときに、ふざけた不審者がいたと言う報告を受けているが…詳しく教えてもらえるか?」
「え~と。なんか終始眠たそうにしていて、俺とラヴィは眼中に入れてなかったすね♪でも、不意打ちをかけたら瞬く間に避けられて逆に手痛い反撃を喰らっちゃいました♪…態度はふざけてたけど相当な槍の使い手ですね~。」
「…そうか。なら話は決まった。お前達、王都に来てもらおう。陛下直々に話を聞きたいそうだ。…あとタケヒト、こいつらの補助として一緒に来い。」
「言われなくてもそうするさ。…王都に住んでいる恋人にも会いたいしね♪」
はぃ?…タケヒトさん恋人いたんですかぃ…。言っちゃ悪いけどそんな感じしないんだよなぁ…。それに、恋人がいるのなら何でさっき暇って言ったんだろ?…もしかしてもしかすると!喧嘩中なのかな♪
「…そ、それはどうしても行かなければなりませんか?貴方を通して話を通すというのは駄目なのでしょうか?」
「…アイ?どうしたんだ。そんなに焦って…。」
「便秘でもしてんじゃねーか?女子ってそんなも…がぁぁ!」
こうもデリカシーのない発言を何でホイホイ言えるかねぇ…?この筋肉野郎は。アイさんに股間を膝蹴りされてまた悶絶してるよ…。
あーあ。ソルードちゃんにもそっぽ向かれてらぁ(笑)…マジウケル♪
「王命は絶対だ。…というより陛下が騎士団に命令を下すことは珍しいことだから、絶対尊守の方針だ。…何、王都まで騎士団専用馬車で行くから大体…3日で到着する。普通だったら一週間はかかる。」
「明人君、心配ないさ♪騎士団の馬車は座り心地もいいし設備も豪華だ。…それに副団長さんは気前がいいからここの食事代とその他の経費を払ってくれるぜ?」
「あ?食事代はタケヒト。テメー持ちだ!どさくさに紛れて俺に払わそうとすんな!…経費は何とかしてやるから、明日の開門の時間までに必要なものを揃えておくんだな。…取り合えず、ほら。銀貨50枚渡しておく。…タケヒト。手を差し出してもテメーには、ねーよ。」
後ろで口論を始めた二人を置いておいて、明日の為に必要なものを買い揃えることにした。
俺と綱貴はちんぷんかんぷんなんで二手に別れて行動することにした。…ヒイロ、アイ、ニーバス、ラヴィが買い出しに行き、残りの俺等三人が宿に行き暫く部屋を空ける旨をマコットさんたちに伝えに行った。
~~三時間後~~
宿で各々寛いでいると、四人が帰ってきた。主に買い込んだのは、保存食やその他消耗品のようだ。全部、ふくろに入れたため全容は見れなかったけどね♪
「さて、明日の為にゆっくり休みますか♪マコットさんがいうには部屋とっといてくれるらしいし~格安で♪」
「なぁ?ミント…その事なんだが。」
突然、ニーバスが改まったように俺に衝撃的な一言をぶちかました。
「俺とアイでもう一部屋取りたいんだが…駄目か?アイがどうしてもっていうもんだから。」
「もうっ!それは言わない約束でしょう。ニーバス!」
やべ!?口があんぐり開いちゃってたよ♪…綱貴とかソルードちゃんもポカーンってしてるし、ヒイロは目を見開いて驚いている。ラヴィは、ニヤニヤ笑いながら既にマコットさんの所に行って手続きをしていた。
「お、おう…良いんじゃねえの?その…ニーバス頑張れよ。」
「何を…?」
「いや、ニーバス何でもないよ♪…何かあったとしてもアイさんに任せておけば大丈夫さ♪」
まぁ…普通だったら男が率先してすべきことだけどね。何とは言わないけど…。
その後、俺達は軽く素振りやらをして…水浴びをして汗を流し、さっぱりしたらすぐ各々の部屋へと入っていった。
俺とラヴィの部屋は、真ん中で右隣が綱貴達、左がニーバス達。暫くしたら両隣からガタゴト聞こえてきたけど何だろうね?(棒)
「ミ・ン・ト♪お預けしてたご褒美あげよっか?」
「ぜひ、お願いします♪」
結局、次の日の朝宿屋に苦笑いをしたタケヒトさんが来るまで俺等はぐっすり寝ていて…つまり寝坊し、待ち合わせに大幅に遅れグッサさんにかなりどやされるはめとなった。
前書きでは分かりにくい表現でしたが、久しぶりにグッサを登場させられました。
では、二回目となる自問自答コーナーでもやりましょう♪
Q.明人達PTの背の順はどんな感じ?
A.簡単に示すと…
綱貴>明人=アイ>ヒイロ>ニーバス>ラヴィ>ソルード
細かい身長設定は、余裕があったら活動報告に乗せます。
一応、言っておくと質問募集中です。




