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第三十五話 危機②

四十話あたりで、またキャラの過去編でも作成しようと思います…。


それでは最新話をどうぞ♪

俺達が入った頃には、もう中は予想していた通り、賊と修道士達が激しい戦闘をしていた。町の人々を庇うように賊達を相手に戦っている。

俺にも男が襲いかかってきたが顔に裏拳を入れて黙らせた。


「…おい!あんたら冒険者のようだが、この先の避難所の様子を見てきてくれ!見習い修道士のことが心配なんだ!」


…見習いってことは、スノウも多分入ってるだろうな…。あいつなんか修業するとかってヒイロが言ってたし。俺的には、あのクソ野郎を追いかけたいんだがな。…そうだ。良いこと思い付いたぜ!


「おい、明人!俺はあのクソ野郎をぶちのめしてぇから避難所の方はお前らに任せたぜ?…じゃあな♪」


待てよ、という明人の制止を振り切り…エスコークのクソを探すために賊を上手く受け流しながら、教会の中心部へと向かった。

大抵、こういう場合一番重要な所に行くっていう相場があるしな♪


--------------------------------------


「も~。なんであんな奴がモテるのかしらね?ミント。あなたの方がこんなにカッコいいのに。」


「そ、そうかな…。ありがとう♪愛してるよ、ラヴィ!」


「わたしも♪…あ、着いたみたいよ?それにしてもここまで全く賊に会わなかったわね…。避難所というのだから防御は完璧なのかしら…?」


確かに言われて見れば、ここに来るまでは、前から横から来放題だったのに…。避難所の地区に入ってから敵…は勿論、味方すら目に入らない。たまに亡骸は転がってはいるが…なんだかこれじゃ避難場所から逃げてきたみたいな感じだな?


「…ラヴィ。一応、警戒はして進もう。すぐ目の前の鐘がある建物のようだけど…何だか様子がおかしい。」


「うん…。不気味なくらい静かだわ…。」


そっと避難所の扉に耳を押し付け、中の様子を聞いてみることにした。…人同士で話す声が全く聞こえず、聞こえてくるのは…


「すぅ…すぅ…。じゅるる!」


明らかに誰かが睡眠をしている音だけが聞こえる。だが、それ以外は全くしない…。


「入ってみる?ミント?わたしはどちらでもいいけど…。」


「おーけー♪入ってみよっか♪もしかしたら、赤ちゃんの寝息かもしれないし。」


そして、なるべく慎重に扉を開くことにした。不意討ちでもされたら、たまったもんじゃないし…。


ギギギ…


「あ。音たてちゃった。…何あれ?」


「もう…。気をつけてよね!ミント?…あらら?」


若干古びた扉を軋んだ音と開けてみると、避難所…もとい礼拝堂だったようだ。だが、その祭壇は最早みる影をなくしており、只の鉄屑同然となっていた…。

…その上に寝苦しそうにしている男がいた。よくみると男を軸として赤黒い液体が広がっていて近くにある男の物だと思われる槍にも血糊がついた跡がある。


「こいつは…黒だな。…ラヴィは扉付近で待機しててくれ。こいつは危険かもしれん…。」


「分かったわ…。外の様子を偵察でもしているわ。何かあったら私も手伝うわ…。」


奴をなるべく起こさないように呑気に寝ている奴の元へと近づいていく。


大分、近づいていったところでチンポジが気になり一旦腰をすぼめて修正したとき…俺のさっきまでの頭の位置に槍が突き出されているみたいだった。…危な!?もう少しで当たりそうになったじゃないか!


「ん。外れたか?…ふぁ~…眠ぃ。」


ガクン…ガクン


上半身だけ起き上がり、槍を片手で俺の方へと依然として向けている。だが、首が何度もカクカクして、まるで首振り扇風機だな♪


「…お前、人と話すときはちゃんと目をぱっちりと開けて話せよ。…それと首をいつまでも振りやがって…。お前は扇風機か?それともアンテナなのか?」


「あん?…なんだそりゃ?…くだらねぇこと言ってる暇があるならそこの嬢ちゃんと帰りな?ここらは俺の部下を近寄らせてねえから無事帰れる…ふわぁ…眠ぃ…。…とにかくさっさと帰ってくれ。」


…こいつ「さっさと帰れ」だと?なんかな、それ随分上から目線な言い方じゃないかな?そんなこと言われたら、やり返したくなっちゃうじゃないか♪


「嫌…だね!」


奴が何回目か分からない欠伸をした瞬間、奴に太刀を振り下ろし、奴を切り裂いた。


「は?何これ!枕じゃん!?…何処行ったんだ?」


少なくとも斬る瞬間まではここにいたはずだから…一瞬で移動できる距離にも限界があるはず…。ラヴィに聞いてみよっかな?


「ラヴィ~。どっか行っちゃった♪」


「…ミント危ない!」


ラヴィがいきなり俺の方にナイフを投擲した。後ろを見ると奴が天井から落ちてきていていた。…やば!?避けられるか…?


「ぐぅ…!?」


奴は、そのまま俺の方に落ちてきて着地する瞬間、俺の左腕を抉った。なんか、痛いってよりも熱いかも…。

幸い、ラヴィが投げてくれたナイフのお陰で奴の軌道が少しずれたようだ。あのまま串刺しだったかもしれんし助かった。


「…寝起きはキツいな…。もう…いいだろ?痛い目見たんだからさっさと帰りな?俺は眠ぃんだよ…。後ろから襲ったりしねぇから帰れ。…ちっ!またかよ…。」


「くら、え!」


また、奴に向かって太刀を振り下ろしたがあっさり避けられた。諦めず、何度も奴に攻撃し続けた。


「…服が汚れるからあまり殺したくねーんだが、仕方ねぇ。殺るか…。」


始終、避けることに徹していた奴が槍を持ち直し反撃してきた。避けようとするも…わき腹を槍が掠り、また服に血が染み込んでいるみたいだ。

だが…これでチャンス到来だ。奴は今、槍の血を払っている。今が絶好の機会ですね♪


「殺っちゃえ~♪ラヴィ!」


「は~い♪ミント♪」


俺が奴と戦っている間、ラヴィには礼拝堂のシャンデリアに登っていてもらっていた。このまま、押し潰されてミンチになっちゃえ♪


ガクン!ガタガタガタ!


天井から落下していったシャンデリアはキレイに奴が食らったようだ。軽く俺に硝子片飛んできてちょっと切っちゃったけど…一件落着だよ…ね?天井とかにいる様子もないし…うわ!?血がシャンデリアの下から染み出てきた!?


「ラヴィ!お疲れ様♪ご褒美でもあげたいけど今はここ出ない?なんか血生臭いし~。」


「そうね…吐き気がするくらい濃密な血の臭いね…。わたしの勘じゃ、仮に生きてたとしても、もう助からないわよ…絶対。それとご褒美は、ここに欲しいな?」


「…いいよ♪俺にとってもご褒美じゃないか♪」


…宿に帰ったら、ひひっ!楽しみですね~はい♪…あ。結局、ここにいるはずの見習いの人何処にいったんだろ?


ドガン!


「え……?嘘、だろ?」


奴は…シャンデリアの一部を破壊して、下からずるずると出てきた。だが、先程とは別の意味で眠たそうにしている…そりゃ全身血塗れだからな…。


「…前から眠くて、今はガチで意識が落ちそうだ。…お前らここにいた見習いどもなら、もう捕虜として俺の部下に連れていかれた跡だ。…なんだ?その、そんな大事なこと話していいのか?って顔は?…そうしなきゃ痕跡探しだしたりするだろ?そんなの俺が快適に睡眠できん。いいか?よく聞け?俺はな…ここを一人で制圧して疲れてるんだ。分かるか?D3ランクの冒険者までいて大変だったんだぜ?…全員殺ったかと思ったら今度はお前らだぞ?やってられるか…。」


「…ねぇ?話を纏めると、あなた…ただ単にサボって寝たいからわたし達とは戦いたくないってことかしら?」


「…そういうことだ。なんなら暫くこの近辺で休んで行ってもいい。俺の近くにいなきゃな。…どうせ人払いしてるから、退却命令の伝達係が来るまで、もぬけの殻だよ…ここらは。」


そんじゃお言葉に甘えて、外に出させて貰おう。この左腕の出血を止めなきゃいけないし…大分止まった方だとは思うけどね♪

そして、礼拝堂を出るときも後ろから攻撃をしようとせず…それどころか落ちたシャンデリアの上で寝る準備中だった。


「…行きましょ?ミント。見逃してくれるならそれに越したことはないわ♪あなたのそのケガの応急措置もしなきゃいけないし…。」


「あ…うん。そだね…。」


その後、非常倉庫を見つけた俺とは救急箱を脇においたラヴィに治療されながら…甘い一時を過ごした。

そういや今思い出したが…綱貴あいつ無事かね…?お前、さっき斧投げちゃって丸腰だろうに。周りに、修道士の人達もいるだろうから…死にはしないとは思うけどね♪

僧=修道士

だと思ってくださると有り難いです。

次回かその次あたりに外伝を入れようと思っています。内容は、教会に入った三人以外の話ですかね。


①ヒイロ×ソルード

②ニーバス×アイ

③未定

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