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第三十四話 危機

テスト期間の息抜きで投稿です。今回、少し急展開かもしれないですね~。

タケヒトさんに支援して貰った俺達はサクラ商会に赴いた後、現在はまた教会までの山道を登ってるんだけど~この間の馬車と違って物資の殆どは食糧なんだよね♪…つまみ食いしたらしばかれるかな?


「ユノさーん♪俺達に今のうちに手伝えることありますか?何ならユノさんの代わりに御者やりましょっか?やったことないですけど♪」


「黙って乗っておけ…。てめえらには教会についたら積んである荷物をじゃんじゃん運んで貰うからな…。覚悟しておけよ?」


あまりにも暇だったから御者でもやろっかなと思った矢先、ブラクノさんに怒られた。…てかすげぇ睨まれてるんですけど~。俺…何かしましたか?そりゃユノさんの肩を擦りましたけど…そんな、睨むようなことじゃないですよ~(笑)


「…ミントだったか?お前に一つ教えておくがユノは女だ。だから気安く肩を触ってんじゃねえぞ…。」


「え?まじすか?」


「は!?嘘だろ?」


どうやら俺だけじゃなくてバカ綱貴も分かってなかったみたいだな。流石、馬鹿の中の馬鹿♪そこに痺れもしないし、憧れなんて微塵もない♪


「…お兄ちゃん、気づかなかったの?でも大丈夫よ?お兄ちゃんには私がいるんだから…他の女なんて目に入れなくていいのよ?」


「あら?ソル。そう選択肢を絞るのは良くないわ?少しは私にもチャンスを与えてほしいわ?」


「…へぇ…。ヒイロ、お兄ちゃんのことが好きなの?ダメだよ?横恋慕は。ワタシとお兄ちゃんは運命で結ばれている魂の伴侶なんだから?…ぜったいに渡さないヨ?」


「待て!なんでそんな話になんだよ!?二人とも落ち着けよ?なんか目が死んでっぞ?」


綱貴…くれぐれも悲しみの向こうにだけは行くなよ?それはあまりにも無惨すぎる…。

…冗談?はさておき教会が見えてきたなー。帰るときは気づかなかったけど門が傷だらけになってるな…。俺は、オークに無様に敗北して気絶してたけど…その間にもやっぱり戦闘はあったみたいだな…。


「…この間の一件で俺の仲間の騎士が8人死んだんだ。…同期で共に訓練をした仲間も含まれている。いきなりこんな話をして戸惑ってると思うから、簡潔に言う。ユーヘイ…今はスカムだったか?俺は絶対に許さん…。ここからは言わなくても分かるよな?」


「絶対に殺すってことか?…俺には関係ねえよ。あいつとは長い付き合いだが、俺の初めて軽蔑した人間だからな今は。」


「…俺はもう一度だけ会う機会が欲しいですね~。だってあいつに全財産預けたのに…全部持ってかれたんすから♪」


て言ってもそんなに大金持ってなかったけどね♪

もう一度だけ会って…お人好しやら偽善者でも言われてもいいから、あいつの罪を赦してやりたいんだよな♪多分、綱貴は反対するだろうけど…。


「…重い話をしてるときにすまないけど着いたよ?あと女だと黙っていてすまなかったね。てっきり気付いてるものかと思っていたよ。」


「いや~全く気づかなかったですよ♪」


そう言われてみると…目は二重で小麦のように力強い黄の髪のポニーテールだ。

口調も男性的で声も低めだったから…全然気づいてなかった。確かに男でポニーテールっていないよな…。ブラクノさん…まぎわらしい話をしないで下さいよ~。


「…後は、教会の人に指示を仰いでくれ。ちょうど来たようだからな。」


-------------------------------------------


「君たちがサクラ商会が雇った冒険者達かい?…僕としたことが先に自己紹介をしなきゃね…。ナルセール王国宮廷魔術団に所属しているエスコークだよ。君達の名前を伺ってもいいかな?」


「私はナルセール王国騎士団団長ジキ・ドルチェの妹のヒイロ・ドルチェです。…後ろにいるのが、」


「ドルチェ嬢。僕は君一人に質問した覚えはないんだけど…?聞き方が悪かったようだ。‘一人一人紹介してくれないか?’」


…!ヒイロ…拳を握りしめて…。相当嫌味な言い方だったからな~。悔しいんだろうな…でも言い返さないってことはこの人もお貴族様か。少なくとも子爵様かな?

ここはヒイロには悪いけど逆らわないことが得策か…。って!?綱貴!あからさまに中指を立てるな!気付かれたら終いだぞ…!頼むから自己紹介を穏便にしてくれよ?多分、無理だけどね♪こいつの性格上…。


「ミント・フジイ、駆け出しの冒険者です♪」


「ラヴィ・ナバージ。ポロローズ守備兵長、ロー・ブルームルの娘です。」


「えっと…ソルード・レヴァンニルっていいます。」


よしよし…順調だ。というより、お義父さんってあの町の守備兵長だったの!?知らなかったよ…。と、とにかく!後は綱貴さえ紹介すりゃひとまず一件落着だ。まぁ、多分やらかすだろうが。


「コーキ・シミズだ。よろしくな♪えっと…スコッチだったか?」


「エスコークだ。君は人の名前も覚えられない知能なのかな?…まぁ庶民だから仕方がないか?高貴な私とは遥かに違うのだからね。本来なら不敬で直ちに刑を処するところだが、そこのラヴィとソルードを私に献上するなら特別に許してあげよう?」


グギャ!

パァン!


「綱貴よくやった。スコッチ様の顔面が醜くなったぞ♪」


「おまえもな?明人。まさか、アソコをはたくとは。見ろよ(笑)男に叩かれて興奮してんぞ?」


「「はははは♪」」


「貴様ら…こうなったら第一の犠牲者は貴様らになってもらおうか…!」


スコッチ…もとい、エスコークが手を振りかざすと教会に落雷が落ち、一部の壁が崩れ落ちた。


「てめぇら!伯爵様から許可がおりたぞ!教会内の生臭坊主共を殺し尽くせ!…その他はてめえらの好きにしていいぞ!」


黒髪の中年の男が筆頭となって森の中から、大勢の男達が飛び出して行き、崩れた壁から中に侵入していった。そして数人の獣人がエスコークの背後についた。


「…只でさえ大変なのに、また襲撃されちゃ教会もいよいよ終わりかも知れないね?…君達が逆らわなければもう少し存命したかもね。」


「…やばっ!どうするよ?ヒイロ?」


「あなた達二人と私で時間を稼ぎましょう!その間にラヴィ…タケヒトさんから貰ったふくろからこの場を収束するものを出して!ソルは町に救難信号を魔法で打ち上げ続けて!」


「そう上手くいくと思ったかい?ドルチェ嬢。……行け、お前達!」


猫耳を生やした青年と犬耳のおっさんが剣を振りかぶってこちらに向かってきたため、それを太刀で防ぐ。…くっ!足が地面に食い込んでる…やっぱり二人はきついかもね…。


「明人!ツラ下げろ!」


何だかよくわからんが綱貴の言う通り頭を少し前方に傾けたら……後ろ髪が上から降ってきたよ♪それと顔に血がベッタリ付いてる…。まさかと思うが…顔を上げてみると…


「うひゃ…ぁ!」


犬耳のおっさんの頭に斧が新しく生えていました♪猫耳ボーイが怯んでいるうちに喉を切り裂いた。…結構スプラッタなもん見てるのに吐き気さえないとは…俺ってば大人♪


「ほぅ…なかなかやるようだね?だが君達に付き合っているほど僕は暇ではないからね。そろそろお暇させてもらうよ?…お前達後は任せた。」


そのまま、正面玄関から中に入っていった。追おうにも獣人達に邪魔されていて通れない。


「まぁ…兄ちゃん達、諦めて投降してくれたら仲間に頼んで命助けてやるよ。てか、そうしてくれねえか?俺は不殺の誓いを昔、して以来、殺しはやってねぇんでな。」


「だが、断る♪」


「そうか…ちょいと、おねんねしてな?」


俺らが投降しないことを確認すると…先程の奴等より格段に早い動きで、近付いてきた。


「くそ!」


綱貴が殴りかかるもあっさり避けられ、ヒイロの大剣による斬りかかりも体勢を瞬時に立て直し見事に避けた。

そして…後ろで魔法を打ち上げていたソルードちゃんが人質に取られてしまった!


「大人しく諦めろ…。俺は殺しはしねえが、嬢ちゃんの顔に一生残る傷はつけられんだぜ?」


そう言い、男は顔をニヤニヤさせながら、俺らに投降を促す仕草をする。よほど面白いのか熊耳がピクピク動いている。


「分かりました。…投降を…」


「しなくていい。」


その瞬間、熊耳の男が吹き飛んだ。いきなりの事で地面に倒れそうになるソルードちゃんを抱き抱えたのは…どっかで見た修道士の人だった。


「ん?あんた誰だ?」


「コーキ…この間寝ているあなたを運んできてくれたヨースさんよ。ついでに言うとお兄様を呼んできてくれたのも彼よ?」


「そういうことだ。っと!危ない。お前ら警戒を緩めるな…。」


後ろを振り返ると…さっきから空気となっていた獣人達が転がっていた。傍らに大きめの石があり、多分瞬時に投げて助けてくれたのだろう。

何はともあれ、これで教会の中に行けるな…。


「コーキ、それにミント、ラヴィの三人は先に教会の中に行って…スノウの安否を確かめに行ってもらえませんか…?私とソルはここで待っているかから。

先ほど、人質に取られた時に痺れ毒を注入されたみたいでソルを看病したいの…。」


「ああ、分かった。ソルを頼んだぜ!ヒイロ。」


「…お熱いね~二人とも♪」


「わたしたちも負けないほどイチャイチャするのはどう?」


「おい、お前らさっさと行くなら行ってくれ。また敵の増援がきたようだからな。」


山の奥から、武器を持った男達が続々と教会に侵入していく。

俺らが殺した奴を見たのか十数人こちらに向かってきている。


「じゃあ俺達はちょいと様子を見て来るよ♪」


「何だかんだで世話になった人もいるしな…。」


「前に来たのは、パパの付き添いで来たけど……こんな形でまた教会に来ることになるなんてね…。まぁ、でもぉ~わたしの騎士様はちゃんと守ってくれるんでしょ?」


当たり前に決まってるだろ~俺の可愛い可愛いお姫様♪

返事をしようかと思ったけどヨースさんの顔が暴れ猪みたいになってきたから、ラヴィの手の甲にキスするだけにした。

一度やってみたかった後悔はしてない!


「あの門から入って行こうぜ?…その方が道も分かるしよ?」


「あら?綱貴にしてはいいアイデアですな~。…俺もあの横穴から入って敵と鉢合わせはごめんだし…賛成♪それで行こっか♪」


俺達はスノウの様子を確かめに教会の正面門から入った。

中は激しい戦闘をしていると思われ、前方から…剣と剣が交わる音、槍と槍が打ち合っている音が反響して聞こえてくる…。だが、そんなのは関係ない。俺達は俺達のすることをするだけだからな♪

恋愛描写は割と執筆出来ますが…戦闘描写は少し苦手です…。

計画をあまり練らずに作成しているので、誤字がありましたらご指摘お願いします。



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