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第三十話 孤児院

投稿が遅れてすいませんでしたorz

久し振りの依頼です。戦闘系はもう少し先になりそうです。

「さてさて…どの依頼にする?ニーバスぅ♪俺的には討伐系が良いけどね♪」


先ほどの喧騒は、何処へいったと言いたくなる程掲示板の前はがら空きだった。俺らの他には数人しか人が見受けられなかった。


「俺は…これが良いと思う。選んだ理由はなんとなくだが…。」


「うん?どれどれ見してみ?」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


・孤児院の手伝い

[ランク]F

[条件]優しい方々

[報酬]一人につき銅貨60枚

[依頼者]キラ孤児院


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


なるほどね~孤児院…か。俺は子どもは大好きだが、ニーバスは大丈夫なのかな?ちょいと聞いてみるとしますか…。


「良いんじゃないかな?でもニーバス?大丈夫か?結構子どもってのはじゃれてくるし、体力もいるぞ?」


「構わない。それに孤児逹の世話だけじゃないかもしれないから最悪、俺はその仕事をやってるさ…。」


「そう?ならいいんだけど…結構ハードだと思うけどね~♪」


まぁ、俺もこの時間から討伐依頼は少し無理あったかもしれないな♪でもまさか孤児院を選ぶなんて…な。前があの性格だったからすごく意外に思ったんだよね…。いや、でもニーバスはニーバスだし、あいつはあいつだから俺の単なる偏見だったかもね♪


「ごめんな…ニーバス。」


「?…何がだ?」


「…い、いや、何でもない!俺の独り言だから!?」


やっべ!?俺、口に出しちゃってたわ~。心のなかで思ってたことがニーバスに伝わるわけないのに…俺ってやっぱりアホだわ~。


とりあえず受付で受理した後、地図をもらって件の孤児院へと向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「お~。なんとも…まぁ、独創的なデザインですな…。」


孤児院に着いたものの…入るのを躊躇ってしまうほど外見が凄まじかった。壁が全体的にヒビを生じていて更には屋根のそこかしこに穴が空いている…しかも槍らしきものが至るところに刺さっている始末だ…。

極め付きに、入口に尋常じゃない程の血の跡が…!


「あはは…どうしよっか?ニーバ…スぅぅぅ!?」


あいつ、躊躇いもしないで入口をノックしてるよ!?無知って恐いなー♪だって明らかにここヤ◯ザの住み処じゃないか…。道理で受付嬢が苦笑してたわけだ…。


「…何してるんだ?まず依頼主に会わないといけないんじゃないのか?」


「そ、そうだな…。」


ニーバスに悪気はないようだけど、二人で並ぶ形になってしまった。俺…後方待機で良かったんですがねぇ…。


ガチャ!


「はーい♪なんですかぁ?」



「…俺達、孤児院の手伝いの依頼を受けに来たんだが…?」


「あ…どうぞどうぞ!ぜひ上がってくださーい♪こどもたちも待っているんで!」


なんだか予想と違って和やかな人が出てきたものだな…。もっとこう厳つい方が来ると思ってたからつい身構えちゃってたけど…。


「み~んな~!今日は冒険者のお兄ちゃん逹が来てくれたわよぉ!」


「はぁ~い♪みんなヨロシクね~。明人お兄ちゃんだぞ♪女の子限定であに様かおにいたまって呼んでいいよぉ♪…ただし…男の子は駄目だぞ…。」


「ニーバスだ…。好きに呼んで構わない。」


俺達が自己紹介を終えると一斉に群がってきた。…大半が明人へと。他のちびっこは孤児院の職員か、各々で遊んでいるかだった。


「…することがないな…。何か俺に出来ることはないか?」


「あ~!それなら屋根の修理をお願いできますか?うちの院長がよく壊しちゃうから…。悪い人じゃないんですよ?正面の血痕も、暴漢を追い払った跡ですから…。悪いんですが、後であれも掃除…お願いできますか?」


「あ、ああ…分かった。」


院長…何者なんだよ…。孤児院やるということは優しい人には変わりないと思うが…。それより流れでつい同意したものの、全くやり方が分からないし…。


一方のミントはというと…

「あに様~♪」

「おにいたま~♪」

「ミントお兄ちゃん♪」


顔をニヤニヤしながら孤児達(女子中心)と遊んでいた…。


「はあ…とりあえずやるしかないか…。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「何とか、穴は塞ぐことは出来たが…どうしてあんなところに槍が刺さってたり、血痕があったりしてるんだ?本当にここの院長…何者なんだよ…?」


一通り作業を終え、再び先ほどの部屋へと戻ると…ミントが厳つい体格の男と言い争っていた。


「…貴様!俺の子供に何を教えた…。返答次第では…殺るぞ?」


「だからさぁ~!俺はちょっと女の子達とスキンシップついでに大人の男の魅力をですね…!」


「魅力だと?貴様のような軟派な男にそれをいう資格などあるか!」


次の瞬間…!男がミントを横にはたいた。尋常じゃない速度で。それを喰らったミントは壁を突き破って外に投げ出され、向かいの建物に激しい音をたて衝突した。俺は慌てて近寄って様子をみたが気絶してるだけのようだった。


「小僧…。その軟弱者の連れか?」


「ああ。そうだ。」


「なら、お前からもそいつによく言っておけ…。次は気絶では済まさないと。…お前の働きはご苦労だった…。もう依頼は終了だ…依頼書を出してくれ。サインをしなければ達成とは言えないからな。」


懐にしまっていた依頼書を差し出すと、表情は恐怖を煽るのに、受け取り方は至って丁寧だった。


「ほら…これで良かろう。今日はご苦労だったな感謝する。」


「ああ。」


呆れ半分な視線をミントにしつつ、背負っては…いけないので引きずって宿へと戻った。ひとまずミントを置いてからギルドに向かった方がいいだろう…。


「…重いな。」




「おいおい大変そうだな~。ニーバス君だっけか?」


しばらく引きずりながら歩いていたら、不意に話しかけられた。確か…?この人はラヴィの父親だったかな?


「どうも。えっと…ローさんだったか?」


「ああ、その通りだ♪…そいつ引きずってるけど重いだろ?あとすげぇ汚くなってんぞ?そいつ。」


「別に服は後で洗えばいいだろう。それよりもう仕事は終わったんですか?」


服装をみるかぎり、どうも仕事の格好とは思えない。胸の部分に大きく鶏の姿を描いた服にズボン…どうみても私服だ。でもこのシャツは無いな…。俺から見てもダサすぎる。


「ちょいと前に交代して、また明日の昼頃には、また門にいるさ。…それより、俺がそいつ背負ってやるよ?何しろ、大事な大事な可愛い娘の旦那だからな♪怪我でもしてあいつが悲しむといけねぇ…。」


その前に悲しむ姿が想像できないんだが…。まぁ、こちらも背負っていってもらえばすごく楽になるし、いろいろ話も聞けるだろうし大賛成だけど。


「もしかしなくてもだが…お前ら行ったのって、キラ孤児院だろ?そうじゃなきゃ町中の依頼で気絶するはずがないだろーし。」


「…どうして分かったんですか?有名なんですかあそこの院長…。」


仮にもまだ新人だけど、冒険者のミントを横薙ぎにできる実力者なんだから…どっかの軍人さんか?


「この町を治めている…所謂、町長であるフィザラー伯爵だ。己自身が教会に拾われた身であるため、孤児達を我が子のように大切にしてる御方だ。」


「拾われたのに伯爵になれるんですか?俺、こういうのよく分からないですけど…どこかの養子にでもなったんですか?」


「そうじゃない…。かつての帝国との戦で幾度も砦を防衛し、帝国軍の進軍を阻めた功績で国王から爵位を授けられたんだ。今でも王都じゃ歴史に残る戦いの一つに讃えられているらしいぞ?機会があったら王立図書館に行くといい…資料が見れた筈だ。…俺も国から雇われた冒険者として活躍したんだぜ?」


…そんなすごい人によくミント…喧嘩売ってたよな…。下手したら大怪我したかもしれないのに…。あれ?ということは…あの数々の血痕やらは町長がつけたってことか?そんなに偉い人が暴れていて大丈夫なのか?


「…町長がわざわざ孤児院の院長をしてるとはよっぽど子供想いなんですね。」


「…そんな伯爵に育てられた子供達は、ナルセール王国に仕官し、それぞれの分野で頑張ってるんだ。…更にあの戦いで共に戦った兵は勿論、雇われた冒険者を自分が任された町…ポロローズに積極的に向かい入れたんだ。決して裏切ることはなく、絆が固い兵達に守られた町なんだここは。…それでも下町との確執はあるんだけどな…。っと!着いたか♪どうせだからこのまま運んでやるよ?中まで。」


「お言葉に甘えて…お願いします。」


未だ、夢の世界へと落ちているミントを背負うローさんと共に、ヒイロ達が多分待っているであろう宿へと入ることにした…。大分遅くなったから、怒られるかもな…。対するローさんは若干にやけていた…。どんだけ親馬鹿なんだ…この人は…。

ちゃらけているけれど、ローさんはそれなりに強い部類です。

自分的にもう少し描写を上手く表現したいのですが、思うようには…いきませんね~。

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