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第二十九話 ステータス②

また説明回となっております。

なんやかんやあって、ギルドに戻ってきた俺達なんだけど…なんかギルドの雰囲気が険悪つーか…一触即発っぽいな~♪なんかあったのかな?


「お前ら…さっさと入れ。そこにいつまでもいると絡まれるぞ?何せ、現在進行形でPT同士が衝突中だ…。しかも4つもだぞ?」


「それは…どうも…タケヒトさん。でもなんでまた依頼掲示板の前でなんかやってるの…です…か?」


タケヒトさんに言われ、入口近くの席へと座る俺達。


「なんだか…合同依頼の報酬の分配と同じ依頼者からの依頼の取り合いだな。あと無理に敬語はしなくていい…お前らよりちょい上くらいの年だからな。…話が逸れたな…要するにアレが終わるまで依頼は無理だと思え。」


「…じゃあ暇だから~なんかタメになる話を頼みますよ♪あと年齢とか経歴とか色々♪」


「仕方ないな…。じゃあステータスについて教えてやろう。」


「前に聞きました♪」


ス…じゃなかった幽平が教えてくれましたー。それとも異世界の先輩として過ごしてきた込み入った話なのかな?


「多分だがお前ら…ある程度話は聞いてると思うが簡単にいうとスキルとか属性のことについてだ。あと経歴はまた今度な♪年は20歳だ。ここにきた時は高1のコミュ障だったな♪」


「へえ…大変だったんですねぇ~。じゃあ俺らにも分かるように説明して下さいよ。スキルのこともそうだけど…この世界についても。」


何日か過ごして思ったんだけど俺達ってこの世界についてなにも知らないから、ふとした時ヒイロやラヴィの話しについていけないんだよな~。スキルも発動の仕方を覚えたら戦闘が有利になるかもしれないし♪


「じゃあ、まずスキルについてだが…この世界の人間は皆最低一つは何かしらスキルを所持している。大抵は親と同じだったりするがな。そこは地球上でいう遺伝子の一種だと思ってくれ…勿論突然変異でチートに目覚めるかも知れないし、発現出来ずそのまま次の世代に引き継がれるかもしれないってことだ。使い方は自分が念じれば使えたりするのがほとんどだが…中には無意識のうちに発動してしまうものもある。しかもそういったものは大抵強力なものが多い…が!リスクも当然あるから所詮諸刃の剣ってヤツなんだけど。」


「俺…スキルなんて持ってないんだが。全部スカムの野郎に持ってかれたらしいからな…」


それに大半のステータスが酷い有り様になってたしな…。それともスキルはまた覚えるというなら別だがな。


「大丈夫だ…問題ない。努力すればいずれ発現するさ。体の底から電撃みたいな感覚がしたらステータスを見てみろ。そこに新たなスキルが書かれてたら発動出来るようになるだろうから。俺が実際そうだからな…最初は1つだけで今は三つもある♪まずは頑張ってみろ。」


「…頑張ってみようと思います。」


「その意気だ。…スキルの話はここまでにして属性だが…これも誰でも一つは持ってるものだ。メジャーな属性は、火・水・風・土・光・闇・無の七つだ。ちなみに無ってのは可もなく不可もない汎用な属性だ。…そうだ忘れていたが、聖属性というものもある。これは教会でも選ばれたものが持っていて、もし一般人が発現した場合、教会に入るのが普通だ。金に目が眩んだ周囲が子どもを他国とかに売ったってケースもあったりしたから大抵はすぐに教会に行くがな…。」


おっかないな…大金が貰えるとしても子どもを売るなんて…もし俺だったら全員殺しかけるかもしれないわ~。…そーいやスノウたんも聖属性ってことをヒイロが言ってたな…まさか…ね?スノウたんが常に怯えている原因って……。


「…スキルと属性についてはこれで終わりだ。次は、この大陸にある国の話に移るとしよう。あ、ちなみに大陸は全部で3つだ。」


「そりゃどーもありがとうございます。確かに冒険者にとって情報は命ですよね。中にはヤバイ国も当然あるんでしょ?」


「ご名答。その通りだ。…この大陸には五つの国があり、最初に今いるナルセール王国にヴェヒ共和国・グッティーノ帝国・シーメイ教国…最後にモドエラ自由国だ。」


…なんか改めて思ったけどナルセール王国って名前面白いなぁ♪なんか人の名字みてぇ(笑)…でも自由国?ってなんだろ?


「あー?お前が言いたいことは分かるぞ?ぶっちゃけヤバイ国は自由国と教国だからな。残念ながら俺も教国のことは情報が規制されててよく知らねえが、国全体がイカれた宗教団だと思ってくれ。…自由国の方はというとだな…ここで問題、お前らはなんで“自由”ってのが付いてると思うか分かるか?」


普通に考えると、なんか人種差別も何もない自由な国家かと思うけど…そういう意味なら共和国って付ければいいはなしだからな~。


「…分からない。」


「うーん…何処かの国みたいに国民が遊牧してるんじゃないですか?」


「…正しくその通りだ。お前の言う通り、あの国の9割強の国民は大陸の至るところで暮らしてるんだが…困ったことに、いきなり村を興した上に領土宣言をかましたり、町を占拠したりとやりたい放題だ。国じゃなくて一種のテロ集団といった方が早いな。…なんたって国民が全員勇者の子孫だから当たり前だな♪」


ふえ?勇者の子孫ってそんなたくさんいてもいいもんなのかー?しかも領土宣言って…絶対何回か紛争起きてるっしょ…。


「勇者の子孫であり、はじめて勇者を召喚した子孫でもある。今でも数十年に一回のペースで呼んでるらしいからな~。しかも一度に一人とは限らないらしいし…ってもうあっちの言い争いも終わったみたいだし、俺は失礼させてもらう。」


「え!?ちょ…ま…」


あっという間に、タケヒトさんはギルドを出ていったみたいだった。だけど…いくら何でも早すぎやしないか…?もうあんなに姿が小さく見える距離にまで移動している。流石、S2ランクってところなのか?


「ミント。大分時間をつぶしちゃったがどうする?このまま依頼を受けるのか?」


「当たり前でしょ♪何の為に来たと思ってんのさ!…でも勇者か~俺は憧れはするけど、なりたくはないな~」


ゲームじゃ勇者様なんて言われたけど、現実は魔王のところに少人数で行かされるのは真っ平御免だわ~。そういや?この世界にも魔王…いたんだろうな…勇者召喚があるということは。だけど、今やお手軽に喚べる便利な兵器か、強い子孫を遺すための種馬かのどちらかだな♪俺的に後者は条件次第では考えちゃうかもしれないわ~♪


「…おい。受けないのか?俺…人と話すの苦手なんだよ…。お前の方が得意だろ?」


「あ!ごめーん♪ニーバスぅ!じゃあ、とりあえず~掲示板に向かおっか♪」


やっぱり無いな♪どんな条件だろうと俺は、みんなと一緒にいたいからね♪…さて久々の依頼だから気ー引き締めなきゃね~♪




…話に出てきたタケヒトは所謂、チートの一人です。小説のプロットとして何人か色々なチートを敵味方で出す予定です。


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