第二十六話 終息
分離した一人の名前が決まりました。もう一人はもう少しで出せると思います。
ん…。なんだか身体中が痛い…俺は確か~オークに殺されかけて…団長に助けられたような気がする…?
「ここは…病室か?それにしても俺、良く助かったもんだな♪死ぬかと思ったぜ♪」
いや~でも結構、隙が出来やすいタイキック決めたのが一番の敗因かな?いや、でもせっかく強化したんだから~やっぱり足使いたかったしなー♪
カチャ!
「ん?目が覚めたのか?えっと?明人で合ってるよな?」
おい?なにいってんだよ?お前は…全くいくら気まずいからってなぁ…そんなこと言われたらショックだお…。
「酷いなー♪幽平?俺のこと忘れちゃったのかー?」
「幽平か…。俺の元の奴の名前だったか?…上手く言えないけど、俺…幽平じゃないんだ。」
「そこからは、ワイが説明すんで♪だけどその前にワイが如何に苦労して事態を終息させたのか聞いてほしいんやけど?」
早く、幽平のことについて聞きたいけど…俺もあのあと、どうなったのか知りたいしな…。
「ええ。お願いします。」
「話すと長いんやけどな…」
*************
「まぁ、こんなボロ雑巾みたいになって、治療が大変そうや~。ワイは外に居る魔物を片付けなきゃいけへんから…君ら頼んだで?」
「「「了解しました!!団長!」」」
元気で結構、結構♪それ相応の実力を持った騎士を連れてきたから、まず騎士で死人が出ることはないと思うんやけど…。
「じゃ♪ワイが先に出て囮になるで?その間に君らは走るんやで~。」
さあ、いこか?一…二の……三っと!
ガチャーン!
WRY!?
あー。やっぱり扉の前で出待ちかいな~♪こいつは…なんやったかな?まあ?確か…光に弱かった記憶があるわ~。
「光の魔石よ。ワイに力を貸してくれや~。
『シャイニング・スピアーズ』!」
ジキが魔石を構え、詠唱を行うと、石を基点に光輝く幾千もの針が飛び出した。そして、目の前にいた魔物が針が大量に刺さり…絶命した…。周りの敵にも少なくない数が命中し、大分、数が減少し…残り2体となった。
「あらま!?ちょいと威力が高すぎや!?水属性しかないワイには、正に生命線かもしれないかもやけど~魔力持ってきすぎや…。」
後、残ってるのは、ワイバーンとオーガか…。この程度なら、5分もかからんわ…。あいつらも逃げ出したようやけど~直ぐ追い付いたらびっくりするやろな~♪
「ワイが相手だったことが君らの不運や。なすすべもなく殺されるんやから♪…現実は非情なんや?君らに理解できるか分からんけど?」
*************
「といった感じにワイはな~外にいた魔物4~50体は殺ったわ♪そのあともバッサバッサ倒したんやで~。」
あれ?ただの自慢話なだけが気がするのは俺だけですか?
「まぁ、薄々思ってるかも知れんけど~今の自慢話や♪そろそろ本題に移るで~。」
やっぱり自慢話だったのかよ!?えー…真面目に聞いた俺が馬鹿みたいなんだけど…。それよりこの話しはしっかり聞かないと♪
[中略]
「…んまぁ、そういう訳になるんや。理解は簡単に出来ると思うんやけど…気持ちのほうはなかなか整理が着かないと思うで?」
明人は、顔を下に傾け小刻みに震えていた。そして暫く、俯いていたあと顔を上げ……
「すげぇぇぇぇぇ!え?マジで?分身したってことでしょ!そんな気にすることじゃないでしょ♪二つに分割されたのは確かに辛いだろうけど、ステータスもちょうど半分になってんだし♪」
「…そのことなんだけど。まだ、誰にも言っていないんだが…ステータスがかなり低いんだ…。それにスキルもひとつもない。」
「やっぱり予想してた通りや。どうやら、あっちの分離体がほとんど総取りしたようや…。」
もうひとりの方が持ってった…ということは!?あっちの方が記憶も持ってるってことになんのか?でも幽平らしさというか…優しさとかはこっちの方に感じるんだよなぁ。
「さっきから、あっちこっち、って頭がこんがらがるから名前で呼ぼうよ?」
「それについてなんやけど、まだ決まってないんや。原則として本体と同じ名前は付けられないんや~。ミント?決めてくれんか?」
えっと…更生って英語で確か…new birthだったかな?ニューバース…ニー…バース……そうだ!ニーバス!うん、我ながら良いセンスだ♪
「ニーバスなんてどうかな?」
「ニーバス…か?ああ…なんだかとってもいい響きだな。ありがとう、明人。」
そう言ってニーバスは、明人の目を見つめお礼を言った。
「…ワイはそろそろ事後処理に向かわなくちゃ行けへんから、そのまま二人で暫く話してるとエエで♪ヒイロ達に目覚めたことをついでに知らせてくるわ♪ほな、ばいなら♪」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「明人!無事か!?全く心配かけやがって…。あとニーバス!これからよろしくな!俺は綱貴だ。」
「私は、ヒイロよ。ニーバスこれからよろしくね♪」
「ところで~話が変わるけど一体何があったの?後、バトンさんってどうなったの?」
明らかに凶悪そうな奴から、俺を逃がしてくれたけどバトンさんが死んでちゃ意味ないし…。まさか…ないよね?
「結論を言うと、バトンは行方不明よ。未だに行方が掴めていないわ。そして何があったかというと、彼…もうひとりの方が死者を蘇らせたのは知っているわよね?それに便乗した隣国の密偵が魔物を召喚するわ、封印されていた魔物を解放するわで、ついさっきまで慌ただしかったわ…。」
そして、当然の如く死者も多数出たようだった。多くが教会関係者で、騎士も数人殉職したようだ。
「とにかく、その怪我じゃ暫く戦闘は出来ないわね。細々と依頼をこなした方がいいわね。後、もう動いてリハビリしたほうが良いらしいから、次の馬車に乗って町に帰るわよ。」
「何分後?」
「今から、5時間も先よ。その間いろいろ支度をして頂戴?じゃあ時間になったら馬車停留所で集合しましょう?」
話が終わると、ヒイロは部屋を出ていき、綱貴も明人と何時もの憎まれ口をたたきあったあと、部屋を去って行った。残った二人も、意気投合して集合時間ギリギリまで話し込んでしまうのだった……。
基本的に、団長はすごく強いです。その他の人達も強いです。主人公達はまだ弱いですが…のちにそれなりに強くなります。
あんまり無双するのは、私個人の意見としては好きではないので…。最強にはならない予定です。




