第二十五話 異変
これでも時間軸的にはまだ…2日目の明け方くらいなんですよね…。
「なんてことだ…。まさかノキが殺られてしまうとは…。だが、なぜ不意を付かれたんだ?こいつは、元D3ランクの冒険者だぞ?それにゾンビ化も解せん…。」
俺とバトンさんは、連絡を受けた場所に到着して…スプラッタなことになった死体を発見した。どうやらバトンさんによるとゾンビとして蘇ったらしいけど…。
「そんな技術を新米が覚えているはずがない!死霊術が掲載されている本なんてそうそうないし……。ん?待てよ?まさか…そういうことか!コア女史の所で修得したのか?いや、だが記憶がないはずじゃ……」
あ~。また何か考え始めたよ…。もう俺帰ってもいいんじゃないんですかねぇ…。
ん?何の動物かな?ワンちゃんかな?
「ガルルルル」
「ジュルルル!」
「…♪」
…うん。ワンちゃんだね…。あれ?おかしいな…犬なのに首が3つもある?それともこの世界の犬は皆こうなのか?……そんな訳ないよな♪
「バトンさーん♪首が3つある犬がいるんですけど、どうすればいいですかー♪」
「…ミント君。君は逃げるんだ。ここは俺に任せてラグナ達の所まで逃げてくれ。」
「了解。じゃあ、また後程♪」
「ああ…じゃあな。」
行ったか…。それよりどういうことだ?捕縛されていたケルベロスが出ているなんて…。少なくとも俺一人じゃ…きついな…。だが、俺はミント君に恥ずかしながら一目惚れしてしまった…。結ばれなくたってかまいやしない。君のためなら…俺は死ぬ覚悟だ。
「来い、駄犬!俺が躾ってのを教えてやる!」
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「無事かな?バトンさん…。それにしても…道にまよった…。何処、ここ?」
お?あれかな?だけど何か違うかもな~。もう少し小さかった気が……?似たような建物ばっかりで頭が混乱しちゃうなあ…。
「おい…。お前がミント・フジイか?」
「あ、ああ…そうですけど?何か用ですk」
シュッ!
うお!危ね!なんだこの陰毛みたいなヘアスタイルの男は!?いきなり攻撃してきて…。あれは…?確かモーニングスターか?またマニアックなモノを…。
「ちっ!外したか…。悪運はあるようだな。…殺人者のくせに…」
殺人者?何いってんだこの陰毛ヘア?俺がいつ人を殺したんだ?俺は、まだ虫と亀位しか殺してない……ってまさか!?あの犠牲になった、あの人の関係者か!?
「もしかして…マービンさんの関係者ですか?」
「ああ…。俺とマービンは兄弟のような間柄だ…。あいつが居なくなって昔みたいに周囲に幅を聞かせることが出来なくなっちまった。全部…てめぇがマービンを囮にしたせいだ。」
…(笑)。完璧、逆恨みだよなwww。俺のせいじゃない…。そりゃ俺が囮にした?ってのはまぁ…本当なのかも知れないけど…だからといって威張っていい理由にはなんねえし(笑)。
「ごめんなちゃい♪もうしませぇん。」
「てめっ…!こ、殺す…」
モーニングスターを振りかぶってきたので半歩右に足をずらし避けた。ついでに顎を殴っておいた♪
「ぐ……!?もう手加減は抜きだ!」
そう言い終わると…すごい速度で先端の鉄球が飛んできた。俺は咄嗟に体を後ろに反って避けたが…
「おら!さっきのお返しだ!」
どうやら…体勢を崩すのが目的だったらしく、腹に一発もらっちまった…。しかもみぞおちに決まりやがった!?
「ゲホっ!…あんたは一体何なんだよ?名を名乗れよ!」
「サップ・ライアーだ。覚えて…お、け…って待て!?何処にいく!?」
ばか正直に名乗り出したよ(笑)。さっきの発言といいプライド高そうだったからまさか…とは思ったけど♪こうも上手く逃げ出せるとはな♪さて、このイカレ野郎をラグナさん達の所まで連れて行くわけにはいけないから…どっか適当に逃ーげよ♪
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「ハァハァ!あいつ執念深すぎだろ!?何処までついてくんだよ!?」
ヤバい、ヤバいぞ…。あいつは、かませっぽいが少なくとも今の俺じゃ勝てねぇ…。どこか助けを求めないと…。お?何か大きめな建物発見!逃げ込むしかないでしょ♪
ガチャ!
えーと?ひとまずこの用具箱の中に隠れよう!早くしないとイカレ野郎が来る!!
ダッダッダ!…ガチャ!
「…?何処に行きやがった?確かにここに入った筈だが…階段の埃が払われてないってことは…この部屋か?」
しまったぁぁぁ!隠蔽工作すりゃ良かったぜ…。
ガタガタ!
「ほう…。そこか!」
音たてちゃった?俺…もしかして?異世界に来たばかりで、もう死亡かよ…。……あれ?バレてない?それどころか何か静かだな…。一応、警戒しながら…
パカッ!
「え…?嘘だろ?」
つい先程まで俺を執拗に追いかけ、殺そうとしていたサップ・ライアーとかいうのが……腹を刺されて死んでやがる…。どうなってんだ!?畜生!
GYAAAAAAAA!!!
GAOOOOOOOO!!!
WRYYYYYYYY!!!
外から何か唸り声が!?明らかに凶悪そうだから外出するのは止した方がいいかもな…。…俺の推理だと~たぶん…
①ここに誰か既にいた。まあXとしておく。
②俺、参上!多分、この時点では気付かれていない。
③サップが遅れて侵入。この時、やたらデカイ声挙げたから気付いたんだろう。
④そして…サップが俺だと思ってXを攻撃…そして返り討ちにされた…。
⑤Xの目的は何か外にわんさかいることから~封印やらされてた魔物を出したんだろう…。
「あら?もしかして…まだ近くにいる?」
「正解だ。」
「うお!びっくりした!?」
いきなり後ろに立たれたもんだからびっくりしたぜ♪それにしてもまさか…
「女性だったとは…」
「…失礼だと思うぞ?それよりあなたの知り合いだったか?こいつは。」
「いや、殺されかけたんですけど…」
「私も想定外だ。任務外のことをしてしまった。だが正当防衛だったから仕方ない。君は私に襲いかかる気はあるか?」
「ありません♪もしかして俺のこともコレですか?」
俺は親指で首を切る動作をした。
「そんなことはしない。だけど、余り物の処理をしてもらう。上手くいけば私的に一石二鳥。」
余り物?なんだろ?外に出てる奴以外にもいんのかな?
「外に解放したら自滅するだろうから、君に任せる、オーク1体。じゃあ、またいつの日か。」
え?オーク…。…オークってあのオークなのか!?新米の俺にそれを殺れと?…自分ではやらないけど、遠回しに俺を殺させる気だったのか?それならいつの日かなんて言わねえよな…普通?
ドシドシッ!GYA!
俺だって!やるときゃやるんだ……やるしかないんだ…。こうなったら日本人の剣道を見せてやる!
「GYAAA!」
「黙りな!豚野郎♪メーン!メーン!メーン!」
畜生!全部持ってる棍棒で防がれた…。だが、なんだあいつの棍棒?やけに固い…?何で出来てんだ?
「ゲヘヘ♪」
ワオ♪まさか、人骨とは。ありゃ何人も殺してんな…。さて~どうするか♪スキルに頼るしかないか~。
「《魔砲騎士》!もしかしたらだが…!」
ぐっ……!キツイ!だが生きてる実感がすんな~こういうのって♪…よし出来た♪
「両手に、太刀~♪両足には、魔法を纏うぅぅ♪」
これぞ魔法少女ならぬ、魔法青年ミントだな♪得意技?そんなのは勿論!
「おら!綱貴直伝タイキックだ!とんと喰らいな?」
って!?固!ふざけてんのかと思うほど固い…。こいつケツにPADでもはいってんじゃねーのか?……!しまっt!
「っ……!かはっ…!?」
油断しすぎた…。そうだなゲームじゃないんだ…現実なんだよ、ここは…。…目の前に降りかぶられた棍棒が迫ってくる…。俺はここで死ぬ……のか?
バキッ!ボキボキ!
「ぅ……!ぁぁ…。」
もう…ダメ…だ。ゴメン…綱…貴。あと俺とお前は…ずっ…と親友だ♪幽……へ、い♪
「ちょいと…そこで諦めちゃ綱貴とかにも顔向け出来へんで?…聞こえてるか?…まぁ生きてはおるから、ええか。」
この…特徴…てき、なしゃべり方は、ジキ団長?
「まぁ、あとはワイに任せなさい?次に目覚めるのは病室や。それじゃお休みな?」
この小説以外にもまた、書こうと思ってたりもします。主にスピンオフって奴を(笑)




