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第6話 奇跡の女神 裏

「もはや相手が俺達の弱点を突いてきているのは明白だ。ならば、そこを突くべきだ」


 この回の開始前、大海監督はこのような指示を出した。ここに至って渚にある種の開き直りが生まれたと言える。相手を甘く見ていたわけでは決してないのだが、自信過剰になっていた部分はあるかも知れない。今、もう一度チャレンジャーになった気分で志摩青城という強大な相手に立ち向かう。その気持ちが芽生えたのだ。


  5回ワンナウト、打順はトップに戻って愛沢。追い込まれるまではそれまでと同じだった。しかし渡瀬が決め球として投げた外角高目へのストレートを完璧に捕らえた。打球はセカンドの頭上を越えてライト前に落ちるヒットとなった。


「へっ、どこに投げるか予想できればこいつの球威自体は大したことないし苦手なコースでも問題ないぜ」


 続く牧本もカーブを痛打してレフト前ヒット、そして才は四球で出塁して満塁となった。ここで打席にはチャンスに強い4番滝内。このタイミングで長谷川はタイムを要求した。マウンド上に選手たちが集まる。その中心に位置するピッチャー渡瀬は顔面蒼白である。


「どうしましょう長谷川キャプテン。今まででもギリギリだったのに満塁でクリーンナップは、正直抑えられる自信がありません……」

「何を弱気になっているんだ。お前のコントロールは誰よりも素晴らしいんだ」

「そんな事言われても、相手はここまで甲子園で全試合タイムリー打ってるんですよ。僕の球威じゃあとても抑えられません」

「とにかくお前は俺のリード通りに投げればいいんだ。俺さえ信じてくれれば、お前はそれでいいんだよ」


 類稀なコントロールを長谷川に見出された渡瀬であるが、生来はすぐ怖気づく、投手としては弱すぎる性格をしている。投手には慎重さと大胆さが両方必要だが、渡瀬はその割合が9:1か、あるいは9.5:0.5といった具合で、要はビビリである。


 そして弱気の虫がうずいた時は長谷川が強気に盛り立てるのがパターンである。今回も長谷川必死の説得が功を奏して渡瀬の弱気をどうにか抑えた所で試合は再開された。滝内に対する第1球のリードは内角高目へのストレートだった。「あまりにも危険なコース」と感じた渡瀬は思わず首を振ったが、長谷川はあくまでもこのコースを要求した。この場合勝つのは先輩で知識も豊富な長谷川である。結局渡瀬は長谷川が発した再三の要求に対してついに首を縦に振らざるを得なくなった。


「ええい、もうどうにでもなれ!」


 思い切って投じられたストレートは今までで一番の球速を記録してストライク。さらに2球目もストレートで追い込んだ。開き直ったのが良かったのか、むしろピッチングの調子が上がってきている。


「ああっ、滝内先輩が追い込まれた!」

「心配するなロク! ここまでの流れからして次は決め球としてスライダーを投げてくる。滝内はそれを見極めればいいんだ」

「せやせや! 今が一番のチャンスやで!」


 しかし渡瀬が投じたのはふんわりとしたチェンジアップであった。完全にタイミングを外された滝内はフォームを大きく崩して空振りした。「渚は『自分たちが渚の弱点を突いている』と気付いた」と気付いた長谷川のリードがはまった。これでツーアウトとなってしまった。


「ぐう、すまんみんな。完全にやられた!」

「まあ気にするな滝内よ。まだこの回が終わったわけじゃない!」

「そうですよ! まだまだ油谷先輩がいます!」

「せやで! 油谷先輩! たのんまっせ!」


 しかし2アウトで満塁だと意外と点が入らない。例えば内野ゴロとなった場合はどこの塁に投げてもアウトとなる。外野に飛ばしてもフェアグラウンドに落ちない限り犠牲フライにはならない。油谷も渡瀬のコントロールにやられ、セカンドゴロ一塁ランナーフォースアウトとなり絶好のチャンスが潰えた。


「もう試合は半分を過ぎたか。スピッツ、そろそろ出番があるぞ」

「はい、分かっています監督。いつでも使ってください。準備はできています」


 村上が悪い訳ではない。しかし流れの問題もある。大海監督としても何かを変えないとこのままズルズル敗北まで行きそうな予感がしていた。とは言え監督は預言者ではない。その「何か」が何であるかは分からない。しかしただベルトコンベアのように運ばれる敗北の瞬間を座して待つ事だけはしたくなかった。


 6回表は村上が奮起して三者凡退で終了。6回裏はその村上が打席に立つ。その1球目、内角へのストレートを痛打した。打球は三遊間を鋭く抜けてレフト前まで達した。ここで大海監督が動いた。


「代走城崎!」


 ここまで好調だった村上に代えてチームトップのスピードスターである城崎を送り込んだのだ。この城崎、入団テストにおいて叩き出した50m5秒3(手動による測定)という数字は、俊足に定評のあるレギュラーの才や愛沢をはるかに上回るチーム歴代最高記録である。渚ベンチは否が応にも盛り上がる。


「リーリーリー」


 鈴虫の季節には少し早いが野球場においては年がら年中このような虫が鳴き続けているものだ。相手投手の渡瀬もチラチラと目線を一塁に向けている。その気持ちを煽るように大きなリードを取り、「さあさあ今にも走りますよ」というオーラを出しまくる城崎。そして第1球、いきなり走った。しかし結果的には無駄となった。緊張のあまりか、内角に入りすぎた渡瀬のストレートが森の右腕を襲ったからだ。


「デッドボール!」


「おい! 森よ大丈夫か!」

「森!」

「森先輩!」


 まるでサッカー選手のように激しく痛がっている森だが決して演技ではない。結局森は治療のためベンチに下がり、臨時代走として打順が森から一番遠い、打撃が完了したバッテリー以外の打者である油谷が送られた。そしてノーアウト一二塁。渚はまたもチャンスを作った。今度こそ生かさなければという張り詰めたムードがベンチ内に高まる。


「この回こそきっちり得点と行こうや!」

「行け服部! 城崎も走っていいんだぜ!」


 結果的に盗塁はし損なったものの完全にフォームを盗んでいた城崎である。デッドボールとならなくても二塁に進んでいただろう。渡瀬も長谷川もそれは分かっている。だから3連続で二塁に牽制を入れた。しかし城崎は余裕で帰塁する。そして1球目、城崎はやはり走ってきた。


「むう! ダブルスチールか!」


 長谷川は三塁に送球したが悠々セーフとなった。これまでは頭脳でカバーしてきたものの元々身体的スペックは平凡な長谷川である。陸上部でもやっていけるレベルの瞬足城崎とまともに戦ったところで勝てるはずもなかった。リードは1点しかない中でスクイズでもされると、城崎の足を考えると防ぐのは難しいだろう。服部は敬遠でノーアウト満塁となった。


「よーし頼むぞ山久保! 犠牲フライでもゲッツーでもいいからとにかく得点だ!」

「山久保先輩頑張ってください!」

「今こそ絶対に決める時だ! 凡退しちまった俺の汚名を晴らしてくれ!」


 渚の期待を一身に受けて山久保は打席に向かった。山久保としても何もヒットを打とうなどとは考えていない。とにかくバットに当てて、後は城崎の俊足に任せようと割と気軽に考えていた。そんな中、カウント1-1からのスライダーを打ち上げた。フラフラと上がった打球はショートとレフトの間の微妙な位置を漂う。ポテンと落ちるかに見えたがショートがダイビングキャッチでアウトとなった。ナイスキャッチで渚の好機は潰えたかに見える場面。しかし城崎にとっては十分すぎる飛距離だった。


「走れ城崎!」

「何! タッチアップだと!」


 キャッチはしたもののショートの体勢は崩れている。確かに隙は出来たと言っても普通のランナーでは突けない程度の隙だった。しかし大海監督はためらいなくゴーサインを出し、城崎もその通りにホームへ突っ込んで行った。城崎の足を限りなく信頼しているからだ。


「は、早く! バックホームだバックホーム!」


 焦って大声を上げる長谷川だが、ショートが体勢を立て直してホームへ返球する頃にはすでに城崎が目前まで迫っていた。城崎はブロックもかいくぐり、右手でホームベースをさっとなでた。判定はもちろんセーフ。城崎の驚異的なスピードを止める事は誰にも出来なかった。


「よっしゃあ! 追いついたあ!!」

「ナイス城崎いいいい!!」

「さすがの俊足や! ほんまスピード最高やでええ!」


 先輩も後輩もない、全員による熱い祝福が城崎に送られた。これで1対1の同点、しかもまだアウトは1つで一二塁と逆転のチャンスである。渚の勢いは最高潮だ。ここで回ってきたのは愛沢だったが四球でまたも満塁となった。


「よし! まだまだチャンスは続くぞ!」

「頼むぞ牧本! ここで一発ガツンとやればかっこいいぞ!」

「おう任せとけ城崎よ。へへ、最高のシチュエーションだぜ」


 牧本は小柄だが身体能力の塊のような男でジャンプ力は抜群、腕っ節も肩も強くて守備も安定しており、何より度胸があるのが強みである。彼の辞書に「緊張」という文字は存在しない。どんな場面においても完璧な動きが出来る、まさに「心臓に毛が生えている」という言い回しを体現した男である。


 そんな牧本は初球、外角へのストレートをいきなりフルスイングした。強靭なリストによって叩き付けられた打球は鋭く左中間を貫いた。三塁の油谷、二塁の服部が悠々とホームに生還、そして一塁の愛沢も持ち前の快足を飛ばして長躯ホームまで駆け抜けた。二塁ベース上で吠える牧本。渚がついに渡瀬と長谷川の牙城を破った瞬間であった。6回終了時点で4対1と、試合をひっくり返した。


「よーし、よくやったぞみんな! そして重要なのはこの点差を守る事だ。頼むぞスピッツ、そして六川」

「はい。任せてください」

「わ、わはrjはwゃ」

「落ち着けロク! 普通にやれば大丈夫だ!」

「あわわ、は、はいキャプテン!」


 前の攻撃でいくつかの交代があったので、守備にもそれを反映させる必要がある。まず、エース村上が代走を送られて降板となったのでエミリーがマウンドに立つ。そしてこれは悲報であるが、デッドボールを受けた森は必死の治療の甲斐なく交代を余儀なくされた。そこでレフトの滝内をファーストに回し、レフトには公式戦初出場となる六川が入った。


「あれ? あの代走は守備に使わないのか?」

「本当だ。あの俊足をその場の代走だけにしか使わないのはもったいないだろうに」


 俊足城崎をあっさり下げる一見奇妙な交代に観客席からはざわざわと疑問の声が上がった。大海監督としても城崎の足を本当はもっと長く使いたい。しかしこの城崎、打撃はボールに当たらない、守備はフライを捕球できないとてんで駄目。一方六川は最低限とは言え基本的プレーはできる。要するに、城崎は足が速いだけの一発屋でそれ以外は素人同然なのだ。逆に言うと打撃や守備のマイナスを考慮しても使いたいほどに城崎のスピードは魅力的なのだが。陸上部に入れとか言ってはいけない。


「交代で入った六川という選手、はっきり言ってデータはない。予選はもちろん、練習試合でも一切使われていないのだ」


 志摩青城ベンチでは今後の作戦が話し合われていた。長谷川を中心に円陣を組んでレクチャーを受けている。この場面での六川起用は渚にとってもサプライズであったのだから、当然相手にとってはそれ以上の謎となる。


「そんな! それじゃあどうすればいいんだよ」

「案ずる事はない。見ろ、あの姿を」


 芝生の上に立つ六川は遠目から見ても緊張を全身に纏っているのが分かった。硬直した表情、ロボットのようにガクガクとしたぎこちない動き、やたらと小さい身長。最後は直接関係ないはずだが、六川生来のまるで小動物のような可愛らしいシルエットゆえに、なおさら怯える姿が強調されて見えるのだ。


「何で出したかは知らないがあいつはどう見ても穴だ。実力のある選手があんなガチガチになるはずがない。だからとりあえずレフトを狙え」

「おう、わかった」


 そしてプレイボールがコールされた。まず打席に立ったのは右打者だった。それまで以上にオープンスタンスで構えており、明らかにレフトへ引っ張る気満々である。


「ろっくんを狙うつもりね。まあ妥当だわ。明らかに緊張しているからきっと打たせるとエラーするでしょうから。ふふ、でも狙い通りには行かせないわよ」


 相手の狙いを読んだエミリーは外角へ逃げるシュートボールを中心に投球を組み立てた。追い込んだ後もファールで粘る打者であったが、最後は大変化球を投げ込んで三振を奪った。次の打者は小さく変化するスライダーで注文通りのセカンドゴロ。そして4番の長谷川が打席に立つ。


「ああこの女ピッチャーか。俺知ってるんだぜインターネットの掲示板で見たけどインチキ投球やってるらしいって。まったくろくでもないぜ」


 相変わらずぶつぶつと独り言をつぶやく長谷川であるが、この言葉は聞き捨てならない。服部はサイン交換の際に小指と薬指を立てたサインを送った。「魔球についてばれている可能性あり」という意味である。ちなみにエミリーが不正投球の達人であると知っているのは服部、安田の両捕手と村上、ついでに監督だけである。


「へえ、長谷川君って随分耳年増なのね。まあいいわ、それならそれで手はいくらでもあるし」


 唇をなめた後で小さくうなずくと、腰に当てた左手の親指でベルトの内側をなでた後で背中に回してからボールを握った。そして第1球、いきなり疑惑の変化球を投じてきた。長谷川はギリギリでバットをこらえたが判定はストライク。この魔球は一度ストライクゾーンを通ってから一瞬にしてボールゾーンに消えていくのだ。だから見逃してもストライクとなる。


 2球目からは投球前にごちゃごちゃとした仕草をせずに球種も普通のスライダー中心。そしてカウント2-2からの5球目、ベルトの内側をなでて背中に回してから投じたのはやはりあの変化球だった。あまりにも大きな変化に対応できるはずもなく長谷川のバットは空を切った。


「あっ、あっあっあっ。ちょちょ、ちょちょっと、今の」


 ここで長谷川が興奮のあまりやや挙動不審にどもりながらもマウンドの方向に親指を向けつつ審判に抗議した。つまり「今の球は不正投球なんじゃないのか」というものである。試合は一時的に中断して、主審と長谷川はマウンドにいるエミリーの方へと近づいていった。


「えー、スピッツ君。今の投球に関して相手から不正投球をしているんじゃないかと声が出たので、今から少し調べさせてもらいます」

「ええ、それはどういうことです? 身に覚えはありませんが疑われるのも嫌ですし、どうぞ調べてください」


 エミリーは「そんな疑惑初めて聞きましたわ」とでも言わんばかりに肩をすくめる仕草をしたが、すぐにグラブを審判に差し出して両手を軽く上げた。「グラブをよく調べてみてください。何もないでしょう」という潔白のポーズだ。もちろん、怪しい物体は検出されなかった。しかしこれで引き下がる長谷川ではない。すかさず次の一手を繰り出した。


「そういえばあの凄い変化球を投げる時に変な仕草してましたよね。ほら、指を腰のところに当てたりとか」

「確かにそんな動作をしていたな。じゃあスピッツ君、調べさせてくれるかね」

「え、ええ! そ、そんな、それは……」


 それまでの自信たっぷりな表情が一転、突如取り乱したエミリー。これは「当たっている」かも知れない。元々審判団からは不正を疑われていたエミリーである。「証拠を発見してみせる」と勇んだ主審はエミリーの腰に手を当ててすりすりと触り始めた。次いで尻のポケットに手を当てた。ポケットの中には美代菜とのツーショット写真が入っていた。しかしワセリンや松ヤニと言った変化を補助するイリーガルな物体はついに発見されなかった。


「むむむ、証拠がない以上、不正投球はなかったと言うしかない」

「そ、そんな馬鹿な! 何か細工していないとあんな変化ありえない!」

「も、もう気が済みましたか! 散々私の体を貪っておきながら!」


 紅潮した顔のエミリーが怒りをあらわにした強い口調で叫んだ。そこではっと気付いた。たった今までうら若き乙女に対するとんでもなく破廉恥な行為を全国の老若男女に向けて公開生放送していたという事実を。かくしてこの主審は全国数千万の視聴者に「セクハラ審判」としてその顔と名前が刻まれる事となった。なお名前に関しては武士の情けとしてここでは掲載しない事とする。彼は自分の責務に忠実だったのだ。それは、いけない事では決してないはずなのだ。


 さて、判定は覆らずにチェンジとなった。エミリーは走ってベンチに戻ると、ベンチのさらに奥へと消えていった。大笑いするためである。ベルトの内側も背中に左手を回したのもすべてフェイク、顔を紅潮させたのも演技。これに頭脳派で相手の小さな仕草も見逃さない長谷川は体よく引っかかってくれた。これを笑わずして何を笑おうかというのがエミリーの偽らざる心境だった。


 ちなみに渚の攻撃は5番の油谷から始まって6番六川7番エミリーと続く。それまでに笑いの発作を鎮める事こそ今日の試合でエミリーが一番苦戦した部分であった。油谷は多少粘ったもののショートゴロ、初打席となる六川はフルスイングも玉砕の三振となり、ランナーなしでエミリーに打席が回ってきた。ギリギリで表情を整えるのには成功したが打撃を出来る心境ではなかった。力感しかないガチガチなフルスイング三連発であっさり三振に倒れたが、もはやそんな事はどうでも良かった。


 8回以降、疑った事へのおわびの気持ちなのかは知らないが心なしかストライクゾーンが広がった。変化球をコーナーに投げ分けるエミリーにとっては渡りに船。サクサクと抑えていった。そして9回2アウトランナーなし。7番打者は渡瀬だった。カウント2-2からのスライダーを引っ掛けた打球は力なくレフトへ飛んだ。普通なら何の問題もない当たり。しかしこんな時に限ってレフトを守るのは普通でない六川である。


「ろっくん! 落ち着いて! 頼むから落ち着いて!」


 焦った表情で一心不乱に叫ぶエミリーだが、六川の耳には届いていなかった。打球の落下点に向かう際にも前に出たり後ろに下がったりとてんでバラバラな動き、いよいよ打球が落ちてくるという瞬間も明らかに目は閉じられている。しかし何という幸運、六川はボールをキャッチできていた。グラブでボールを捕ったと言うよりボールがグラブに侵入したと言ったほうが適切ではあるが、とにかくレフトフライを六川が捕球した事でゲームセットが宣告された。


「ど、どうにか、抑えられたわね」


 緊張が解けた反動か、まるでサヨナラヒットでも放って試合を決めたかのようにぴょんぴょんとはしゃぎながら向かってくる六川を横目に、エミリーは本物の冷や汗を拭うと集合の列に加わった。

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