表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/50

第9章:修業の始まり

久しぶりの投稿です!今回の章では、ウゼンがこの異世界の情報を学び始め、ついに訓練を受ける決意をします。新たな出会いや「ランク制度」も登場し、少しずつ世界のスケールが見えてくる内容になっています。どうぞお楽しみください!

黄色く輝く石が入ったランタンを手に取り、地域の地図と本を広げる。地図には約15ヶ国が描かれており、この地域は〈ユークレイ〉と呼ばれている。リンドン王国はごく小さく、ラザロス帝国と国境を接している。


「帝国の領土はリンドンの20倍以上か…皇帝は何が目的だったんだ?」


答えを推測するのは無理そうだ。代わりに、手にした『ジョーンズの魔物図鑑』という日記風の本をめくる。


「冒険者が書いたモンスター図鑑か。面白そうだが…[エイドン]があれば実際に遭遇した時に詳細がわかるだけだ」


ふと、末尾の「危険度ランク表」が目に入る。


---


**[魔物強度階級表]**

ランク1 ─ 魔獣級

ランク2 ─ 上級種

ランク3 ─ 化身級

ランク4 ─ 古種

ランク5 ─ 超越者

ランク6 ─ 不死級

ランク7 ─ 幽界種

ランク8 ─ 秘法級

ランク9 ─ 原初種

ランク10 ─ 創造兵器

ランク11 ─ 天変級

ランク12 ─ 小神級


---


「こいつは恐ろしいな…記録上最強はランク6の〈オプライトドン〉か。都市一つを一日で壊滅させたとか」


「俺の現在の実力だと…化身級と戦えるか?実際に会わないとわからんが…」


思考が扉のノックで中断される。開けっ放しのドアの前に、今朝会った少女が立っていた。


**(ユゼン)**

「やあ、入っていいよ。名前、教えてくれたっけ?」


**(クロエ)**

「女性の名前を忘れるなんて失礼ね。クロエよ。リーズさんが食事を届けるように言ってたわ」


無愛想に食事を渡され、ドアを閉められる。スープはジャガイモとニンジンだけの質素なものだ。


「うーん…味はまあまあか。肉さえあれば…いや、元の世界の料理には及ばないな」


食事後、鍵をかけてベッドに倒れ込む。


「異世界初日にして…随分充実した一日だった…」


すぐに深い眠りに落ちた。


---

**翌朝**


エネルギーに満ちて目覚める。新しい服(戦利品の黒シャツにブーツ)に着替え、剣を腰に下げる。


「[インファイター]があれば、剣術もすぐ覚えられるはず…」


街へ出て、老婆にリーズの居場所を聞く。


**(老婆)**

「まっすぐ進めば中央広場よ。若者たちの訓練場になってる」


広場では大勢が木刀や真剣で練習していた。リーズを見つけ、剣の指導を依頼する。


**(リーズ)**

「ならアイアン様を紹介しよう。彼なら教えられる」


---

**訓練場の奥**


木製の演台に立つ男──鋭い眼光、革鎧姿の精悍な戦士がいた。


**(リーズ)**

「我々の指導者、アイアン様です。虐殺を生き延びた唯一の騎士」


**(アイアン)**

「よそ者は関わるな…が、才能は認めよう。短期集中で教える」


冷や汗が頬を伝う。


(こいつ…強い!だがこの特訓で俺はもっと強くなる──!)


**(ユゼン)**

「よろしくお願いします!」

ここまで読んでくださってありがとうございます!

この章では、「イウクレイ地方」の広さやモンスターの強さを示すランクなど、異世界の情報を少しずつ明らかにしました。そして、ウゼンがようやく訓練を受けるチャンスを得ます。次回はいよいよ本格的な修行が始まります。今後の展開もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ