表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/50

第7話: 願い

新たな仲間たちとの出会い。それぞれの思いが交差する回です。

森の中を静かに歩きながら、あの兵士たちと再会しないよう大きく迂回する。リンドンの生存者を探し、彼らと話をつけて道案内してもらうつもりだ。歩きながら、新しく獲得したスキルを確認する。




**名前**: カイド・ユゼン


**種族**: 人間


**レベル**: 5


**スキル**: [テナシ]、[インファイター]、[エイドン]、[加速拳]、[痛覚軽減 Lv1]、[危機感知 Lv1]


**魔法**: ―


**装備**: 溶けた鋼鉄のナックル


**称号**: 異世界の侵略者、邪神の玩具、生存者




「新しいスキルが2つと称号が1つか。レベルも上がってる...なぜだ?通常のRPGなら敵を倒さないとレベルアップしないはずなのに」




[レベルシステム]: 個人の強さを示す指標。戦闘経験を積み成長することで上昇。スキルの数と強さも影響する。




[エイドン]からこの奇妙なシステムについて詳細な説明を受ける。




「へえ...こんなこともわかるのか。まあ、この変な称号も見てみるか...いてっ!痛い!」




考え事に夢中になっていたせいで、木の根につまずき小さな崖から転落する。




「クソ...もっと周りに気を配らないと。鼻血が出てる...顔から地面にぶつかったせいだ」




イライラしながら立ち上がり、焼け焦げた服の埃を払う。今度は注意深く森を進む。




[痛覚軽減 Lv1]: 痛みを大幅に軽減。最大レベルまで上げるとより強力なバージョンに進化。




「名前通りだな。スキルが進化するのはいい情報だ」




[危機感知 Lv1]: 危険を察知する能力向上。高速な攻撃や隠れた脅威にも反応。最大レベルで進化可能。




「これは強力だ。不意打ち無効化だ。元々危険察知能力は高かったが、これで完璧だ」




「不思議だな...この2つのスキルはレベルアップできるが、他の3つはできない。あの化物の"プレゼント"か?すでに最強版なのか、それとも進化しないタイプのスキルなのか」




「レベルが上がったのはスキルを獲得したからか?いや...戦闘経験や成長も関係すると説明があった。バトラーと互角に戦えた頃はレベル3だった。彼もレベル3か。今の俺は彼より強いということだ」




[インファイター]: 格闘技術の習得速度向上。敵の技を観察し短期間で習得可能。




「これも相当強力だ。[テナシ]、[エイドン]、[インファイター]...どれもチート級のスキルばかりだ。あいつを簡単に倒せたのも納得だ」




「[加速拳]の効果はわかっているのでスキップ...ん?『溶けた鋼鉄のナックル』?」




手を見ると、爆発の熱でナックルが溶けていた。




「あの爆発なら仕方ない。気に入ってたのに...まあ、記念に取っておこう」




ポケットにしまい、再びステータスを確認する。




「魔法はまだ使えないが、いつか習得できるだろう。男の夢だ...指先から『原子破滅光線』を放ち、敵軍を薙ぎ払うんだ!早く魔法を覚えたい!」




「落ち着け、ユゼン。残りは称号だ。どう見ても俺をからかってるような名前ばかりだ」




[異世界の侵略者]: 異世界の言語理解。スキル獲得率と成長速度が上昇。




「またしても破格の能力...笑うしかないな」




[邪神の玩具]: 世界システムへのアクセス権。身体能力向上、魔法・スキル使用可能、運気上昇。




「これでステータスが見えるようになったのか。だが...この名前は許せん。いつか必ずあの化物を殺す」




[生存者]: 発動中に受けるダメージ軽減、逃走速度上昇。




「これはキウィから逃げた時に獲得したか。『発動』ってどういう...?」




[称号システム]: 特定行動の反復や条件達成で獲得。ユニークな効果を発揮。常時発動型を除き、同時に3つまで選択可能。




「なるほど。今は発動できる称号が1つだけだから、これでいいだろう。とにかく、異常なほど強くなった...チート並みだ。それでもあの女騎士には勝てないと思うが」




思考にふけっていると、[危機感知]が反応する。すぐに身を伏せ、茂みに潜む。




遠くにキウィとバトラーが仲間と合流する姿が見える。




「まずい...ここは撤退だ。あの女は感覚が鋭い。見つかったら終わりだ」




慎重にその場を離れ、何とか逃げ切る。危ういところだった。




さらに進むと、探していた生存者たちを発見する。ボロボロの服に血まみれの数人だ。




「さて...どう近づくか?『こんにちは、王国まで連れて行ってくれませんか?』なんて軽く言える雰囲気じゃない。警戒されて攻撃されるかもしれない」




策を練っていると、またもや足を取られ斜面を転がり落ちる。生存者たちは警戒し、恐怖の眼差しでこちらを見る。




「しまった...」と思いながら立ち上がると、彼らは武器を下ろし緊張を解いた。




**(生存者)**「おお!仲間か?ひどく傷ついているようだ...大丈夫か?」




「こいつら...意外と良い奴らだな」




**(ユゼン)**「あ、いえ...この血は古いんです」




すると、小さな少女が弓を持って口を開く。




**(少女)**「あ!あなたのこと覚えてる!森であの騎士に追われてた人!」




**(ユゼン)**「そ、そうです...助けられずすみませんでした。ただの通行人で、あの光景を見かけて...本当に申し訳ない」




**(リーズ)**「気にすることはない。あなたには関係ない戦いだ。あの神殿騎士から逃げられただけでも幸運だ。私はリーズ。君の名前は?」




**(ユゼン)**「ユゼンです。もしよければ、一緒に行動させてもらえませんか?荷物運びくらいならできます!」




**(リーズ)**「ふふ、もちろんです。首都まではそう遠くありません。日暮れ前に着けるでしょう」




**(ユゼン)**「ありがとうございます!」




「本当に良い人たちだ...ここまで純粋で大丈夫かと心配になるくらいだ」




こうして私はリンドン首都を目指す一行に加わったのだった。

個性豊かなキャラたちが少しずつ集まってきましたね。今後の旅が楽しみです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ