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デート!? 2

・・・最悪だ。


まじ、最悪だ。


なんで、なんで俺がコイツと!!!


俺は心の中で、不満をつらつらと並べながら、その不満をつくった張本人を真っ赤な顔をさせながらも、にらみつける。


田中雅人。 寮の部屋の同室者。 初めて会ったのが昨日。 


そして・・・。


たぶん、俺の初恋の人・・・。


っなわけがなく、逆だ逆! いきなり、俺に告って来たやつだ! 初恋かどうかは知らんが。


「ゆうさん? どうしたんです?」


俺がじっと見ているのに気づいて、雅人が不思議そうな顔をして声をかけてきた。


こいつ、顔、青少年って感じでかわいい・・・、ワケがなく、いかにもスポーツ系って感じだよな!


・・・俺、なに一人で言い訳してるんだ。 


つか、どうしたんですか? じゃねーよ。


そう思いながらも俺は「いや、なんでもない。」と返事を返す。


もういい。こいつはこういうやつだから、俺が気をつけて防げばいい。


俺が雅人に返事を返すと、何か悩みがあったらいってくださいね、といって、雅人はうれしそーな顔をする。


「ゆうさん。 それで、今日、僕、遊園地にいきたいです。 ゆうさんは?」


・・・遊園地。 おい、雅人。 お前は一体何歳なんだよ。


「15ですよ。」


「ふーん。 って、あれ? 俺、お前に年齢聞いたっけ?」


俺が少し首をかしげると、雅人はにこっとした。


「しゃべったつもりはなかったんでしょうが、考えてること、ダダ漏れでしたよ?」


「うそっ。」


俺は、驚いて思わず口走る。


・・・俺もぼけてしまったのだろうか。


そう思いながらも、俺がさっきの雅人に向けられた笑顔に密かに「かわいい」と思ったのは内緒である。


「それより、ゆうさん。 ゆうさん、行きたいところないなら、遊園地で決定ですね。」


「ちょ、遊園地は・・・。」


「ゆうさん、はやく支度して下さい。 行きますよ。」


俺の待ったをあっさり無視して、雅人は俺の腕を引きずる。


あぁー!!! くそっ。 何で、俺が休日にコイツに付き合わなきゃいけねーんだ!!!


俺は、思いっきり仏頂面をする。


「雅人、服、着替えねーのかよ。」


仏頂面をしながらも、俺は、腹をくくる。


今日一日は疲れそうだ。


俺は心の中で呟きながら天井を仰ぐ。


なんで俺、あの時うなづいちまったんだ?




俺はそん時寝ぼけてたんだと思う。


じゃなきゃ俺が、男とのデ、・・・デートなんか、どうしようが絶対お断りだ!!!


だけど、うなずいてしまったのだ。


なぜだか分からないが。


「別にいいよ。」


俺がそう、小さな声で呟くのを、雅人は聞き逃さなかった。


「決まりですね。」


雅人が微笑む。


俺は、思わず見とれてしまった。


・・・いや、だって、こいつ、むっちゃ顔が良いんだぜ!!?


俺が、雅人に見とれていると、いきなり目の前が暗くなる。


「ん?」


俺が、とぼけた声を出すと、いきなり俺の唇にやわらかいものが重なる。


「・・・!!?」


俺は、雅人にキスされていると気づいて、慌てて雅人を押し放そうとするが、俺と雅人の体格では、圧倒的に雅人のがいい体つきをしているため、俺の力では到底かなわない。


このくそ雅人!!! くそー、なんで俺はこうも体が小さいんだよ!!!


俺は、悪態をつきながら離れていく雅人の顔をにらみつける。


触れ合うだけの軽いキスだとはいえ、キスはキスだ。


俺のセカンドキスまで奪いやがった。


俺は、そう思いながらも、自分の顔がどんどん赤くなっていくのを感じた。


そして、冒頭に戻る、だ。




俺が、頭の中で回想しているうちに、いつの間にやら、雅人は服を着替えてきた。


ジーパンをはいていて、青のチェックのワイシャツに白の袖なしのセーターを着ている。


やべ、雅人、カッケー。


本日二度目。


俺はまたまた雅人に見とれてしまった。


「ゆうさん? 僕に見とれてるんですか?」


「ちっ、ちげーよ!!!」


俺は、雅人の台詞に赤面しながら、雅人の顔をにらみあげる。


すると、雅人はクスクスと笑った。


「ゆうさん。 あんまり僕をいじめないでください。 その顔、可愛すぎます。 押し倒してしまいそうです。」


「なっ・・・。」


俺は、肩を震わせながら赤面する。


「あれ、ゆうさん、まだ着替えていませんね。」


雅人はそういうと、しばらく考え込む顔をする。


俺は、何で、雅人の誘いに頷いてしまったのだろうかという、いまさらな後悔をしながらも、約束は守る主義なので仕方なく、服を着替えに俺の小部屋へと戻る。


そんな俺の後ろを雅人がついてくる。


「・・・雅人、俺、今から着替えるから俺の部屋から出てくんね?」


俺が雅人を見上げていうと、雅人は「はい。」と答える。


「ですから、僕がゆうさんに着替えさせたいな、と思って。」


「・・・。」


俺はしばらく意味が分からなくてぼーぜんとする。


「って、ふざけるな!!!」


俺が、雅人の言葉の意味を理解して怒鳴りつけてやると、雅人は少し迷ってから、分かりました、という。


あれ? 雅人が素直だ。 なんで?


俺が驚いた顔で雅人を見ていると、雅人がにっこりと笑う。


「着替え、手伝ってしまうと、そのまま欲情して、ゆうさんを無理やり押し倒してしまいそうで・・・。」


俺は、あまりにも恥ずかしい言葉を雅人に言われて、顔をこれでもか、というぐらいに真っ赤にしてから雅人を部屋から追い出して、勢いよくドアを閉めてガチャッ、と鍵を閉める。


あのくそ雅人!!! 何ほざいてやがんだよ!!!


俺は雅人に対して、悪態をつきながら、雅人の誘いにのった自分を呪っていた。








こんにちわ!

でもってすみません!!!

3~5日ペース更新と、心に誓ったばかりなのに、あっさり破ってしまいました (汗

せめて一週間一回更新を・・・。

(多分かなわない夢だけど)


デート!?から、今回まで他の方の小説を読み漁っていたら大変なことになりました。

この小説のペースがつかめなくなってしまったのです(汗×3

ちゃんとこまめに書いていかないとな・・・。

軽くショックを受けましたね(笑

自業自得なんですけど、ま、仕方ない!!!

次頑張るぞ、次!!!

こんなだめだめなヤツですが、これからも、よかったらお付き合いお願いします。

 

よかったら、感想など、よろしくお願いします。

では。

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