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新キャラ登場!?

あーあ。 せっかくいいとこだったのに、ゆうさんに逃げられてしまった。


ていうか、自分に余裕がない。 


ゆうさんを目の前にすると、余裕がなくなる。


自分のものにしたいって思ってしまうし、このままかっさらってしまいたくなる。


僕、やばいかな?


一目ぼれの上に、初恋なんだよね。そういえば。


さっき、ゆうさんには、キスしたけど、僕もファーストキスなんだよな。


はぁ、と、僕はため息をついた。


電話でなきゃ。


さっきから、うるさく鳴り響く受話器に手をかける。


「もしもし。」


「おっ、雅人?」


聞こえたのは、幼馴染の声。


・・・なんで電話かけてきたんだ。 部屋についてる電話だったから先生かと思ってしまったじゃないか。 携帯に電話すればよいものを・・・。


しょう、なにかようですか?」


「あぁ、あのさ、今からそっちの部屋いっていいか?」


僕は、その言葉に眉をひそめる。


入学早々何の用があるんだ。


「なんでですか?」


「いや、雅人のルームメイトだよ。 だってさ、ここって中学からこの学校に持ち上がってくるヤツばっかじゃん? 高校で入ってくるやつって珍しいからさ。 しかも、むちゃくちゃ女の子っぽいしさ、すっげー話してみたい。」


・・・この人は。


「いま、自分の小部屋に入ってしまったから、多分話せませんよ?」


「だいじょーぶ!! 無理やりドアをこじ開けりゃーいいからさ。」


僕は宵の言葉に、思わずため息をついた。


「よくないですよ、絶対に。」


僕の言葉に耳を傾ける気はないのか、宵は「今からいくから待ってろ。」とだけ言い残して電話を切る。


僕はどうすればいいのだろうか。 ゆうさん、きっと怒ってるよな。 でも、まんざらでもないような気がしたなー。 ま、とりあえず呼びにいかなきゃ。 ・・・じゃないと、宵がうるさいからな。






-トントンッ。

ドアがノックされて、俺は立ち上がった。

雅人だ。 ・・・あんなことされて、どんな顔してあえばいいんだよ。 寝たふりでもしてよ。


「ゆうさん。 もちろんおきてますよね?」


!? 俺の考えてたこと分かった!? いや、いや、そんなわけあるか! 偶然だ偶然。 落ち着け、俺。


「ゆうさん。 おきてるんですから、返事しましょうね?」


・・・雅人には超能力でもあるのだろうか。 


あいつ、人間じゃねえだろ!?


「ゆうさーん。 僕の友達が、ゆうさん見たいって言ってるんですよ。 出てきてくださいよ。」


俺は珍獣かなんかかよ!!? こうなったら、何が何でも、こっからでねえ!!!


そう俺が思っていると、外から雅人のため息が聞こえる。


「気が向いたら、出てきてくださいね。」


・・・こいつは猫か? 自由気まますぎねえか? いきなり人にキスしたと思えば、そんなこと忘れたかのように友達が会いたいからって、呼びに来て、俺が返事しないからってすぐあきらめる。


猫だ猫! この自由気ままさはぜってー猫だ!


俺は、ベッドにドカッと座り込んで、ため息をつく。


こっちが一目ぼれで向こうも一目ぼれか・・・。


これって、ある種の運命って感じするな。


あ、いや、ちがう!!! 俺は、あいつに惚れていない!!! えっと、なんていうんだ、えー、あー。


俺はひとしきり一人でうなると、いきなり黙り込む。


俺、何、一人で言い訳してんだろ。


・・・俺、悲しいヤツじゃん?


うわ、なんか自己嫌悪って言うか、マジで悲しくなってきた。


-ピンポーン。


あ、誰か来た。 でな・・・くていいんだ。 そうだ。 雅人がいるじゃん。


俺は一安心すると、ベッドに横たわる。


そして、そのまま意識を手放した。






「まっさとー! 来たぞ!!!」


妙にハイテンションだな、この人は。


そう思いながら扉を開ける僕。


「宵、お目当ての人はもう、部屋で寝ちゃいましたよ。」


僕の言葉に、なぜか宵は眉をよせる。


「なんで寝たって分かるんだ? 別々だろ? 寝室は。」


あぁ、そういうことか。


「声かけても返事来ませんし、しばらくしたら寝息も聞こえたので。」


「ふーん。」


宵が、なーんだ、という顔をするが、それも一瞬のこと。 すぐに明るい顔を見せる。


「でも、俺が起こせばいいだけだから、だいじょーぶ!」


「・・・。 宵、無理やり人を起こすのはよくないと思います。」


僕が宵の言葉に反対すると、宵はいーのいーの、と笑顔で返す。


僕は、ため息をついて宵を説得するのをあきらめた。


この人は、昔からこうなんだよな。


「じゃ、おっじゃまっしまーーーす!!!」


宵は、僕のあけたドアの隙間から、勢いよく入ってくる。


そして、靴を脱ぎ捨て、スリッパに履き替えると、宵はドアの閉まった小部屋のほうに、一目散に走っていく。


僕は、その後をおって、ゆっくりと歩いていくと、宵に話しかけんなよ、と注意される。


そして、宵は、ドアの鍵穴に、クリップをまっすぐ伸ばしたものを突き刺し、いじり始める。


きた、宵の得意技。 鍵をあけるのうまいんだよね、なぜか。


僕があきれ半分で見守ること、数分。


ガチャッ、という音がして、ドアが開いた。






サブタイトル、いかにも無理やりって感じになってしまいました (汗


今回は、ようやく三人目の登場人物登場なのですが・・・。

なんか、人の部屋のかぎ開けちゃうって、犯罪ですよね?

どんな特技してるんだ!? って感じです。(自分が作ったキャラの癖になんて無責任な・・・)

まだまだ、至らないところがたくさんですけども、生暖かい目で見守ってやってくれるとうれしいです。


また、感想などを書いていただけるとうれしいです。

気が向いたら、ぜひ書いてやってください! 

また、続きもよかったら読んでやってください!


では。

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