告白!?
俺は、男に惚れてしまったのだろうか?
・・・いいや。 絶対違う!! 断じて違うからな!
俺は、田中の顔を直視できずに、少し視線をずらしていると、田中がさっきの俺の問いの答えを返してくる。
「僕は、ホモじゃありませんよ? あと、ゆうさん。 顔真っ赤です。 大丈夫ですか?」
田中は、俺の顔をのぞいてくる。
・・・顔赤くてすんませんね!! 俺は照れやすいんですよ! 気にすんじゃねえよ!!
とはいえず、俺はだまったまま机に突っ伏す。
やべぇ、すげー心臓がどきどき鳴る。 俺、やっぱホモなのかな? ・・・じゃなくて!!!
俺は、自分の頭の中が乙女モードになりかけて、慌てて頭をブンブンと振る。
「あれ、ゆうさん? どうしましたか?」
田中が心配そうな声で聞いてくる。
「あぁ、いや、いまちょっと気分が悪いんだ。 気にすんな。」
俺は、周りにも人がいるのに注意して、こごえでボソボソと呟く。
そして、チラッと田中を見る。
きれいな顔してるよな。 男前って言うか、なんていうか。 俺とは正反対だ。 それに、身長も高いし・・・。 むかつく!!! なんで、俺はこんな顔なんだよ!!! しかも身長は低いし。
今までどれだけ苦労してきたことか!!!
俺がそう思って、一人、勝手にいらいらしていると、田中が俺に声をかけてきた。
「気分悪いって・・・。 大丈夫ですか? 保健室に行ったほうがいいのでは?」
俺は、田中の言葉に首を振った。
つか、そもそもはお前のせいで俺はこんなに顔が赤くなってんだよ!!!
俺は、そう叫びかけるのを必死にこらえる。
・・・おちつけ、俺。 俺はもっと完璧な人間を目指してるのに、そんな馬鹿みたいなことを言ってはいけない。
そうおもって、俺が深呼吸していると先生がようやく帰ってくる。
「すまない。 プリントをとりにいっていた。」
そう言って、先生はプリントを配る。
部活紹介のプリントだ。
俺、何部にしようかなー。
そう思いながら、部活紹介を見るのだが、いまいちピーンと来るものがない。
後で考えよう。
そう思っていると、田中が声をかけてくる。
「ゆうさん、何部にします?」
ゆうさんと言う呼び名は、決定事項らしい。
「そういうお前は何部にするんだよ。」
「僕ですかー? 僕は、水泳ですね。」
「水泳か・・・。」
「どうです? ゆうさんも一緒に?」
「あ、わり。 俺、水泳は止めとく。」
俺が田中にそう断ると、田中は少しさびしそうな顔をしてきた。
・・・だから、そんな顔すんな! 可愛いって思っちゃうじゃんかよ!!
俺は、必死に理性を総動員させ、平然と振舞う。
そんなこんなで、教室にいる間、俺はどきどきしっぱなしだった。
そしてHRが終わると、寮に案内された。
俺の学校の寮、どうなってんですか?
すごい贅沢だった。てか、鍵が指紋であけられるってナンですか!!?
どんだけお金使ってんですか!!?
と俺は思っていたのに、周りの奴らはへーゼンとした顔で各自の部屋に入る。
やっぱり、俺はとんでもないところに来てしまったらしい。 そう思いながら、俺部屋に入ると、中には先客がいた。
そうだ、すっかり忘れていた。 二人一部屋だった。
俺の相手は、どんな奴だ? と思って、相手の顔を見てみると・・・。
「田中!?」
「あ、ゆうさん。 同じ部屋だったんですか。 僕、うれしいです。」
俺と同じ部屋の奴は、教室で隣の席の田中雅人だった。
・・・どうしよう。
俺はちょっと焦る。
なぜなら、田中が嬉しそーな顔で俺を見るから。
・・・かわいい。 じゃなくて!!!
俺は自分を叱咤する。
何考えてんだ! 俺!!!
そうこうするうちに、自分でも分かるほど顔が赤くなる。
すると、いきなり田中が俺を両腕に抱きこむ。
「!? 田中!! 何すんだ!」
俺は、驚いて田中を押し返すが、ちっさい俺が長身の田中にかなうわけもなく、ぎゅう、とさらに強く抱きかかえられる。
「ゆうさん。 可愛いです。 もしかして、僕に惚れましたか?」
「っっなわけねーだろ!!! つか、はなせこのヤロッ!!!」
俺は、顔をますます赤くして、田中の言葉に反論した。
「ゆうさん。」
耳元でささやかれて、俺はビクッとする。
「僕と付き合ってくれませんか?」
うわー! 何も考えずに適当に書いていたら、どんどんおかしくなっちゃいました!!
作者なのに展開が全くつかめません。
ていうか、今の時点で、すでに両思い状態ですか。
てか、田中はホモじゃないって、自分で言ってなかったっけ?
すみません。 ぐちゃぐちゃになりました。
次回こそはちゃんと書こうと思います! では。