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転生して貴族になった僕は、どうやら最強チートを手に入れて人生イージーモードみたいです  作者: リオン
第二部 エルフ王国攻防編

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アンジェラ&シェナ VS アスモデウス (アンジェラSide)

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「あなたたち二人であたしの相手をするの? ちょっと舐めすぎじゃないかしら」


「そんなことはないわ。あなたみたいな悪魔は私たち二人で充分よ」


「大きくでたわね。アンジェラ・カリオペ先生? いや、ここはアンジェラ元第三王女と言ったほうがいいかしら」


隠していたつもりはないけど、私はこのエルフ王国の元第三王女だった。

人間のノーマンとの間に生まれたノエルを巡って国王であるお父様と揉め、この国から追放された身。

娘のノエルは弟のフリーゲルに取り上げられ、会うことすら叶わない状況だった。

だが──エルフ王国が窮地だということを報せに来たノエルと再会した時は、どう接していいか分からなかった。

正直──今でもどう接したらいいか分からない。

だって、生まれてすぐにノエルを失って私の立場も失った。

でも、ここは私の故郷だってことは変わりはないし、守らなきゃいけない責任もある。


「さて──どっちが先に戦うのかしら。あたし、戦うなんて野蛮なことしたくないのだけれど。そうね、先にエルフのあなたから来ると良いわ。シェナちゃんはたっぷり可愛がりたいもの」


「こんな気持ち悪い奴に目を付けられるなんて、シェナもヤキが回ったわ。アンジェラ様、先は譲ってあげるわ」


「こういう場合は一緒に戦うってのが定番じゃなくて? 」


「ならそう言えばいいじゃない。シェナと一緒に戦いたいって。アンジェラ様ってそういう所素直じゃない」


「あなたって本当に減らず口ね」


「それはお互い様。では──シェナから参ります」


シェナを保護してから何百年経ったのだろうか。

今ではすっかり私の右腕的存在だけど、こうも口論が絶えないのは腐れ縁だからこその距離感なのかもしれないわ。

こう見えて遠慮なくしっかり言ってくれる性格だから、意見を求めた時に的確な事を言ってくれる……時もあるのよね。

猫人族だから気まぐれな部分もあるけど。


「結局二人で向かってくるのね。いいわ──それなら、二人分たっぷり楽しませなさい?」


まず──動いたのはシェナからだった。

シェナのユニークスキル、シャドウを使うと一気に懐に詰め寄った。

シェナの攻撃は基本的に打撃になる。

ノーマンと同様、アケチ桔梗流格闘術の使い手で、武術にうるさいノーマンが認める程の逸材。


「アケチ桔梗流格闘術──」


「あなたもその気味悪い格闘術使うのね」


「絶拳──ッ」


絶拳を放つシェナだったが、アスモデウスは霧散して消えた。

シェナから聞いてはいたけど、これは厄介な相手ね。

おそらく──アスモデウスのユニークスキルなのかもしれないけど、神聖魔法が相手ならどうかしら。


「オールケージッ!!」


私は霧散したアスモデウスの半径20メートル以内にオールケージを発動した。

これならいくら霧散状態だとしても、一度ケージの中に入れられたら出れないはずよ。

だが──オールケージは音もなく崩れた。

アスモデウスはオールパージを使ったのだ。


「残念──あたしも神聖魔法を使えるから、あなた達の魔法を解除するなんて当然の話よ。でも──こんな密度の高いオールケージを発動できるなんて、相当鍛錬を詰んだのね。そこは褒めてあげるわ」


実体化したアスモデウスは、闇魔法で練ったバラのツタを繰り出してきた。

直線的に襲ってくるがそれを避ける。

だが、ツタは私が逃げた方向に向きを変え、再度襲ってきた。

それを何度も避ける。


「なによッ! 簡単に捕まってくれてもいいじゃない。これだからエルフって面白くないのよ」


「そんなんで本気で私を捕まえられるとでも?」


「面白いじゃない。なら意地でも捕まえてあげる」


「──相手はアンジェラ様だけじゃない。アケチ桔梗流格闘術……」


「──────ッ!!」


アスモデウスが私に気を取られている内に、シェナは背後に回っていた。

この至近距離でアケチ桔梗流を受ければ、いくらアスモデウスでも霧散化は間に合わない。

しかも──神聖魔法が使えるシェナは、自身の絶拳に神聖魔法を練り込んで撃ってくる。

これは大きなダメージを与えられるわ。


「絶拳──ッ!!」


アスモデウスの顎に絶拳がクリーンヒットした。

至近距離で顎を撃ち抜かれたアスモデウスは、そのまま地面に倒れ込んだ。


「傲慢な性格に後悔するのね。もしかして──あなた悪魔の中でも大したことない部類かしら」


だが──アスモデウスは笑っていた。

神聖魔法を練り込んだ絶拳を至近距離で食らったのに、余裕の表情すら感じた。


「なに笑ってんよ──」


「──いいじゃない、いいじゃないッ!! ねえシェナ、あなたのこともっと気に入ったわ。あたしの全力を持ってあなたを快楽のドン底に突き落としてあげるッ!!」


「趣味悪す────ッ!!」


シェナは咄嗟に間合いを取るが、アスモデウスは大量のバラのツタを出し、シェナを拘束しようとした。

その拘束は私にも飛び火し、足をすくわれてしまう。


「アンジェラ様──ッ」


「私のことはいいですッ!! シェナは次の攻撃を考えなさいッ!!」


「それはさせないわ。目を開け、口を聞け、耳を閉じろ。ことわりは世界を歪める──」


闇魔法の詠唱──

これではシェナが危ない──


「エンドレスワールド──」


シェナが避けていると思っていたツタは、いつの間にか外部から干渉できないように円形の壁が出来上がっていた。

しかも──このエンドレスワールド。

地面から闇魔法の魔法陣が顕現し、魔獣が何体も出てくるじゃない。

その数──数えるのも気の遠くなる作業ですわ。

私はやっとの思いでツタを切るが、あっという間に魔獣に囲まれてしまった。


「あたしのお気に入りのペットたちの中でも、飛びっきり飢えてる子たちを呼び出したわ。さぁ──踊りなさいッ!! そしてあなたたちはエサになりたくなかったら戦いなさい」


とてもじゃないけど、この数を二人で相手するのは骨が折れるわ。

かと言って援軍に来られる人たちは居ない。

被害を最小限に抑えるため、私たちも首都の城壁から少し遠いとこに移動したのよね。

だから──私たちが今こういう状況になっているって知っている人は居ないわ。


「シェナ、ここはオールハイネスを使って魔獣を殲滅するしかないわ」


「でしょうね。この数を二人で倒して、尚且つアスモデウスもやるなんて、あの時以来よ」


「懐かしいわね。あの時は本当に苦労したわ」


そうね──あの時は二人で50万を超える魔族を相手したっけ。

あの時も骨が折れる思いをしたわ。

まあその話は置いといて、私たちはオールハイネスの詠唱に入った。


「「親愛なる光の神よ、我が言の葉の願いを聞き光の加護を。そして──我が言の葉の願いを叶え給い、悪しき者から尊き者を救う力となれ、オールハイネス──」」


オールハイネスを発動すると、力が底から湧き上がってくる感覚になった。

魔力をごっそり持ってかれる為連発は出来ないし、魔獣を倒したとしても、後にはアスモデウスが控えてる。

オールピュリフィケーションを撃つことも考えると、このオールハイネスが発動している間に魔獣を殲滅したい。

私とシェナは魔獣に対して攻撃を仕掛ける。


「殊勝なことね。だけど素晴らしいわ。あの飢えたペットたちをいとも簡単になぎ倒していくのだから」


無我夢中で倒し続けた。

倒しても倒しても魔獣は減る気配を見せない。

オールハイネスが切れるまで、あと──30秒。

それでも私たちは魔獣を倒して行く。


あと──20秒。

そろそろ限界に近い。

でも──魔獣は確実に減っていってる。


あと──10秒。

ついに終わりが見えた。

この魔獣を倒せば殲滅できる。

そして──私とシェナは全ての魔獣を倒し、息が上がりながら地面に膝を付いた。


「素晴らしいわ。あたしのペットをこうも簡単に倒すなんて、並のエルフや獣人なら10秒も持たないわ」


「ペットを倒されたのに嬉しい顔をしてるなんて、あなたやっぱり気持ち悪いわ」


「気持ち悪いなんて心外ね。あたしは楽しませてくれるなら何だっていいの。それに──魔獣なんてそこらにたくさん居るわ」


すると──再度闇魔法の魔法陣が現れ、魔獣が顕現したではないか。


「うそでしょ──」


「もっと楽しませてくれないと。あたしって欲深い悪魔なの。さ──楽しい時間はこれからよ」


まさか──2回戦があるなんて思ってもなかった。

私とシェナの魔力はオールピュリフィケーションを撃てる一回分とちょっと。

エルフ王国に来る間にも魔力を消費しているから、この状況はジリ貧かもしれない。

だが──シェナは私に親指を立てていた。


「この絶望的な状況で、ドヤ顔でサムズアップするなんてあなたらしくないわ」


「こんなことになると予想して、これを持ってきた」


そう言うと、シェナは私に瓶を一つ渡した。

これは──マナポーション。


「ウィル様が持っていけって。ウィル様はこの戦いが長期戦になるって分かってたんだと思う」


これでオールハイネス一回分は余分に発動できるわ。


「本当──ウィル様には頭が上がらないわ。人間ってのが本当に悔やまれるわ」


「まだ言ってる。そのくだらない純血思想を早く捨てなさいよ。今更過ぎるわよ」


「うるさいわね。あなたには関係ないでしょ。さて、無駄話はここまでにして、2回戦と行くわよ」


「自分から言ったくせに……」


「なにか言った!?」


「別になにも言ってませんよー」


私たちは再度オールハイネスを発動した。

魔獣の数は先程と大体同じ。

魔獣といえど、私とシェナなら相手でもないわ。


「同じ戦いはつまらないじゃない──」


「シェナッ!! あぶな──」


「──────え?」


アスモデウスのバラのツタがシェナの腹部を貫く。

起こったことを理解したシェナは、その場に倒れ込んだ。


「さあ、ひとりでこの状況を耐えられるかしら?」


アスモデウスの不敵な笑みがこだました──

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