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転生して貴族になった僕は、どうやら最強チートを手に入れて人生イージーモードみたいです  作者: リオン
第一部 トゥルメリア王国編

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幕間のひと間 その4

あの屈辱的敗北から15年──

ようやく地上に戻れたというものの、またあのガキどもにしてやられた。

偉大なる御方の器として申し分のない力だと認めざるを得ないが、このオレが2度も敗北を喫するなど、あってはならん事だ。

オレはまた器を放棄することになって少々めんどくさいことにはなったが、今回はあの器の欠片を持ち帰ってきた。

また何年も地上に戻れないとなると周りのバカどもがうるせえからな。

器の再生はアイツに頼めば再生はしてくれるが、機嫌を取るのはめんどくせえ。

自分でも分かるくらい足取りは重いが、負けた上に同志から逃げてると思われるのもしゃくだしな。

オレは玉座の間に向かった。


玉座の間に着き扉を開けると、そこには──三体の悪魔が座して待っていた。


「これはどうもベリアル卿。お早いお帰りで」


真ん中の玉座に座しているのは、偉大なる御方の大側近──バアル。

黒いタキシードにモノクルを掛け手に杖を持ってる知的ぶってるいけ好かない奴だが、頭は切れ者。

大量の魂を喰らい、その魂を使役して戦うことから、暴食のバアルと呼ばれている。

偉大なる御方が復活するまでは、大側近であるコイツが地獄を取り仕切っている。


「あら──15年ぶりに息巻いて地上に行ったと思いきや、あっさり帰ってきたわね。あたし、全部みてたわよ」


バアルの左に座しているのは──アスモデウス。

真っ赤なドレスを着飾り、露出部分は多めで大きな胸を強調しているが、コイツ自身色欲の悪魔だから無意識的にやってしまってんだろう。

色目遣いは昔からの悪いクセで、悪魔と人間関わらずコイツに魅了されて死んだ奴は数え切れない。


「だから言ったんだボクにやらせろってね。ベル兄じゃこの任務は荷が重い」


バアルの右に座してるのは──アザゼル。

子供の格好をしているが、オレと生まれた時期はそう変わらない古くから居る悪魔だ。

武器生成や魔術に長けていて、オレらもコイツの作る武器に頼ってる部分がある。

普段は懐っこくて可愛がられている印象だが、キレたらオレらでも止めるのに一苦労なガキだ。


「だめよぉ、アザゼルちゃんが行ったら遊びで若い女の子全員孕ませちゃうでしょ?」


「ボクに抱かれるのは光栄なことだよ?アシー姉。そう思わない?バアル様」


「ま、任務に支障が出ない程度であれば地上でなにしても構わないが、この案件は15年前からベリアル卿に一任してある。──ところで、ベリアル卿。進捗は?」


「意地悪な質問だな。どうせ見てたクセに報告もなにもないだろ」


「──伏せ」


「──ッ!!」


いきなり──強力な重力でオレは地面に叩きつけられる。

バアルの闇魔法だ。

身体が軋むように痛い。


「なあベリアル──偉大なる御方の復活は一年もないんだ。その意味が分かるよな?」


「あ、あぁ……分かっている」


「分かっていたらこんなことにはなってないわよねぇ。あなたが自分でやるって言って息巻いて地上に出て行ったのに、このザマよ」


「アスモデウスの言う通りだ。前回失敗して15年冷や飯を食ったわりには、あっさり負けて帰ってくるなんて、まるで人間みたいだな」


「────グワァッ!!」


バアルの重力がどんどん強くなっていく。

不味い──このままじゃ死んでしまう。


「まぁでも、その人間に負けたんだから、ベリアルは人間以下か」


「分かった……次は、必ず、奴を捕まえる……だから待っててくれ……」


「三度目は無いぞ、ベリアル」


ようやくバアルの重力から解放された。

あと数秒遅かったら本当に死んでいた。


「今回だけは特別にお前の器を直してやる。だが忘れるな──偉大なる御方は、私みたいに優しくはない」


「あぁ、分かった。必ず成功させる」


「アザゼル、器を直してやれ。見返りは無しだ」


「ちぇー。はぁーい。ベル兄、器の欠片借りるね」


アザゼルに器の欠片を渡したオレは玉座の間を後にする。

クソッ──

どいつもこいつもオレをコケにしやがって。

オレは悪魔の中でも最強の武闘派だぞ?

アイツらにとやかく言われる筋合いはねえ。

でもまあいい。

タダ同然であのガキから器を直して貰えたし、アイツらにリベンジするチャンスも得た。

ウィルとアリスは絶対に許さねえ。

あのガキ二人仕留めたら、オレは晴れて偉大なる御方の大側近になれる。

お高くとまってるバアルだって蹴落とせる。

早く会って息の根を止めてえよ。

なぁ? ウィル──

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