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61話

酒場を出てから、僕たちは夕方になるまで村の観光をした


音楽の村のシンボルの巨大な石でできた竪琴

僕はこれに登って、爺ちゃんに拳骨を食らったことがある


この村唯一の商店兼薬屋

村人たちが必要な物を買いに来たり、置いてなかったら注文する、定期馬車や村にたまに来る遍歴商人から買ったりする

割と自給自足で暮らせるので食料品はほとんど置いてないけどね


僕やジェイクが小さなころに遊んでいた大きな樹のある池

子供は大抵この樹に登って勇気試しをする

ジェイクは登った後降りれなくて泣いていたなぁ


その池の水が流れてくる、魚がよく獲れる川

川では休憩を兼ねて足を浸して遊んだ

今の気候は少し涼しくなってきたくらいから、かなり冷たくて皆でひぃひぃ言い合った


いろいろ歩き回って汗をかいてしまったので、もう一度温泉に入って汗を流した後、僕の実家へと戻る

家に入ると祖母が豪勢な料理を用意してくれていた

全員で食べきれないくらいの料理を用意してくれた祖母に感謝である

この村の特産の野菜や川で取れた魚が中心だ

もちろんグリーンキャロットを山のように用意してくれていた

ラビヤーは感動のあまり、悲鳴を上げていた

いつも冷静な彼女の、珍しい姿を見ることが出来た・・・


ニーナとジェーンは食べ過ぎてか、それともこの村に来るまでに疲れたのか、寝てしまった

なので、僕はラビヤーを連れて村の集会所へ向かう

爺ちゃんは結局帰ってこなかった

ラビヤーはグリーンキャロットをすべて平らげたので、ほくほく顔で僕の後をついてくる

まさか食卓に上がったグリーンキャロットをすべて食べ尽くすとは思ってなかった・・・

ラビヤー、夢が叶いましたとか婆ちゃんに言っていたなぁ

集会所までまだまだ距離があるし、改めてラビヤーに感想を聞いてみよう


「どうだった?この村の野菜は?」

「それはもちろん・・・

すっっっっっごく美味しかったです!!!!

隊長は小さい頃から、あれらを食べて育ったんですよね?

くぅ~~~!羨ましいぃ~~~~~!」


ラビヤーのテンションが高いせいなのか

僕の顔にラビヤーが顔を近づけて、鼻息荒くして言った

綺麗な顔をしていらっしゃる・・・

あっ

目の下にちっちゃなほくろ発見


・・・いかん

これ以上見つめてたら、セクハラになるかも・・・

僕は彼女の上司だから・・・


「か、顔が近いよラビヤー・・・」

「あっすみません・・・」


ラビヤーの顔が離れる

・・・ちょっと惜しいことをしたかな


ラビヤーはさっきまでの興奮が冷めやらぬようで顔が赤い

そういう事にしておこう・・・


しかし・・・

集会所まで結構距離あるよなぁ

こういうのは村長の村に近かったり、重要な施設(温泉や宿)の近く、あるいは村の入り口付近にあったりしないものか・・・

まぁ・・・音楽会を開催したりするから、音漏れの心配が無いように住宅の多い場所から離してあるんだろうけど

こういうことは、村を出て大人になって初めて、気づいたことである

小さい頃なんか気にしたことも無かった


ラビヤーと二人で夜道を歩いていると・・・


ガサッ


「ん?」

「今何か音がしましたよね?」


二人とも耳は良い方である

僕は音魔法、ラビヤーは種族&斥候として

物音を聞き逃すことは滅多にない


「・・・隊長、この村で魔物が出ることは?」

「いや、村の周囲には壁があるから入ってくることは滅多に無いはず

いたとしてもだれかの飼い猫かな・・・」


物音の主は姿を現さない

しかし確かにそこの草陰から音が聞こえた


「・・・どうする?」


僕は戦闘なんか最近呪われたスミス戦くらいしかやってない

はっきり言って役立たずである

ここはもうラビヤーの指示に従うしかない


「そこにいるもの!出てきなさい!さもなければナイフを投げる!」


・・・


返事は返ってくるのか・・・?


『にゃ、にゃーご』


「・・・」

「・・・」


ラビヤーが何も言わずにナイフを投げた!


「ぐぁあああ!!」

「そんな下手くそな鳴き真似で誤魔化せるか!!!」


僕は思わずツッコんでしまった

しかも一回噛んでるし


「ちくしょうめ・・・!」


草影から出てきたのはスカーフで口元を隠し、暗い色のバンダナを着けた、いかにも盗賊チックな男

・・・いやこれ盗賊だ!


「なんでこんなところに?!」

「うるせぇ!ほんとにナイフ投げつけやがって!」


男は背に背負っていた剣を抜くと襲い掛かってきた・・・!



続き鋭意執筆中

ライブ感だけで書いているので矛盾があったら教えて欲しいです


感想 いいね ブックマーク よろしくお願いします

Twitterにて更新のお知らせ等しています

@moongekko01

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