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60話

 僕の幼馴染が連れてきた、彼のお嫁さんは・・・

 なんとジェーンのお姉さんだった


「なんで・・・姉ちゃんがここに?」


 ジェーンに声を掛けられたお淑やかそうな女性はとても驚いた様子だ

 そしてジェーンの質問に答えた


「ジェーン・・・・てめぇなんでこんなとこに居やがるんだ!!」


 ・・・え?


 ええぇぇぇーーーーーーー?!?!?!


 お淑やかそうな雰囲気から一変、眉間にしわが寄り、腕を組んでドスの聞いた声でジェーンを怒鳴りつけたジェイクのお嫁さん

 僕以外の追放部門の二人は口が空いたまま閉じない

 それもそうだ

 教会で子供たちのお世話をしてそう!憧れのお隣のお姉さん!転んだら優しく声を掛けてくれそう!

 そんな見た目だった女性がいきなり、あらくれの男のように声を荒げたのだ

 こんなの予想できなかったよ・・・

 ジェイクはほくほく顔で頷いているし・・・

 酒場のマスターは顔を背けて肩を震わせている

 こうなるって・・・分かってたなマスター?


「アタシは仕事できたんだよ!それより姉ちゃん結婚って・・・」

「ああ、こいつとな」


 彼女はそう言ってジェイクを抱き寄せる

 なんて男らしい

 ジェイクが乙女に見えてきた・・・


「いい男がいるって前に会った時聞いたけどもう結婚してたなんて・・・」

「いや、式はまだだぞ?

 今は顔合わせと式の打ち合わせ

 んで、こいつの里帰りだ」


 なるほど・・・

 嫁さん連れてきたって爺ちゃんが行ってたけど結婚したとは言ってなかったな

 僕ら早とちりしちゃったんだな

 そして開いた口を閉じた僕らはお互いに紹介し合う

 よし、それじゃあ二人のなれそめを聞いてみよう


「ちなみにお二人の出会いはどういった・・・」

「おっ?聞いちゃう?マーク、聞いちゃう?」

「うるせぇぞ」


 なれそめを聞かれて調子に乗りかけたジェイクはシャーロットに頭を殴られた

 もう尻に敷かれてるな・・・

 早いよ


「いてて・・・俺が今遍歴商人やってんの、マークは知ってるよな?

 その時に護衛にシャーロットを雇ったんだよ」


 ほー

 ジェーンも護衛の仕事だったよね

 彼女たちは護衛の仕事をする家系なんだろうか


「3回目の護衛の時だよな?盗賊に襲われたんだよ

 で、人数が・・・10人くらいだったっけ?

 あんまり多すぎてアタイ腕を斬られて怪我しちゃってさ

 こいつ商人の癖に『お前は俺が守るから!』とか言って立ち向かってった

 で、全員たたっ斬って・・・

 本当にアタシを守り切ったんだよ

 護衛が守られちゃ世話ないけどね

 アタイはそこでこいつにホレて・・・・」

「ホレて?」

「落 と し た」

「あぁ・・・」


 ちょっとリアクションに困るが・・・

 ジェイクは修行時代、一度もマスターに勝てなかったけど、冒険者生活を経てかなり成長したようだ

 僕も何回か、名前を耳にしたっけ

『最後の剣鬼』とかいう二つ名を・・・

 そんなジェイクも、シャーロットに落とされちゃったわけだ

 彼は褒められてむず痒いようで、頭をポリポリと掻いている

 顔はデレデレだけど・・・


「ジェーン、てめえも強い男を旦那にしな」

「えぇ?!アタシはまだいいよそんなの」

「そいつは?見るからに弱そうだけど」

「マークはアタシの友達!!!」


 弱そうって言われた・・・

 あと友達って言ってくれてちょっと嬉しい

 まぁ昨日会ったばかりだし・・・そんな関係ではないことをシャーロットに説明する


「なんだつまんねぇ・・・」

「もう!姉ちゃん!!!」


 ジェーンはシャーロットに食って掛かるが、彼女は気にも留めていないようだ

 悪口?言われたけど、ジェーンの慌てふためく姿を見れただけ、よしとするか・・・


「ジェイク、式には絶対呼んでよ?」

「ああ、もちろんだ!」


 ジェイクも幸せそうである

 その後、ジェイクたちと楽しく歓談をした



 マスターに出して貰った飲み物もだいぶ減ってきたので、そろそろお暇しよう

 楽しいひと時だった

 ・・・そういえば爺ちゃんを探していたんだった

 マスターに聞いてみよう


「マスター、爺ちゃん見ませんでした?」

「マクシミリアンさんだったら『助けが来たから夜に集会所に来い』と言ってすぐにどこかへ行ったよ

 助けって・・・マーク君のことかな?」


 なるほど・・・

 爺ちゃんは信用の出来る人に声を掛けて回っていたのか

 まだ仕事を了承したのは、僕だけだったのになぁ・・・

 それだけ解決に希望を抱いたのだろう 

 その期待に応えないとなぁ・・・


「詳しいことは夜に話すから、それまで彼女たちの案内を続けていたらどうだい?」

「わかりました、そうします」

「マーク、俺も親父に事情を聞いてるから、また今夜な?」

「うん、また今夜に」


 僕らは彼らに挨拶と飲み物の礼を言った後、酒場を後にした

 そして仲間たちの村の案内を続ける


 情報は早いほうが助かるけど村人にだって仕事もある

 夜か・・・

 爺ちゃんは何人くらい集めてくるんだろうか・・・?

続き鋭意執筆中

ライブ感だけで書いているので矛盾があったら教えて欲しいです


感想 いいね ブックマーク よろしくお願いします

Twitterにて更新のお知らせ等しています

@moongekko01

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