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55話

 祖父に連れられて僕の実家の前までやってきた

 家の前では祖父の大きな声で呼びかけられていた女性、僕の祖母が取れた野菜を桶の水で洗っていた


「婆さん!マークが帰ってきたぞ!」


 祖父が嬉しそうに僕の帰郷を報告している

 嬉しいけど、同僚の前だから少し恥ずかしいな


「あら?あらあらあらマークちゃん、おかえりなさい

 2年ぶりくらいかしら?」

「そんなもんかな?ただいま婆ちゃん」


 祖母は頬に手を当てて僕の帰郷を驚いている

 事前に連絡しておけばよかっただろうか

 でも旅行を決めたのは二日前なので間に合わなかっただろう

 魔法や魔法アイテムで連絡を取れれば良いが、この村にはその魔法を使える人はいないし魔法アイテムも無い

 つくづくここが田舎だということを実感する

 ・・・まぁ良いところもいっぱいあるし、僕が都会の便利さに慣れてしまっただけだろう


 さて、みんなで自己紹介タイムとしようかな

 いつまでも家族の再会を喜んでいる場合じゃないね

 彼女たちも放っておかれても、居心地悪いだろうし


「皆、この人が僕の祖母のアリアナです」

「あらあらよろしく、皆さん

 お友達かしら?」


 皆が祖母に挨拶をする


「あの・・・お幾つなんですか?」


 ラビヤーが祖母に年齢を聞いた

 確かにうちの祖父母は見た目はすごく若いけど・・・

 さっき皆が祖父を見た時も驚いていたっけ


「あら~秘密よ~

 でも秘訣は毎日の温泉かしらねぇ~」

「なるほど・・・」


 ラビヤーが口に手を当てて納得?を口にする

 ニーナは口が空いたままだし、ジェーンは目が輝いて見える

 皆も温泉に入ればきっと綺麗になれるよ

 ・・・なんて言わないけどね

 さて、次は仲間たちを紹介しよう


「そんな感じかな?仲間たちを紹介するよ

 この子がニーナ、僕の部下で・・・事務員さん、かな」

「ニーナですぅ、よろしくお願いしますぅ!」

「あらあら~ちっちゃくて可愛いわねぇ」

「嫁か?!」

「ふぇ?!」

「はぁっ?!」


 祖父がいきなりぶっこんできやがった

 ニーナの顔がみるみる赤くなっていく


「ちょっと爺ちゃんやめてよ!彼女たちは僕の同僚と友達だから!!」

「何だ、嫁じゃないのか・・・

 最近ジャクソンのところの息子が嫁を連れてきたからワシはてっきり・・・」

「あらあらお爺さん、早とちりはいけませんよ

 いずれそうなるだけでまだ・・・かもしれませんからね」

「婆ちゃんも!!」

「あらあら~ふふふ」


 ニーナは顔を真っ赤にして、ラビヤーは気まずそうに笑って、ジェーンはからからと笑う

 まったく・・・

 僕はとことんからかわれる運命にあるようだ・・・

 次に進もう


「えーっと・・・

 こっちがラビヤー、この子も僕の部下だよ」

「ラビヤーです、主に調査をする仕事をしています」

「じゃあこの子が嫁だな?!」

「おいジジイ!」


 もしかして、からかうんじゃなくて本気で言ってるのか?

 確かに僕だって24歳だし彼女も欲し・・・

 だめだ、この流れに乗ってしまっては

 祖父母が僕に村の女性なんかを紹介し始めたりしそうだ

 ・・・次に爺さんが同じことを言ったらまた【消音(サイレンス)】かけてやる


「じゃあ・・・最後にジェーン

 今日知り合った友達だよ」

「あたしはジェーン!主に護衛の仕事をやってるよ

 今日知り合ったってのに友達だなんて言ってくれて、あんたたちの孫は出来た奴だね!」

「よ【消音(サイレンス)!!!!】・・・!」


 やっぱりやりやがった

 ちくしょう、すごく恥ずかしいよ・・・

 ジェーンに至っては太ももを叩きながら爆笑している・・・

 僕はため息をつくと祖母に今日泊ってもいいか聞く


「あらあら、いいわよ~

 ・・・あの子たちの部屋が一番綺麗だから、そこを使ってちょうだい」

「わかった、ありがとう」


 祖父母に礼を言って、僕達は荷物を持って部屋の中へ入っていった



「そういえば、マークさんのご両親は何をされているんですかぁ?」


 荷物を部屋に運び入れ、みんなの布団やベッドの用意をしていたらニーナが僕に聞いてきた

 ちょっと空気が悪くなるかもだけど、僕はそこまで重く考えていないので気軽に答える


「両親は冒険者でね、僕を生んですぐ亡くなったんだ」

「えっ・・・」


 ニーナが思わず絶句してしまう

 やばい、旅行初日から重い空気になるのは避けたいな・・・


「ああ、大丈夫だよ、僕は覚えてないし

 祖父母も親代わりに良くしてくれたからね

 両親は村を守って死んだ英雄だって聞かされてたから、尊敬してるんだ」

「すみませぇん・・・」

「いいっていいって、それよりこの話を後で祖父に聞いてあげて

 晩御飯の後くらいに話したら長くなるかもだけど、機嫌が良くなるからさ

 僕は祖父の話す両親の話は好きだからね」


 僕はニーナに笑ってみせる

 彼女は少し顔色が良くなったようだ

 やっぱり空気が重くなっちゃった

 このあと気を遣われそうだなぁ

 聞かれたからには答えるし、誤魔化すことでもない

 でも、もうちょっと後で話せばよかった気がする


「ごめん変な話しちゃって

 じゃあそろそろ温泉いこっか!」


 僕はこの空気を変えるために、この旅行での一番の目的を達成するべく話題を変えた

 皆も温泉を目的に来てるんだし、楽しんでもらいたい


「ちなみにこの村の温泉は美肌効果が・・・」

「すぐに行きましょう!」

「さっさと行くぞニーナ!」

「えっえっえっ、待ってくださいぃ~!」


 ラビヤーとジェーンがニーナを急かす

 やっぱり女性は美肌効果なんて聞くと目の色が変わる


 僕は皆を連れて、この村の温泉へと案内した

続き鋭意執筆中

ライブ感だけで書いているので矛盾があったら教えて欲しいです


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@moongekko01

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