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26話

 次の日・・・

 僕とラビヤーは回復部門から回復術師を連れて開発部門までやってきた

 回復術師はシアさん

 ステーレンの時に証言をくれた女性だ


「ご足労頂いてありがとうございます」

「いえ、遠征隊が今停止しているので暇だったんです

 それに・・・報酬が貰えるんですもの、やってやりますよ!」


 元気になったなぁシアさん

 ステーレンの騒動の時はすごく重い悩んでいる様子だったが、楽しそうに僕らについてくる

 僕らが戦闘部門からステーレンを追放した影響で今遠征部隊がストップしている

 それは回復部門と斥候部門から数名の仕事を奪ってしまったことになる

 一応、それぞれに補填はあるらしいんだけどね

 ギースさんは遠征部隊を稼働させるために新しいチーフを選ぶ必要がある

 最近は戦闘部門の隊長室と訓練室を行き来する毎日のようだ

 戦闘部門の人たちもチーフに選ばれたくて、ギースさんのところへ自己アピール、試験を受けたり、そのための訓練をしているため訓練室は大賑わいだそうだ

 僕が回復部門にブロアの研究室の【浄化(ピュリフィケーション)】をお願いしに行った時、ちょうどいたのがシアさんだった

 シアさんは証人になってくれたのもあって僕の要請に快く答えてくれた


「今回も他言無用でお願いします」

「わかりました、その分報酬もお願いしますね!」


 ちゃっかりしてるぅ・・・

 美味しい物を食べるのが趣味なんだっけ

 報酬渡す時にスイーツでもいっしょに持って行こう




 開発部門のブロアの研究室の前までやってきた

 ブロアは今、カミーラさんが仕事の労いとしてお風呂と食事に連れていってる

 カミーラさんが声をかけたところを丁度物資の陰で観ていたが


「今からあんたの研究室に【浄化(ピュリフィケーション)】をかけるんだけど、あんた最近忙しいらしいじゃないか!そんなんじゃ体壊すよ!

 たまにはゆっくり風呂に入っていい飯でも食べな!あたしが奢ってやるよ!」

「はぁ・・・」


 ブロアはすごく間の抜けた返事をしていた

 というかすごく疲れてそうだった

 何日も寝ていないんじゃないか・・・?

 彼女の疲労状態が臭い爆発するポーションに影響していることも考慮しておこう

 そうしてブロアはカミーラさんに引きずられるように連れていかれた


 さて、そろそろシアさんに【浄化(ピュリフィケーション)】をかけてもらおう

 ラビヤーは鼻を押さえてかなり遠くから手を振っている

 たしかに匂うが僕にはそこまで臭く感じない

 いや、臭いことは臭いが・・・

 鋭敏な獣人だからこそ被害があるんだろうなぁ


浄化(ピュリフィケーション)!】


 シアさんが詠唱すると杖が光りを発する


「これは・・・結構つよいですね・・・!」


 なんて言っているが僕には何のことかさっぱりわからない

 2分ほど【浄化(ピュリフィケーション)】をかけて作業が終わった

 なんか空気がすごくおいしく感じる


「やりました!終わりましたよ!」


 シアさんが笑顔で僕に言った

 研究室から不快感が消えている


 ラビヤーがいつの間にか近くに立っていた

 マスクはしているが口元を押さえていない

 良かったね・・・

「ではカミーラさんから預かった鍵を使って研究室の中に入ります

 マークさん、見張っていてください」

「わかった、よろしくね」


 僕はシアさんにお礼を言った後に彼女を見送り、ラビヤーが研究室に入っていくのを見守った

 僕は痕跡とか見つけることは出来ないから、彼女に任せるのだ




 ラビヤーは5分ほど経った頃に出てきた

 少し悩んだ様子でだ


「ブロアが帰ってこないうちに追放部門へ戻りましょう

 そこでお話しします」


 そう言って彼女がカギをかけた後、追放部門へと一緒に戻る

 いったい何を見つけたんだろう

 僕は訝しみながら彼女の後を追った




「危なそうなものは何もなかったんです」


 追放部門の部屋に帰ってすぐ、ラビヤーが僕に言った


「どういうこと?」

「ブロアの研究室にあったのは開発中のポーションと殺菌剤の材料だけでした」

「それ以外は何も?」

「ええ、不思議なものは無かったんです

 ただ彼女は長い間あの部屋で生活していたようで、洗濯物の山、弁当の空き箱、購買部門の栄養ドリンクの空き瓶などが散乱していました・・・

 隊長が入らなくて良かったです

 そんなところを見られたら彼女がかわいそう・・・」


 それは・・・入らなくて正解だったな・・・

 もし彼女を追放したとして、その時に僕が部屋に入ったことは必ず言わなければならないだろう

 そうなれば彼女は僕にあの部屋を見られたことを知りながらこのギルドを去ることになってしまう

 僕だって自分の部屋を見られたくないし・・・女性ならトラウマものだろう

 トラウマごと追放って人間不信になりそうだな

 でもこれ文書に残して保管して、ギルド長とかカミーラさんとかが見るんだよね

 心の中でブロアに謝っておこう

 しかし・・・


「うーん・・・重要そうな情報が手に入らなかったって訳か・・・」

「何か見落としているかもしれなせんね」

「そうだね」


 二人して頭を抱える

 このままでは、また情報を集めないといけない

 何かないだろうか・・・


「いったん休憩にしましょ~お茶をどうぞぉ!」


 ニーナがお茶を入れてくれる


「お砂糖は入れますかぁ?」


 うん、悩んでる時は糖分を取ろう


「じゃあ一つ入れてもらおうかな」

「はぁ~い!きゃっ!」


 角砂糖をニーナが落としてバウンド、近くにあった水の入ったコップに入った

 ・・・・あっ


「閃いたかもしれない!」


 僕は大きな声で叫んで二人を驚かせた





続き鋭意執筆中

ライブ感だけで書いているので矛盾があったら教えて欲しいです


感想 いいね ブックマーク よろしくお願いします

Twitterにて更新のお知らせ等しています

@moongekko01

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