24話
開発部門 ポーション開発部 ブロア ハーフエルフ 女性 120歳
120年前、王都近郊の村にて、エルフの狩人の母と人間の商人の父との間に生まれる
30歳 村で静かに暮らしていたが人間の父が病に倒れ、父のために村の薬師の弟子となる
32歳 薬師が村を出て村唯一の薬師となる
35歳 父が亡くなる
母とともに村を出て放浪する
115歳 母が旅先で魔物に襲われ亡くなる
一人になったので故郷の村に帰るも
村を出てから80年経っていたので知り合いも生きておらず王都へと移住
町の薬局にて薬師として就職
117歳 広報部門の職員募集を受ける 開発部門で働くようになる
120歳 臭い爆発するポーション開発 開発部門で問題になる
カミーラさん追放対象に選ぶ
「これがカミーラさんに貰った彼女のプロフィールだよ・・・」
僕は書類を二人に見せながら説明する
「なんていうか・・・重いですね・・・」
「両親も亡くなってますし知り合いもハーフエルフの長い寿命の影響でいないなんて悲しいですぅ・・・」
僕らはこんな人を追放しなければならないのか
2つ目の案件でえげつない・・・
「でもこの方、薬師としてしっかり働いていた方なんですねぇ」
「そうなんだ、普通のポーションは作れるみたいなんだけど・・・
去年あたりから臭い爆発するポーションを作り始めたんだって」
「なぜそんなことを・・・」
「わかんないねぇ」
薬師としての能力は高いのだろう
開発部門の職員募集の面接に通っているのだから
この人がなぜこうなっていしまったのか
マジでわかんない
「とりあえず簡単なプロフィールも分かったから、彼女について調査しよっか」
「了解です」
「わかりましたぁ」
僕は二人に指示を出す
「まずニーナね」
「はいぃ!」
「ニーナは開発部門で仕入れた素材を片っ端からリストにして欲しい
普段作ってるポーションの材料を除外して、それ以外でここ最近は中が増えた物とか
あるいは新しく仕入れた素材を洗おう」
「了解ですぅ!」
「で、ラビヤーなんだけど」
「はい」
「とりあえずブロアにくっついていて欲しい
どういう材料でポーションを作ってるとか、開発の仕方とか
気になったところがあったらバンバンメモしてきて」
「わかりました」
「僕はポーションをよく買ってたっていう外部の新人冒険者に話を聞いて来よう
彼らがそこまで執着するポーションについて何かわかるかもしれない」
と、いうわけで
僕たちはブロアの調査を開始した
1週間が経過した
「じゃあこの1週間でまとまった情報を共有しようか」
「わかりましたぁ」
「はい」
三人で一つの机を真ん中に、椅子を持ってきて座る
「始めようか、まずニーナからね」
「はいですぅ、ここ最近開発部門の発注で増えたのはポーションの材料が中心でしたぁ
なんか王宮の騎士団さんたちがいろいろなところからポーションを集めてるみたいですねぇ」
「王宮が・・・?戦争の噂は無いよね?何か討伐とかするのかな」
「そこまでは書類ではわかりませぇん・・・
あと新しく殺菌剤を開発してるみたいでその材料が運び込まれたみたいですねぇ」
「殺菌剤か・・・ブロアの作ったポーションが臭いって言ってたからそのためなのかな」
「他は開発部門の人たち個人個人で、新しく発明をするための材料を発注してましたけど
ブロアさんの名前はありませんでしたぁ
以上ですぅ」
「うん、書類だけなのにちゃんと調べられてるね、偉いぞ」
「えへへぇ」
僕は思わずニーナの頭をなでる
ニーナは恥ずかしそうにしているが嬉しそうに微笑んでいる
ラビヤーの咳払いが聞こえた
「次は私です」
「あっうん、よろしく」
「ブロアさんに見つからないように調査をしていたんですが
彼女の部屋に入ることができませんでした・・・」
「えっ」
あの優秀なラビヤーが入ることができなかった?
なぜそんなことに
「彼女は開発室の出入りの時必ず鍵を掛けるんです
そしてその鍵は肌身離さず・・・お風呂の時も首から下げて風呂場に入っていきました」
「それは・・・怪しいね」
怪しさがすごい
何か見られたくないものでもあるのだろうか
「一応こじ開けて中に侵入しようとしたんです・・・けど」
「けど?」
「臭すぎて部屋に近寄るのが難しいんです・・・」
「マジか・・・」
まさかそんな理由で部屋に入れないとは
獣人じゃない調査員だったら入ることができるのだろうか
「彼女は普段ほとんど開発部門の専用の開発部屋から出てこないで、お昼ご飯も購買へ発注で・・・
プライベートなんて全くありませんでした」
「それって休みをもらってないってことかな?」
「それはなさそうですね
カミーラさんが退勤時間に『今日の仕事は終わりだよ!』って全員に声を掛けるんですが彼女はそれでも出てきませんでした」
勝手に残っているのかな・・・
カミーラさんもなぜブロアの仕事を止めないのだろうか
「これくらいです、お役に立てなくて申し訳ありません」
「いやいや、十分だよありがとう」
「最後はマークさんですぅ」
「ああ、僕は外部の新人冒険者たちにだね・・・」
僕は二人に新人冒険者たちとの会話を聞かせた
続き鋭意執筆中
ライブ感だけで書いているので矛盾があったら教えて欲しいです
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