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システム達の日常  作者: 隣人さん
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プロローグ

リリース前日 夜11時 検証サーバー内部にて、2人の男が話をしている。


「明日の10時にはリリースされるけど、準備出来てるのか?帳票システム」


この男は、在庫管理システムだ。色んな教育をされたエリートだ。様々な国の単位を計算し日本の標準単位に置き換える事が得意だ。


エリートとは遠い存在である僕は、試験の時に誤字脱字が多く見付かって補習と再試験された。

そして、やっとリリース日に間に合う事が出来た。


「ああ、出来てるよ!1週間前にやっと準備出来たから大丈夫!」


「1週間前に終わったのか、俺なんて1ヶ月前に終わったぜ!」


「早い…やっぱ教育の差が出たのかな?」


「そんな事ないさ。もうそろそろ寝ないと寝坊するから、帰るわ。」


「また明日」


次の日 朝9時50分 共有サーバー内部

「昨日は不安で寝れなかったな。リリース後に誤字脱字してしまうと、怒られる…」


「帳票システム何してるんだ?早く自分のwarに入れよ。取り残されるぞ!お前は、このゴーカートに乗るんだぞ」


既にゴーカートに乗っている在庫管理システムが自分が乗る予定のゴーカートを指しながら言ってきた。


「よし、安全確認出来たし、後は自動で本番サーバーに向かうだけだ!」


在庫管理システムが乗っているゴーカートは、人の名前が書かれている。

「在庫管理システム、教育してくれた人の名前をゴーカートに書いているんだね。」


「いや、勝手に書かれていたんだよ。消したくても消さなくてよ。」


アナウンス

5秒後に本番サーバーにアップロードします。

確実にサーバーに届いてください。


「在庫管理システム、本番サーバーで会おうぜ」

「もちろん」


〜午前1時〜

本番サーバーに在庫管理システムは居なかった。

システム全体に影響を及ぼすバグが直前に見つかり、彼はそこには居なかった。

彼はいずれ、本番サーバーに来るだろうか。


「在庫管理システム、あいつ今何してるだろうな。あいつとは生まれた時からいつも一緒だったなぁ。」


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