アカシックレコード――『用語集』
一章に出てくる単語をまとめたものです。
固有名詞&ややこしい言い回しが多くて本当に申し訳ないです……。
★ エルネスト関連
『イノセント・エゴ』――全ての始まり。原初の創造神。未だ赤子の神様。
『オルター・エゴ』――『イノセント・エゴ』が『感情』を創造する過程で生まれた『イノセント・エゴ』の側面。
『光子世界』――『イノセント・エゴ』が存在している光だけの上位世界。
『幽玄世界』――『イノセント・エゴ』が創造した『起源選定』を行うための下位世界。言わば実験場。黒乃らが生きている世界。
『夢幻世界』――『オルター・エゴ』の存在が原因で生まれた並行世界。『幽玄世界』と同じ景色を持ちながら、少しだけ枝分かれした世界。こちらも『起源選定』の舞台となる。
『人類』――下位世界に生きる人間。『オルター・エゴ』が生み出した存在。『イノセント・エゴ』が創造した感情の全てを内包した言うならば『十四番目』の候補。
『エルネスト』――『イノセント・エゴ』が『起源選定』を行うために下位世界に想像した白髪紫眼の一族。
・アダム、イヴ、ヴィレと三つの血筋が存在する。
『起源選定』――『イノセント・エゴ』が進化するために必要な『感情』の起源を選定する儀式。
・選ばれた『エルネスト』は、感情の起源が込められた『カード』が配られ、それを奪い合うために戦う。
ルールは大きく分けて三つ。
・『起源選定』は『エルネスト』が最後の一人になるまで繰り返される。
・『起源選定』が中断から一定期間再開されない場合、戦わざるを得ない運命が強制的に設定される。
・『起源選定』の最終局面。『エルネスト』の数が三人以下になった時点で、選定の結末を見届けるため、下位世界に『イノセント・エゴ』が顕現する。
『カード』――感情の起源が込められた『Ⅰ』から『ⅩⅢ』までの十三枚のカード。『起源選定』に選ばれた『エルネスト』に一枚ずつ配られる。
・過去、ヴィレの血筋が人間と交わったことで、『十四番目』というイレギュラーが発生するようになった。
『剣』――『カード』の別の側面。『カード』を配られた『エルネスト』の武器となる。
『箱庭』――『起源選定』を放棄した『エルネスト』を保護するための場所。
・フィーネがアリサから離れていた間に使用していた施設を流用した。
『覚醒状態』――自らの『起源』を識ることで、『カード』と『剣』を入手した状態。
・この状態だと、他の『エルネスト』の存在を感知できる。(距離や精神状態などに左右される)
・また、所持している『カード』の起源に応じて、感情が制限される。
(『恐怖』のみを宿している『エルネスト』は、全ての出来事に『恐怖』を抱くようになる、など)
『半覚醒状態』――覚醒時の記憶を封印することで、その能力を制限した状態。
・この状態では、『カード』や『剣』を出現させることは可能だが、『剣』の能力は使用できない。
・また、他の『エルネスト』の感知もほとんどできず(目の前にいて微かに感じる程度)、逆に感知もされにくくなる。
・さらに感情の制限もそれほど強くはない。(多少、思考が引っ張られることはある)
『ブランクカード』――黒乃に宿った十五種類目の『カード』。
★ 魔術関連
『魔術』――基本的に一般人には秘匿される力。性質や魔力量など、個人によって向き不向きがある。およそは一般人が想像するようなゲームや漫画のそれと大差ない。
『魔力』――人間の体内、もっと言えば魂が生成するエネルギー。魔術を使用するのに必要。
・基本的に誰もが生成可能なものだが、魂に何かしらの問題がある場合は例外となる。
『組織』――魔術世界の警察とも言うべき、世界の秩序を裏側から管理する巨大組織。
・『魔術師』はこの組織に所属するのが常識のようなもの。
・秩序を守るためのルールを破らない限りは、身の安全や資金提供などの一定の『保障』を得ることができる。
・秩序を守るためにはどんなことでも行う。そのため、反抗する勢力も多々存在している。
・夜代蓮などが以前、所属していた。
※『魔法使い』――魔術があくまでも人知に則った領域ならば、魔法は神の領域。とても強力な存在。
・ただし物語開始時点で、魔法使いは既に存在しないものとなっている。
『天上』――『光子世界』のこと。下位世界の人間が『イノセント・エゴ』のいる世界として認識している。
『到達存在』――『光子世界』や『イノセント・エゴ』を一度でも認識できた存在。
・人間を超えて神へ至る力を持った存在とも言える。
・魔法使いなども『到達存在』に分類される。
『過去改変』――久遠遥の能力。
・『世界の破滅』が確定した場合に発動し、過去へタイムトラベルすることで破滅の原因を取り除くことで歴史を改変することのできる力。
・言うなれば世界をより長く存続させることのできる力。
・今回は『起源選定』の結果が世界の破滅を招くことが確定し、能力が発動。
・久遠遥から力を託された夜代蓮らが、タイムトラベルを行った。
・今回の『過去改変』が終わると、二〇二〇年までの歴史が確定し、それ以前の歴史には干渉できなくなってしまう。
『特異点』――『過去改変』の力が発動する要因となった『世界が滅ぶための分岐点』のこと。
※『魂の基準点』――遠静鈴華に宿っていた特殊な魂の性質。本来であれば生まれてから死ぬまでの間に成長し衰退していく魂の『ゼロ地点』。
・これを持つ存在の魂は成長も衰退もしない。
・本来、普通に生きる分には何の意味も持たない性質だが、魔術的観点で見た場合、魂に干渉する魔術の一切が通用しないため、その面で重宝される場合もある。
※『憑魔』――アルフレド・アザスティアの一人が開発したある種の生物兵器。
※『塔』――人間が『到達存在』となる際に通る『天上』への道。
※『扉』――『塔』の頂上にある『光子世界』へ通じる門。
・正しくない手順で到達してしまった場合、『光子世界』の防衛機構が発動し天罰が下る。
・遠静鈴華はこれにより記憶と、それまでの存在した痕跡を抹消された。
★ 日常関連
『桐木町』――黒乃、アリサ、ヴォイドが長年住んでいた町。
『喫茶店B&W』――アリサのアルバイト先。黒乃も財布事情がピンチになるとここでアルバイトをする。
『剣崎財団』――黒乃の兄である、剣崎惣助が当主の財団。前当主であり、二人の父親である剣崎惣一朗は既に他界している。
・また黒乃は、惣助からよく思われておらず、ほぼほぼ勘当状態。
・故に黒乃は基本的にお金に困っている。
『モノクローム』――『剣崎財団』が都心に建設した高さ二五〇メートルの超高層ホテル。
『モノクローム会合』――『剣崎財団』が『組織』に反抗する組織と接触したとされる一件。
・これが要因の一つとなり同年に『組織』の本部と支部を合わせた計十一箇所で、テロが行われた。
※『白百合の騎士マスカレードローズ』――アリサが過去にちょっとしたバイトでコスプレすることになったオリジナルキャラ。
・本人は恥ずかしがりながらも、ちゃっかり衣装を貰い、たまに着ては自撮りするくらいには気に入っている。(本編には関係ない設定)
『キャラバン』――自動走行可能な、一度に十人は乗れる大型車両。助手席側の後部座席の扉を開けると、『月夜野館』に繋がっている。反対側を開けると普通に車内に入れる。
『月夜野館』――久遠遥という人物が所有している物件の一つ。
・館の名称には遥の恩人の名前が使われている。
『端末』――二〇二〇年の『スマートフォン』をルドフレアが改造したもの。便利な機能を詰められるだけ詰め込んでいる。
・特殊回線によるインターネット接続。
・メッセージの暗号化。
・緊急時に他の端末にGPS情報を送れるエマージェンシーコール
・防水、防塵。
・指紋、声紋、網膜などの生体認証。
『ブラックスーツ』――『組織』から支給される特別製の礼装。ある種の鎧。
・防水、防火、防弾などこちらもあらゆる機能が備わっている。
※『朝凪町』――遠静鈴華が生まれ育った町。