表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『べつにいーけど』   作者: 藤乃 澄乃
第5章 気力
PR
59/151

 59 夏の甲子園(1)

 今日はいよいよ全国高校野球選手権大会、つまり夏の甲子園での試合の日だ。本番だと思うと緊張はするが、一昨日の開会式のリハーサル、昨日の開会式でその緊張のピークを経験したおかげで、今日は案外落ち着いている。

 今日の日を、そしてこれから始まる甲子園での試合を、思いっきり楽しもうと思う。




* * *


 8月3日の組み合わせ抽選会にて、我がチームの甲子園での1回戦は大会第2日目の第2試合と決まっている。

 相手チームは優勝候補とうたわれている強豪チームだ。

 オレ達のチームも決して弱くはないとは思うが、試合は生き物だ。なにが起こるかは始まってみないと解らない。どちらにも勝ち目はある。


 甲子園という大舞台でどのように実力を発揮できるか、というところだろうか。


 緊張感はハンパないが、それよりも楽しみな気持ちの方が勝っている。


 

 今日は大会第2日目。

 第1試合は予想に反して、創部間もないチームが勝利した。相手チームは優勝候補でもあったため、場内はざわついている。


 優勝候補のチームはプレッシャーに押しつぶされたのかもしれない。

 その反面勝った方のチームは、主将自ら『挑戦者』と言っていたので、リラックスし、楽しんで試合に臨めたのだろう。

 甲子園には魔物が棲んでいると言われるが、実力も大事だが心理状態も大事なのだと感じた。



 スタンドの応援団が入れ替わり、心なしか甲子園の雰囲気も変わった気がする。


 落ち着いていたつもりではあるが、いざ試合が始まると思うと、鼓動が妙に暴れ出す。

 各チームのスターティングメンバーがバックスクリーンに映し出され、アナウンスが流れる。

 いよいよかと思うと、やはり緊張する。

 相手は優勝候補とうたわれている強豪チームだが、第一試合のこともあるし、オレたちにも勝ち目はあると思う。


 試合開始前に整列をするのだが、合図を待っている間も早く試合に挑みたい、待ちきれない思いでそわそわしていた。

 その時、試合開始の合図があり、両チームのベンチから勢いよく飛び出して来た選手達が、ホームプレートをはさんで整列する。


 緊張の一瞬だ。


 審判の合図とともに、両チーム全員がかぶっていた帽子を取り、一斉に「お願いします!」と声を出し、礼をする。


 先攻のチームはバッター以外はベンチに下がり、後攻のチームはそれぞれ自分の守備位置につく。


 試合開始を球場内に告げるサイレンとともに、ピッチャーが大きく振りかぶって第1球を投げる。


 さあ、どうなる?



お読み下さりありがとうございました。


次話「60 夏の甲子園(2)」もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ