59 夏の甲子園(1)
今日はいよいよ全国高校野球選手権大会、つまり夏の甲子園での試合の日だ。本番だと思うと緊張はするが、一昨日の開会式のリハーサル、昨日の開会式でその緊張のピークを経験したおかげで、今日は案外落ち着いている。
今日の日を、そしてこれから始まる甲子園での試合を、思いっきり楽しもうと思う。
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8月3日の組み合わせ抽選会にて、我がチームの甲子園での1回戦は大会第2日目の第2試合と決まっている。
相手チームは優勝候補と謳われている強豪チームだ。
オレ達のチームも決して弱くはないとは思うが、試合は生き物だ。なにが起こるかは始まってみないと解らない。どちらにも勝ち目はある。
甲子園という大舞台でどのように実力を発揮できるか、というところだろうか。
緊張感はハンパないが、それよりも楽しみな気持ちの方が勝っている。
今日は大会第2日目。
第1試合は予想に反して、創部間もないチームが勝利した。相手チームは優勝候補でもあったため、場内はざわついている。
優勝候補のチームはプレッシャーに押しつぶされたのかもしれない。
その反面勝った方のチームは、主将自ら『挑戦者』と言っていたので、リラックスし、楽しんで試合に臨めたのだろう。
甲子園には魔物が棲んでいると言われるが、実力も大事だが心理状態も大事なのだと感じた。
スタンドの応援団が入れ替わり、心なしか甲子園の雰囲気も変わった気がする。
落ち着いていたつもりではあるが、いざ試合が始まると思うと、鼓動が妙に暴れ出す。
各チームのスターティングメンバーがバックスクリーンに映し出され、アナウンスが流れる。
いよいよかと思うと、やはり緊張する。
相手は優勝候補と謳われている強豪チームだが、第一試合のこともあるし、オレたちにも勝ち目はあると思う。
試合開始前に整列をするのだが、合図を待っている間も早く試合に挑みたい、待ちきれない思いでそわそわしていた。
その時、試合開始の合図があり、両チームのベンチから勢いよく飛び出して来た選手達が、ホームプレートをはさんで整列する。
緊張の一瞬だ。
審判の合図とともに、両チーム全員がかぶっていた帽子を取り、一斉に「お願いします!」と声を出し、礼をする。
先攻のチームはバッター以外はベンチに下がり、後攻のチームはそれぞれ自分の守備位置につく。
試合開始を球場内に告げるサイレンとともに、ピッチャーが大きく振りかぶって第1球を投げる。
さあ、どうなる?
お読み下さりありがとうございました。
次話「60 夏の甲子園(2)」もよろしくお願いします!




