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『べつにいーけど』   作者: 藤乃 澄乃
第4章 大切な人たち
38/150

 38 地方大会決勝

 今日はいよいよ地方大会の決戦の日だ。

 両親と兄も球場まで応援に駆けつけてくれた。

 愛優ちゃんも応援に行きたいと言ってくれていたが、今日は愛優ちゃんが所属するコーラス部のコンクールの日。当然来られるはずもなく。


 スタンドで応援してほしかったけど、それはこの試合に勝って無事甲子園出場を果たしてから。

 楽しみは後にとっておこう。

 オレだって愛優ちゃんが合唱コンクールで弾くピアノを聴きたかったぞ。

 メインは歌なのかもしれないけれど、彼女の伴奏があってこその歌だ。

 愛優ちゃんの細い指が奏でる音楽。想像するだけで癒やされるというもんだ。


 お互いの健闘を祈りつつ、それぞれ目の前の目標に向かって頑張ろうと、一昨日、あの雨の日に相合い傘で、そう話した。

 久しぶりに話をしたので、はじめは緊張したけれど、いざ話し出すと以前のように話すことができてよかった。

 でも、終始オレの鼓動はかけ足のままだったけれど。




* * *


 試合開始まで、両チームとも軽く練習時間はあるが、わがチームはキャッチボール、バントの練習など基本に重きを置いた練習を一通り済ませたところで、持ち時間は終了となり、ベンチに戻る。


 監督からの激励の言葉を受け、グローブやシューズに不備がないか最終チェックをする。

 試合開始前の緊張のひとときだ。


 この試合に勝てば長かった地方大会を乗り越えて、いよいよ憧れの甲子園出場を果たすことができる。


 チームメイトも監督も心なしかそわそわしているように感じた。


 オレも今日は先発を任されているので、なんとしても相手の打線を抑えたいところ。

 あまり緊張しすぎて指先に、腕に肩に力が入りすぎてもいけないので、深呼吸を数回してこころを落ち着かせる。


 オレ達のチームは後攻なので、まずオレはマウンドに立つことになる。

 いつも通り、普段通りのピッチングを心がけよう。

 そう言い聞かせて試合開始の合図を待つ。



 いよいよ試合開始の時間となり、ホームベースの前で審判を中心に両チームが向かい合い整列する。

 審判の合図とともに『礼』をし、我々は守備位置についた。



お読み下さりありがとうございました。


次話もよろしくお願いします!

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