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『べつにいーけど』   作者: 藤乃 澄乃
第3章 喜びと不安と
33/150

 33 準々決勝2日前

 甲子園出場をかけた地区予選大会第一回戦は、相手チームも我がチームも初戦ということもあり、お互い緊張していた。しかし相手チームの投手の緊張が大きかったのか、ノーアウトでフォアボールを連続で出してしまう。そこでオレに打順が回ってきた。


 エースだが4番バッターも任されているので、このチャンスになんとしても打たなければならない。

 オレは狙っていた球種がきたので、ここぞとバットを振る。

 鋭い打球はショートの前でイレギュラーなバウンドになり、グローブに弾かれレフト方向に。

 その間に2塁ランナーはホームベースを踏み、先取点を取ることができた。 


 その後も相手チームのミスもあり、難なく勝利した。

 それから2回戦、3回戦、4回戦と順調に勝ち進んだ我がチーム。

 

 オレ達の高校のある地区は高校数も多く、この4回戦を勝ち上がったことでベスト8になった。

 次の準々決勝を制するとベスト4となり、甲子園もグッと近づいてくる。

 だが油断は禁物だ。ここまで勝ち進んでいる高校は、強いチームと言えるからだ。

 いくら優勝候補とうたわれている我が校でも、試合の行方は実際に試合本番になってからでないと解らない。


 即ち、どのチームにも平等にチャンスは到来するということだ。

 それをモノにするかどうかは、日頃の練習と精神力が大きく関係するかもしれないが。


 出場する野球部は、みな甲子園に行きたいはずだ。

 もし実力が同じくらいのチームなら、より気持ちの強いチームが有利なのかもしれない。

 運も実力のうちと言うけれど、日頃の努力、練習、チームワークなくして、その運は味方してはくれないのだろう。

 4回戦を終え、次の準々決勝は3日後だ。その間に前回の試合の反省点を踏まえて、しっかりと調整しなければ。




* * *



 とある日。

 準々決勝を2日後に控えたその日は、朝から曇り空で相変わらず蒸し暑い日となった。

 

 今朝は少し寝坊をしてしまい、慌てて身支度を整えて大急ぎで家を出た。

 少ししてから傘を忘れたことに気づいたが、今から家に取りに帰る時間もないと諦め、オレが家に帰るまで雨が降らないようにと願いながら部室へと急いだ。


 次の準々決勝ではオレでなく2番手のピッチャーの登板予定となっている。

 もしその試合に勝てば次は準決勝、決勝と日にちが詰まっているのだが、その2試合にオレが登板できるように、それまで肩を休めろという監督の配慮だ。


 しかしいくら肩を休めるとはいえ、全く投げないというわけではない。

 軽いキャッチボールや投球練習は普段通り行う。


 そして今日の練習を終えるまで空ももってくれて、後はこのまま家まで無事に雨に降られずに帰るだけというところだったのだが。



お読み下さりありがとうございました。


次話もよろしくお願いします!

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