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150 ある雨の帰り道
今話は主人公『空』がお慕い申し上げている涼風愛優の心情を綴った詩です。
急に降りだした雨に
公園の先の軒下まで
小雨のうちに走った
しばらく雨宿りして
雨が止むのを待とう
だけど
あることがふと過る
ここは彼が部活の帰りに通る道
もしかしたら会えるかも
まだかな
緊張と少しばかりの期待
この胸の高鳴りは
まるで軒先にかかる
雨音のよう
静かにそして時には激しく
私の胸を締め付ける
まだかな
今か今かと待ちわびて
だんだん強まる雨音に
わくわく感も高まって
まだかな
曲がり角から現れた
あなたの姿に思わず
手を振って声をかけた
駆け寄って来るあなたに
嬉しさが溢れ
妙にテンションが上がる
去年と同じシチュエーション
でも去年と違う心の距離
ひとりはしゃいでいる私
かけられた言葉に
やったーって普通に言ったけど
あなたの声がこだまする
傘……一緒に入っていくか?
お読み下さりありがとうございました。
次話もよろしくお願いします!




