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『べつにいーけど』   作者: 藤乃 澄乃
第7章 岐路
113/150

113 メンタル力

 2学期が始まって夏休み気分がすっかり抜けた頃、オレは秋季大会に向けて部活に励んでいた。


『高校野球秋季大会』は、夏に3年生が引退した後1、2年生による新チームで、はじめて挑む大会。


 それにはまず、オレの学校の所属の都道府県の大会で1~3位までに入り、全国で10の地区に分かれた地区大会に進む。その地区大会の優勝校が東京で行われる全国大会に出場できる。その名を明治神宮大会という。


そして来年の春の『選抜高等学校野球大会』に出場するチーム32校が、地区大会の上位チームの中から選抜される。


 俗に言う『センバツ』とは正に選抜されるということだ。

 とにかく都道府県の大会で3位までに入らなければ……いや、優勝して地区大会に進む。そして地区大会で優勝して全国大会に。そうすると必然的に『センバツ』に出場できるわけで。


 今回の最終目標は『センバツ』出場。そのためにも、目の前の試合をひとつずつこなして、そして着実に勝ち進み、来年の春に笑顔で甲子園のマウンドに立ちたい。


 オレは兄貴との約束を思い出し、気を引き締める。


 兄貴とアメリカに音楽留学をしている優希さんは、距離こそ離れてはいるものの、こころはしっかりと繋がっているようで、お互いの近況など連絡は取り合っているようだ。

 まあ、優希さんが傍にいないということで多少兄貴も寂しげだが。


 愛優ちゃんは相変わらずの可愛さで、クラスのマドンナ的存在。

 あれだけ男子から人気があれば、多少女子からは嫉まれたりしそうだが、彼女の飾らないところと思いやりのある優しい性格からか、女子の中でも人気が高い様子。

 そんな彼女と1学期よりは少し仲良くなれたから、オレは他の男子に申し訳なく……なんて思わないけど、男子からの羨望の眼差しが少しばかり痛い気がする。


 でも、まあ。今はそんなことを考えている時間も余裕もないわけで。

 とにかく野球に集中したい。


 夏の甲子園でピッチャー返しにあい、左足を負傷してしまったが、今はその怪我もすっかり治り、投球にバッティングになんの問題もない。

 一生懸命練習し、試合でその成果を出せるようにメンタルも身体も鍛えて頑張る。

 そう。オレには頑張ることしかできない。


 メンタルが弱いと試合の雰囲気に飲まれてしまう。

 どんな状況になっても、気持ちをしっかり持って冷静な判断が下せるようにしなければならない。

 気持ちが弱くて、チームに迷惑をかけるわけにはいかないからだ。


 同じぐらいの実力のチーム同士での試合なら、どちらにも勝ち目はある。

 その勝敗の分かれ目は、ある意味『メンタルりょく』がカギかもしれない。



お読み下さりありがとうございました。


次話もよろしくお願いします!

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