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枕の下に 希望の上に(10)

羽根者

赤ピンクの花が

太陽光で鮮やかになる

黄色に黒線が入った

艶やかな揚羽蝶も

ふるんひらんと寄って

花へ口をつける

朗らかな食事は

数秒で終わり

また違う花へ

ビュッフェ形式に

早変わりする




紋白蝶が

緑色の隙間を飛んだ

優雅な白い羽根は

華麗だった

だが

紋黄蝶は見なくなった

糸蜻蛉も

黒揚羽蝶も

最近は見なくなった

美しく飛びながら

小さく飛びながら

存在していたのは

小さな頃の思い出だけに

今はなっている




見に行けていない

理由としてあるとは思う

世の中は綺麗になっている

綺麗にしていると思っている

家は変わらず

存在している

家の周りに遊びに来ていた

あの虫達は

何処か遠くへ

行ったのだろうか

別に構わない

生活に添える何かのように

特に誰も気にしないだろう

それで良いのである


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