五話 純粋?
どうすればいいんだオレ!?
釘じゃなくても俺があいつの足に纏わり付けばいいか!!
「よしっ! 変態ジッとしていろよ!?」
「幼女以外に俺は興味がなぁい~
ああ、幼女~。ロリロリにされるぅ~」
ステラまだ帰ってこねぇのかよ! ソルと澄川もどうしたんだ!?
クッソ俺あんなのに抱きつきたくないぞ!???
でも、足止めしろって言われたからな、よしっ! するしかないな!
「へぇんたぁいー!! 大人しく足止めされろおー!」
「く、来るなっ! 汚れる!!
クソッ、男は嫌だぁ! 撤退だっ!!!」
「あ、あれ? いなくなったぞ!!? 足止めしねーとダメなんだぞ!?
おいっ! 逃げるんじゃねぇー、俺に足止めさせろ!!!」
ステラ達まだなのかよ!? 逃げちまったぞ!?いいのか?
ああ!今頃来た、
「おせーぞ! もうあいつ逃げちまった、俺ちゃんと足止めしてたからな!?
あと、ステラ変態にでも釘はダメだぞ!!?」
「な、何を言っているんだい? 釘? まったく意味が分からないよ、、、
まぁ、被害にあった人がいないならそれでいいよ」
コイツ、何言ってるんだ? 話が通じてないぞ?
ステラ、お前が足止めしろって言ったんだろ、何がいいんだよ!?
「すみません。僕のせいで......」
「澄川、お前のせいだったのか!?」
「コイツ......話通じないから...気にしないでいいよ.......」
ソル! 話は通じるぞ!? なぜだ!?
お前ら前まで何やってたんだよ!?
-10分前-
「何をしているんだい?」
後ろ側から声が聞こえた。
あ、ああステラさんだ。僕、少し怖いから苦手なんだよな.......
「スデラ、どうじだの?」
ステラさんは少しため息をついた。
「どうして泣いているんだい......?
変態はナルが行ったから、心配しなくていいと思うよ。
来るのが遅いから来てみたものの......」
ナルって、なっちゃんの事かな?
泣き終わったのかソルくんが顔をあげた。
「ステラ.......ごめん迷惑掛けて。
ただ、嬉しくて泣いてただけだよ」
ステラさんは不思議そうな顔をした。
「嬉しくて泣いていたのかい?」
「うん、友達が出来たんだ.....」
微笑みながらソルくんは言った。
「それはよかったじゃないか。
澄川さんだったけ? よろしく頼むよ」
「あ、はい!」
なんだ、怖い人だと思ったけど意外といい人?
「ナルが足止めしててくれてるから、
早く行こうじゃないか」
随分と走ったな.......
「この辺だった気がするんだけれども.....」
ステラさんがあたりを見回しながら言った。
「あれ.....じゃない......?」
ソルくんはそう言って指をさした。
その先にはぐるぐると頭を回して何かを探している
なっちゃんがいた。
なっちゃんはこちらに気がつくと途端に大声で喋りだした。
「おせーぞ! もうあいつ逃げちまった、俺ちゃんと足止めしてたからな!?
あと、ステラ変態にでも釘はダメだぞ!!?」
な、何の話をしているんだろう? 僕とソルくんが居なかった時の話かな?
「な、何を言っているんだい? 釘? まったく意味が分からないよ、、、
まぁ、被害にあった人がいないならそれでいいよ」
あれ? ステラさんも何の話か分からないんだ.....
なんか、話がかみ合ってないような気がする。
そもそも、こうなったのは遅れた僕のせいだ。
謝らないと、
「すみません。僕のせいで......」
すると、なっちゃんは目を見開いて口を開いた。
「澄川、お前のせいだったのか!?」
「コイツ......話通じないから、気にしないでいいよ」
そう、ソルくんが言った。
そ、そうなんだ。純粋なのかな......?
「まぁ、もう変態はいないのだから、
もう、戻ろうじゃないか」
そうステラさんは言ってサッサと歩きはじめた。