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ぼっちな僕と変態狂想曲  作者: ねこふーど
5/8

四話         友達

ピルルルルルル、ピルルルルルル。 

    変態がでました、変態がでました。


皆、一斉に立ち上がった。

すると、ソルさんが口を開いた。

「今回は......だれが行くの?」

うーんっと彩華ちゃんは唸っている。

「ソル、ステラ、なっちゃんと澄川で行って。

 澄川は見ているだけでいいから、経験として三人について行って。」


え、ええ僕? でも、見ているだけか、良かった・・・

「ボケっとしてないで、ほら、行く!」

そう彩華ちゃんは言って僕の背中を押した。

なんか、彩華ちゃんキャラが変わったような......

ああ! 急がなくちゃ置いてかれる。


ソルくんが僕を待っていてくれた。

「早く行かないと......置いて行かれるよ」

「待っててくれてありがとございます! ソルさん」

ソルさんは目を見開いて頬を赤らめながらもごもごと話し始めた。


「お、お礼を言われるほどの事してないし.......

 あ、あと敬語じゃなくていい......ソルでいい」

何だか友達が出来たみたいで嬉しくなって僕は顔を綻ばせた。

そうするとソルくんが不思議そうな顔で僕を見た。

「何で、笑ってるの.....」

少し、ムスッとしながら言った。

お、怒らせちゃたかな?

「い、いや面白かったとかじゃなくて、嬉しかったか」

「ウレシイ.......?」

首を傾げてソルくんはそう言った。

「なんだか、友達になったみたいで嬉しくなって.......」

そう言うとソルくんは驚いて少しとび跳ねた。

「別に......友達になったみたいじゃなくて.......

 お前がなりたいって言うならなってやってもいい.........」

「え、いいの? じゃあ僕と、と、友達になって!!」

「い、いいよ......」

ソルくんはずっと下を向いたまま動かなくなった。

体調が悪いのかな......?

「ソ、ソルくん? 大丈夫、体調悪いの?」

「別に......だ、大丈夫だし.......グズ、」

え、もしかして泣いてるのかな?

「泣いてるの?」

「ないでない.......」 


「何をしているんだい?」

後ろ側から声が聞こえた。

あ、ああステラさんだ。僕、少し怖いから苦手なんだよな......。

「スデラ、どうじだの?」

ステラさんは少しため息をついた。

「どうして泣いているんだい......? 

 変態はナルが行ったから、心配しなくていいと思うよ。 

 来るのが遅いから来てみたものの......。」

ナルって、なっちゃんの事かな?


泣き終わったのかソルくんが顔をあげた。

「ステラ.......ごめん迷惑掛けて。

ただ、嬉しくて泣いてただけだよ」

ステラさんは不思議そうな顔をした。

「嬉しくて泣いていたのかい?」

「うん、友達が出来たんだ......」

微笑みながらソルくんは言った。

「それはよかったじゃないか。

 澄川さんだったけ? よろしく頼むよ」

なんだ、怖い人だと思ったけど意外といい人?

「あ、はい!」

「ナルが足止めしててくれてるから、

早く行こうじゃないか」


-20分前― 

「僕は二人を捜しに行くから、それまでその変態を

 足止めでいいからしておいてくれ」 


あ、あれ? ステラがどっかに行っちまたぞ!?

まあ、俺が足止め? をすればいいんだな!


「よ、幼女。ぐへへへっへっへ.........

 俺の獲物......はぁはぁ........。こっちにおいでぇ~」

 

「おい! そこの変態っ。俺に足止めされろ!!」

おお!!俺の方見てる!!

ところでアシドメってどうやるんだ?

足を止めればいいのか? どうやって止めるんだ?

まさか......釘!? 

ステラ、あいついくら変態だからって釘を刺すのはひどすぎるぞ!!?

どうすればいいんだオレ!?


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