双子の奇跡
「此処が食堂だよ!!」
両開きの大きい扉を開くと、とても広い空間が俺たちを待ち構えていた。
「うわぁ〜 広いなぁ……」
天井もまあまあ広く、幾つか小さな窓があり、星がかすかに見える。
「和也、こっち。使い方教えてあげるから。」
「ありがとう」
どうやら此処では、食券を買うらしい。お金でもできるが、お釣りは出てこないそうだ。だから、さっきもらったカードを、駅にありそうな自動販売機のカードのところにかざした。 そして、パスコードを入力する。すると、食券が出てきた。
「おおお。すごいなぁ……」
「な、なんか和也くんがいうとすごく感じないなぁ………(苦笑)」
「た、確かに……表情、そこまで変わってないもんね……」
優くんと葉流くんが苦笑いしてる気がするけど、気にしない。
「……………あ、それでこの食券は、係りの人に渡すんだ。」
「…そう。 ありがとう。」
☆ ☆ ☆
「え、それだけ?和也くんお腹空いちゃうよ?」
俺の夕食……小さいチャーハンと小さなコンソメ野菜スープを見ながら葉流くんが言ってきた。
「大丈夫……」
避けるようにふいっと目を逸らした。
別にどーってことはない。みんながおかしいんだよ、食べ過ぎ。
「そ、そんなことはないんだけど……(苦笑)」
そんな会話をして、みんなが食べ終わったら解散となった。
他の生徒が噂してるとも知らずに。
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