7話
俺が荷解きを大体終わらせて、昼からなにも食べてないことに気がついたのは、午後7時半過ぎだった。
「(あ、なにも食べてないや.....ま、いっか。)」
健康的によろしくないことを考えてると、ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴った。こんな時間に誰だろう?
「どなたですか。」
ドアをあけてみると、そこには優しそうなメガネ掛けてる人と、可愛いくてちっちゃい子(もちろん、俺より高いけど)が立っていた。
「こんばんは。俺の名前は影山 優。 君と同じクラスになるになる予定の風紀会役員だよ。で、こっちが、」
「僕は西木戸 葉流。僕も同じく、君と同じクラスになる予定の、風紀会役員補佐だよ!! よろしくね! 君の名前は?」
「....俺は、國岡 和也.....」
優しそうなメガネを掛けている人が影山 優くんで、可愛くて優くんよりちっちゃいのが西木戸葉流くん。
「わかった!和也くんね。 ねねね、夕食食べた? 食べてないのなら、カフェテリアへ行かない?」
葉流くんの提案もいいけど、問題が1つ。
「........そこ、風紀会長と先生、いる?」
「えっ? 風紀会長? うーん、彼は金曜日だけ食堂だけど、今日は日曜日だから、いないと思うよ。」
ちょっとびっくりした感じで教えてくれたのは優くん。
「先生方は先生方用のカフェテリアがあるよ。だから、変な問題起こさない限りこないと思うけど....。」
「.....わかった。いく。 中で待ってて。」
頭にはてなマークを浮かべてる二人を中にひっぱって、俺だけ奥に入って準備をする。カーディガンを羽織って、カードをもつ。
「.....じゃ、行こ?」
「あ、うん......。ね、どうして風紀会長と先生がいちゃいけないなんて気にするの?」
葉流くんが、カフェテリアまでの道を教えてくれながら、聞いてきた。 顔にはなんで、って書いてある。
「お兄ちゃん、驚かないから....」
「「は?」」
二人の声が一致した。
「瞬兄、と拓兄は、別々に驚かすの.....」
「えっ?!風紀会長の弟なの?!」
「え、じゃあ、拓兄ってまさか.....」
「「拓也先生?!」」
葉流くんと優くんがとってもびっくりしてる。そこまでびっくりすることじゃないような気がするんだけど....
「ね、驚かす、ってことは、二人は知らないの?和也くんがこの学園にいること。」
「わかんない.....ハズ。」
(ハズ....なのか。)
聞いてきた優くんが脱力したのは、ちょこっと別の話。
整理します。年齢は、現時点です。
主人公: 國岡 和也
背の低い、未発達な子。15歳
和也兄1: 國岡 瞬也
風紀会会長。和也の一個上。16歳。
和也兄2: 國岡 拓也
学校の保険医。24歳。この学園の卒業生。
副会長: 有野 智
生徒会副会長。 16歳。
友達1: 影山 優
風紀会役員。15歳。
友達2: 西木戸 葉流
風紀会役員補佐。15歳。プログラミングが上手。裏方。