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5話
「ん?驚かせるために来たってことは、まだ二人は知らないのか??」
「ん。」
小さく頷くと、先輩はそうか、といって黙った。
こんなやりとりをしているうちに、5階について、部屋に案内してもらった。
「エレベーターホールから1番近いから、うるさく感じるかもしれないけど、防音はされてるはずだから大丈夫だよ。開け方は、ここにあるパネルにカードをかざすんだ。 」
そう言われて改めてドアの隣、取手の上に四角いパネルがあった。 なんでも前はホテルのように、"通す" タイプだったらしいが、『急いでいる時にやったらカードが折れた。』という被害が多かったから、タッチ式にしたらしい。
まぁ、通すやつだと、どうしても傷がつくからタッチ式はいいと思う。カバー付けられるし。
「あと、エレベーターのそばに自動販売機があるから、水とかお菓子が買えるよ。」
この学園は、けっこうすごいんだな....
「..ありがと、ございました。」
「いえいえ。荷物は届いてると思うよ。それじゃ、また明日ね。朝は俺が迎えにいくから、8時までには準備していて欲しい。」
「わかった。 ありがと。」