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双子の奇跡  作者: 哀歌/あいか
2/8

2話

まずは理事長室にいくよ、と言われてやってきた理事長室は、校舎の中にあった。...最上階とか、なんでだよ。


無駄に豪華なのは突っ込むべきなのだろうか....


「じゃ、俺はここで待ってるから。寮や学校の説明でも聞いてきてね。」


「......わかった」


ここに来るまでにみた他のドアと比べると、随分豪華な創りの理事長室のドアをノックすると、中からどうぞの声が聞こえ、ゆっ〜っく〜りドアをあけて中に入った。


中も、ドアと同じように豪華で、中でも目に着いたのは高そうな花瓶で、ラベンダーが活けてあった。


「よく来たな、かず。元気にしてたか?」


「まぁ、それなりには。久しぶり。」


「あぁ、久しぶりだ。 元気そうだな。こっちへおいで。」


声をかけてくれた人は、理事長の、國岡(くにおか) 直也(なおや) さん。 名前からわかる通り、俺の親族で、俺の叔父である。


礼を言うと、そばにあった高級そうなソファーに座ろうと後ろを向いた....ところで、手を引っ張られた。


「やだっ..... やめてッ....」


過去の出来事が頭をよぎる。

あの時も、後ろから手を引っ張られたことによって始まった。


「うグッ... はぁ、はぁ... ごほッ....」


(苦しい。どうして俺は、あの時...)


「おい、かず!しっかり息をしろ!...かず!!」


「やだ... ごめ..なさ....... めて.... やめてよぉ...」


あの時、俺も着いて行けば、こんなことには....ならなかったのに。 だから、殴らないで。蹴らないで。怖いよ。やめてよ。


「かず! 俺を見ろ!! 目の前にいるのは誰だ!?」


「はぁ...ハぁ..... なお....や....(にい)....」


「そうだ、俺だ。直也だ。ゆっくり息をするんだ。吸って〜、吐いて〜...」


直也兄の言う通りにやっていくと、段々と乱れた呼吸が収まってきた。


「はぁ......はぁ..........。」


「ふぅ.... 大丈夫か、かず。 薬は何処だ?とりあえず飲んどけ。」


「首...元に......はァ、あるよ....」


呼吸が落ち着いたとはいえ、今ので疲れたから、まだ、息も絶え絶だ。

俺の首にかかってるネックレスは、先に長方形の箱がついている。それを開けると、薬がいつも3つくらい入っている。

---精神安定剤だ。


「これか。 水なくても飲めそうな大きさだな。」


されるがままに薬を飲むと、直也兄に、抱きしめられた。


..........今気がついた。俺、直也兄の膝の上に、横にして座ってたんだね。


いつのまにっ...





今度は長いかな??

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